このあたりでGWと言えばお出かけ先として人気なのが軽井沢です。軽井沢を目指し国道18号や高速道路は毎年この連休は激しく渋滞します。だから僕はこの連休中は軽井沢には行かないんですが、ちょっとリゾート気分を味わってみたく行ってみたい気になったので行くことを決意。ただ世間の方々と同様にただ車で移動というのは面白くないと思ったので奇行に出ることにしました。
歩きで向かいます。
と言っても自宅から全部ではなく、渋滞のない途中まで車で行き、そこから歩きます。
通常のバイパスを歩くのではなく、山道を歩く、いわゆる昔の峠越えのコースを選びました。その峠道のゴールには熊野神社という神社がありそこまでおよそ9キロの道のりだそうです。
登り始めてすぐ険しい斜面が続きます。人がひとり通れるくらいの道幅が背の高い杉の木の間を縫うように続いています。
自動車道路からだいぶ離れたんでしょう、車やバイクの音が一切聞こえなくなりました。シーンとした中に小鳥のさえずりと自分が落ち葉を踏み締める音だけが聞こえます。
靴紐を縛り直すため一旦立ち止まって気づきました、「空気おいしい!」ってことに。
その後もひんやりした新鮮な空気の中を前進していきます。
とにかく新緑に包まれる景色に心が洗われます。
あの有名な俳諧師小林一茶もこの道を歩いたみたいです。
長袖のパーカーを着ていてちょうどいいです。桜がまだ咲いていますよ!気候がちょうど1ヶ月遅れなんでしょうね。まさかこんなところで大好きな桜に出会えるとは思ってませんでした。
下り坂はほとんどなく、常に登っています。普段ランニングして運動はしているつもりですが、筋肉の使い方が違うんでしょうね、太ももがパンパンです。登っていて気づいたんですが、周りの新緑がどんどんさらに淡い色になっていくんです。気温の差が生むグラデーションに感動です。
しかし落ち葉の絨毯の上は歩きにくいですね。柔らかくてクッションの役割をしてしまい、僕の一歩一歩の力が地面に伝わりきらずにムダに労力を要します。ちょうど砂浜を歩くときのあのもどかしさと一緒の感覚です。
山道を歩くこと約3時間半、ようやく道がひらけてきて車が通行していると思われる砂利道に到着。神社まであと1キロという距離表示もあり峠のゴールまでは目前です。普段は歩きにくいと思っている砂利道すらとても歩きやすく感じました。
そしてアスファルトの道路が戻ってきました。
到着した神社は群馬県と長野県のちょうどど真ん中に建っていて、社殿の右半分は群馬県で左半分が長野県という粋な建ち方をしていました。
神社の下にあるお茶屋さんでお昼ご飯に山菜そばをいただきました。お茶屋さんは数件ありますが、県境にあるお店はこの一件だけ。店内の床にも県境の線がありましたよ^_^
空腹を満たした後、すぐ近くにある見晴台に行きパノラマの景色を楽しみました。
そしてここからさらに3.5キロの道を歩き軽井沢駅に向かいます。ここからはほぼ下り坂。お尻の肉が痛くなりました。。。
枯葉で覆われた山道、砂利道、アスファルトの道といういろんな道を歩いてきましたが、どれだけ普段歩きやすい道を歩かせてもらっていたかに気づかされました。アスファルトの道ってのは贅沢品なんですね。
駅も近くなり交差点にはこんなかわいいリスの置物がありました。軽井沢らしい味付けが街のあらゆるところに施されていました。
ここでは桜が満開です。
そしてついに軽井沢駅に到着!
昨日は軽井沢に行くことだけが目的だったのでこのまま帰路につきました。
とてもいい新緑ハイキングでしたね。山中では何も混雑もなく、俗世間を離れた感覚でとても心身が洗われた気分です。心地よい疲労感でとてもリフレッシュてきました。
関東近郊にはこういったハイキングコースがたくさんあると思うので、今後はいろんな場所で心を洗われてみたいと思います。
みなさんもどうですか?
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