この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
広告
posted by fanblog
2022年12月22日
「モンスターラブ」感想
「水曜日のダウンタウン」
「MONSTER Love」
を最後まで見終えました。
クロちゃんの恋人ゲットの結末を素直に祝福している皆さんには申し訳ないのですが、私には、これは、バッドエンディングよりもモヤモヤするハッピーエンドにと感じてしまいました。
だって、最終的にホンモノ彼女だったらしいリチは、クロちゃんに対して「口が臭い」と失言してしまった女性なのです。好きな男に「口が臭い」なんて言えるものなのでしょうか?とうが立った夫婦でもあるまいし。
一方、リチの対抗馬だったニセモノ彼女のミクは、一貫して、クロちゃんに好き好き攻撃を仕掛けていました。客観的に見たら、どう考えても、ミクの方がホンモノ彼女のように見えてしまうでしょう。
そんな訳で、リチとクロちゃんが結ばれると言うエンディングは、やっぱり、どこかシックリいかないのであります。ヤラセじゃないかと疑いたくなってくるぐらいです。
しかし。
「リチ=本物のカノジョ候補」「ミク=偽物の役者」と言う構図で、あらためて、考察し直してみますと、ホンモノのリチが、クロちゃんの口が臭いと言ったのも、まんざらオカシくも思えなくなってきたのであります。
まず、ミクをはじめとするニセモノ彼女たちですが、彼女らは「クロちゃんから告白された人をアイドルにする」と、裏でハッパをかけられていました。だったら、アイドルになりたい彼女たちも必死なのです。それこそ、体を張ってでも、クロちゃんを騙そうとするでしょう。間違っても、クロちゃんに嫌われるような失言(「口が臭い」)は、口が裂けても言うはずがないのであります。
こうしたニセモノ彼女たちの中でも、特に手練だったのがミクだった訳です。よく考えたら、ミクの好き好き攻撃の内容は、あまりにもストレートで、テンプレートすぎます。それと言うのも、やはり、それらが演技で、ウソだったからなのでしょう。わざと、クロちゃんが喜びそうな恋愛プランを組み立てていたのです。
もし、今回の「モンスターラブ」に、ストーカーなみにクロちゃんLoveの女の子が参加していれば、ミクと同じ行動も取っていたのかもしれませんが、でも、クロちゃんには気の毒ながら、実際には、そこまで過激なクロちゃんファンの女性は存在しなかったのでしょう。
さて、ニセモノがそこまでヤル気だからこそ、実は、逆に、ホンモノ彼女の方が浮いてくるのです。
いちおう、ホンモノ彼女は、リチ以外に、リサもそうだったらしいのですが、この子は早い段階で脱落してしまいました。で、リサは、脱落の際、クロちゃんのことが好きだと言っていた割には、けっこうアッサリと退場しているのであります。
つまり、一言で「好き」と言っても、レベルがある訳なのですね。実のところ、リサにせよ、リチにせよ、元々は、もっと軽い気持ちで、この企画に参加していたのではないのでしょうか。「意地でもクロちゃんの恋人になる!」みたいな、強い意気込みではなくて。
そうなりますと、絶対にアイドルになりたいニセモノ彼女と比べても、だいぶ気合も劣るのです。どこかで「途中で脱落しても仕方ないか」と言う余裕があるから、リチみたいに、うっかり「口が臭い」失言だって、やらかしちゃう訳です。そして、この騙す側としては有りえないほど単純なミスこそが、リチこそがホンモノであった事の証しだったのであります。
また、クッキー事件の時のリチの反応も、彼女こそホンモノだったと言う前提の元で分析すると、見方が変わってきます。あの時点で、残るホンモノは一人と明示されていたので、つまり、ホンモノのリチには、ミクがニセモノだったと分かっていた事になります。だから、嫉妬と言うよりは、ニセモノの卑怯な戦略を疑ったからこそ、思わず「犯人はミク自身だ」などと口走ってしまった訳です。
