パリ郊外ジュイアンジョザスで今月2日の未明、肉屋を営むカルル・ピテルさん(48)の店舗兼住宅が襲われた。店のガラス扉が割られ、外の壁には「人間至上主義にストップを」とスプレーで描かれていた。
人間が生物の頂点に立つかのような発想を否定する、ビーガンと呼ばれる人々に特徴的とされるメッセージだ。ビーガンは動物を殺したり酷使したりすることに反対し、肉だけでなく、チーズやハチミツなどの消費を拒む人々もいる。
ピテルさんは「食にも自由がある。肉食をやめろと誰が強制できるのか。肉屋を攻撃しても仕方ない」と語った。
AFP通信などによると、仏では4月以降、北部リールなどで肉屋の店舗が血を模した液体で汚されたり、ガラスが割られたりする被害が出ている。「肉とは殺害である」などのメッセージも添えられていた。
肉屋などの業界団体は先月、コロン内相に手紙を送り、「仏全土の1万8千人の食肉職人が事態を憂えている」として、警察による保護を訴えた。
2018年7月6日20時52分 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL7602RFL75UHBI02M.html?iref=comtop_8_04
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