かつては明るく楽しく振る舞う上司とも一緒に仕事をしたことがあります。ミスがあっても明るくカバーしてくれたり、一緒になって解決策を考えてくれたり。
いろんな上司と共に仕事をする中で、将来万が一職位が今より上がれることができた際に自分の目指す上司像なんてのはどんなものかと考えながら上司たちを観察しています。
「上役が視察にきた時にはいい子ちゃんになるんだ。普段の怠慢な様子を見せてやりたい」「家庭でなにかあったのかなぁ、部下に当り散らしてる。ハラスメントかぃ?」「ミーティングでは職場の健全な運営は報連相の徹底だなんて言ってたけど、こっちの相談は無視だなぁ」
経験した上司の数だけ自分の実になっているかどうかというとそうでない人の方が多いような気もします。
現在の上司はたまに僕に話しかけてきて「俺って怖いだろ?」なんて聞いてきたりします。仕事をきっちりする面もあったりするところを見ると多少勉強になるかなとは思いますが、幾度となくこういう言葉を聞かされて幻滅することもしばしばです。結局何がしたくてそういう振る舞いをしているのかがわからなくなってきます。そして僕は別に上司が怖いとは思いません。単なる人間観察の対象でしかないので、僕からの対応も冷ややかなもんです。
自分のやりたいことが、いや、やらせたいことがうまくいかないと途端に不機嫌に。それが厳しさの現れと勘違いしている上司。先に述べた笑顔で明るく接してくれる上司の方がよっぽどすごさを感じました。
人間誰だって気に入らないこと、怒りや葛藤だってあります。それを露わにして厳しさと言い、終いには「怖いか?」なんて聞いてくるんです。明るい上司だってそんな感情を抱くでしょう。でもそれを上手に抑えて、時には押し殺してでもきちんと一定の笑顔で対応してくれます。厳しそうに振る舞っていなくてもちゃんと周りは動き、内部統制だって図れていたと思います。
また、そういう方々とのやりとりをしているこちら側にもその性格が移ってくる気がします。仲間内やお客さんなんかへの対応が変わります。
少なからず他の者に影響を与える立場、職位であるからにはもう一度初歩的な人間関係の構築について考えてもらいたいものです。
今までこんなことを深く考えたことはありませんでしたが、今の上司にはもう一度初心に帰るチャンスを学ばせてもらった気がします。
何事も勉強だと捉えれば冷ややかな目で見ていたとしてもちゃんと自分の身にしみることはきっとあります。僕はナチュラルな気分でいる時はどんな人間なんだろうって考えちゃいます。今度は他人の観察ばかりでなく、自分自身の人間観察もしていきかなきゃだって思いました。
台風一過で澄み切った青空が僕の頭上に広がっています。今日は心もこんなふうにクリアにして自分を見つめ直しながら仕事に励みたいと思います!
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