微かに瞼を持ち上げる。
暗闇。
闇の中で手を当てようとして、不自由さに気づく。
埃っぽい空気の中、重い首を少し持ち上げて頭を振る。
痛みが増す。
その痛みに身体が目覚める。
両手首を後ろ手に縛られているらしい。
うつ伏せに、冷たいコンクリート床に投げ出されている。
灯は?
少し離れた扉の非常灯だけ。
ワタシが放り出されているところまでは照らされない。
意外に?下肢は自由が効く。
勢いをつけてストッキングの両膝を起こす。
反動でタイトスカートの腰を捻ると、俯せから仰向けになる。
上着のボタンが押さえるシャツブラウスの下、体幹の筋肉に意識を集中する。
同時に、後ろ手の掌でコンクリート床を押す。
暗がりで、上着に包まれた上体が起き上がる。
スーツ姿で、膝を立てたクランチの格好になる。
後ろ手に縛られた両掌を、張りつめるタイトスカートの下につく。
両掌とピンヒールとで支えて、大臀筋を持ち上げる。
腹筋と臀筋全体に力が入る。
浮かせたままのお尻。
平均より小さいはず?なのに、苦労して縛られた腕の間を通す。
両掌を超えると、持ち上げた小ぶり?のお尻を床に下ろす。
内転筋の下に両手を置いたまま、後ろに転がるようにして上着の背中をべったり床につける。
仰向けのまま、ストッキングの両膝を胸に抱えるように身体を丸める。
縛られた両手で内転筋をなぞると、そのまま貼りつくタイトスカートの裾へ。
裾を撫でる両手を、ハムストリングスに沿って滑らせる。
両手を縛るロープが、腓腹筋を超えてアキレス腱に達する。
ホッとするのも束の間。
ロープに引っ掛かるヒール。
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