それが、この 「地球国家2106年」 (読売新聞社・1973年)です。
この作品は、それなりに邦訳本は出ていたのですが、SF小説というよりも、 架空未来史 っぽい内容だと聞いていたので、 今まではちょっと手が伸びずにいました。今回、やっと購入に踏み切った次第です。
実は、 吉岡義二 さんが訳した「地球国家2106年」は、題名を変えて、何度も再発売されていました。最新のバージョンは、1995年に明徳出版社から発行された 「世界はこうなる」上下巻 で、それも 各巻300ページ越えという大作だったので、250ページしかない「地球国家2106年」は 「もしや、完全版ではないのでは?」 と一抹の不安も感じたのですが、実際に「地球国家2106年」の現物を拝見しますと、 本編の全てが2段組で、細かい字でビッシリ埋め尽くされておりました。これはこれで、気合を入れて読まなくてはいけなさそうです。
ちなみに、私は、 「モロー博士の島 完全版」 (創元SF文庫)の巻末付録 「ウェルズSF作品邦訳書誌」 を手引きにして、 ウェルズのSF小説ばかりを集めていたのですが、実際には、ウェルズはSF以外の普通の小説もいっぱい執筆しています。
いずれ、私は、それらの普通の小説にも手を出すようになるかもしれません。調べたところ、現時点では、 ウェルズの普通の小説 は、以下のようなラインナップが邦訳されています。
「トーノ・バンゲイ(上・下)」 (岩波文庫・1953年〜1960年)
「アン・ヴェロニカの冒険」 (国書刊行会・1989年)
「キップス 素朴な魂の物語」 (Independently published・2019年)
「ポリー氏の人生」 (白水社・2020年)
「ホイールズ・オブ・チャンス」 (Kindle・2023年)
「パーフェクト・ジェントルマン」 (Kindle・2023年)
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