まずは、私が愛読している H・G・ウェルズ の長編小説が、二つほど、電子書籍版で新たに発売。一つが 「上地王植琉の私訳古典シリーズ7 空中戦争」 (電書バト)。もう一つが 「今より三百年後の社会 (扶桑社・オンデマンド可)です。
いずれも、 大昔(明治時代!)に邦訳されていた作品 でして、原書の入手は諦めていたのですが、まさか、 今ごろ、電子書籍で購読可能になるとは!「今より三百年後の社会」なんて、これまでは、児童向けの 「冬眠200年」 (偕成社)を手元に置いて、ムリに納得していたのに。
まあ、たとえ電子書籍だろうと、こうして発売されるのは 目出度い話であり、この調子で、サンリオから出版され損ねた 「彗星のとき」 だとか、雑誌掲載のみの 「生物学的幻想曲 星の児」 なんかも、ぜひ新しく出版決定してほしいものです。
そして、もう一冊、いつの間にか発売されていたのが 「新日本文学電子大系 江戸川乱歩全集 」 (芙蓉文庫)。これが、591円という安価ながら、電子書籍の強みを生かして、 本当に、江戸川乱歩氏の小説が一通り収録されていると言う衝撃本です。 今まで紙の本や電子書籍で、コツコツ、江戸川乱歩氏の作品を買い集めていた私の努力と出費は何だったのだ? と思わせてしまう一品です。
ただまあ、この本のおかげで、私も、我が 「アケチ大戦争」 の資料にする為に、これ以上、乱歩作品を個別に揃える必要も無くなりましたし、当分は、この本をじっくり読んで、いろいろと研究していこうかと考えております。
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