それは、このグラフでは、 偶数の数と比べて、明らかに、奇数の数が少ない 、と言う事です。
偶数の方は倍数の数列まで有るのに対して、奇数は分岐点の接続部の形でしか登場しない のです。偶数の数列の中に一つ置きに分岐点があるとは言っても、やはり、奇数は偶数の半分しか存在していません。いや、分岐のない偶数の数列や、分岐の発生が頭からじゃない偶数の数列もありますので、実質上、 奇数は偶数の半分以下しか出てこないのであります。
偶数と奇数は常に同数だと思っていた人たちには、これは奇妙にも感じられた事でしょう。
しかし、ほんとは、不思議でも何でもないのであります。
むしろ、コラッツの数式の計算においては、 奇数より偶数の出現率の方が高い事 は、 「コラッツ予想(その3)」 の段階ですでに指摘されておりましたので、「コラッツの大木」のグラフ内での結果( 奇数より偶数が多い )も、そもそもが、 予測されていた事実だったのです。
そして、奇数より偶数の数の方が倍以上に多かったとしても、その事自体は、なんら問題ではありません。なぜならば、 数字の数は無限 だからです。いくら、 偶数が先にいっぱい登場してしまった としても、 一足早く、偶数が種切れしてしまうような事もないのです。一方で、 奇数だって、その出現率がいかに低かろう と、 遅れて、いつかは、必ず、偶数の数に追いついているのであります。
だから、コラッツの数式とは、ただ単に、 偶数と奇数の配分のバランスが悪かった、 と言うだけの話なのでした。
いや、意外に、そのような言い方が間違いであり、むしろ、自然界の数字の配分とは、コラッツの数式のように、 奇数より偶数の方が多いと言うのが、正しい関係であった のかも知れません。
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