この 「冬の童話祭2018」 のお題が、 三つの課題のうちから選べる形式 になってましたので、せっかくなので、全部を使わせていただきました。三つの話が作れるのなら、登場人物も三人にした方がいいだろうと言う安直な発想から、 トライ、アン、グルに出演してもらい、結果として、シリーズの久々となる新エピソードとなった次第です。さらに、基本が 「童話」 である以上、どうしても、私の手持ちキャラの一人、 赤ずきんも登場させたくて、そんな風に、キャラ優先でネタを練っていくうちに、本作の大まかな内容がまとまったのでした。
イメージマシンというネーミングは、元々、 吾妻ひでお 氏のマンガ 「きまぐれ悟空」 で使われていたものを拝借したものです。非常に単純な呼称にも関わらず、実は、意外と、誰にも使われていなかった名前であった事が驚かされます。
本作に出てくるイメージマシンは、よくあるパターンの 未来型バーチャルゲーム機だった訳ですが、同時に、私のつい最近の作品 「ピンクの怪物」 (2018年)に登場したシステムや概念の延長にあるものだったりもします。タイコ氏が口にした 「ドリームウォーカー」 という言い回しも、私の過去の作品 「ケータイ小説なんていらない」 (2010年)からの流用となります。
ほんとは、露骨な流行ネタの導入は控えたかったのですが、ここまで現実世界の方でブームになっておりますと、全く無視するのは逆に不自然ですし、 鬼が登場するくだりでは、ささやかながら、某人気マンガ( 「鬼滅の刃」 )についても触れさせていただきました。
総括しますと、ひょっこりと、 トライアングル・シリーズ の新作が書けて、作者としても、とても良かったです。しかも、 赤ずきんシリーズ の一本にも出来たので、なおベストなのでした。
「イメージマシン大作戦」
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