リチは、「クロちゃんが好き」とは言っても、その感情は、熱愛までは、いってなかったのかもしれません。彼女は、「クロちゃんが幸せになれない企画を終わらせたい」とも企画への参加理由を述べていましたが、そこには、男女の恋よりも、母性的なものも感じさせます。いわゆる、ナイチンゲール効果と呼ばれるヤツです。リチのクロちゃんへの愛は、そもそもが、同情とか憐れみなどの要素が強かったのかもしれません。そんな風に感じたせいか、カップル成立後に、リチにひたすらキスしたがったクロちゃんの姿は、なんだか、新しい飼い主にじゃらけて、やたらと顔を舐めたがる保護犬みたいにも見えてしまったのでした。
ともあれ、私なりの感想の結論を言いますと、リチにとっては、この「モンスターラブ」は、当初の思惑とは違う形で終わってしまったようにも思われます。それゆえ、彼女は、すっかり、この企画の人身御供になってしまったようにも、私の目には写ったのでした。もちろん、これは、あくまで、私のヒネくれた見解ではあるのですが。
クロちゃんの恋人ゲットの結末を素直に祝福している皆さんには申し訳ないのですが、私には、これは、バッドエンディングよりもモヤモヤするハッピーエンドにと感じてしまいました。
だって、最終的にホンモノ彼女だったらしいリチは、クロちゃんに対して「口が臭い」と失言してしまった女性なのです。好きな男に「口が臭い」なんて言えるものなのでしょうか?とうが立った夫婦でもあるまいし。
一方、リチの対抗馬だったニセモノ彼女のミクは、一貫して、クロちゃんに好き好き攻撃を仕掛けていました。客観的に見たら、どう考えても、ミクの方がホンモノ彼女のように見えてしまうでしょう。
そんな訳で、リチとクロちゃんが結ばれると言うエンディングは、やっぱり、どこかシックリいかないのであります。ヤラセじゃないかと疑いたくなってくるぐらいです。
しかし。
「リチ=本物のカノジョ候補」「ミク=偽物の役者」と言う構図で、あらためて、考察し直してみますと、ホンモノのリチが、クロちゃんの口が臭いと言ったのも、まんざらオカシくも思えなくなってきたのであります。
まず、ミクをはじめとするニセモノ彼女たちですが、彼女らは「クロちゃんから告白された人をアイドルにする」と、裏でハッパをかけられていました。だったら、アイドルになりたい彼女たちも必死なのです。それこそ、体を張ってでも、クロちゃんを騙そうとするでしょう。間違っても、クロちゃんに嫌われるような失言(「口が臭い」)は、口が裂けても言うはずがないのであります。
こうしたニセモノ彼女たちの中でも、特に手練だったのがミクだった訳です。よく考えたら、ミクの好き好き攻撃の内容は、あまりにもストレートで、テンプレートすぎます。それと言うのも、やはり、それらが演技で、ウソだったからなのでしょう。わざと、クロちゃんが喜びそうな恋愛プランを組み立てていたのです。
もし、今回の「モンスターラブ」に、ストーカーなみにクロちゃんLoveの女の子が参加していれば、ミクと同じ行動も取っていたのかもしれませんが、でも、クロちゃんには気の毒ながら、実際には、そこまで過激なクロちゃんファンの女性は存在しなかったのでしょう。
さて、ニセモノがそこまでヤル気だからこそ、実は、逆に、ホンモノ彼女の方が浮いてくるのです。
いちおう、ホンモノ彼女は、リチ以外に、リサもそうだったらしいのですが、この子は早い段階で脱落してしまいました。で、リサは、脱落の際、クロちゃんのことが好きだと言っていた割には、けっこうアッサリと退場しているのであります。
つまり、一言で「好き」と言っても、レベルがある訳なのですね。実のところ、リサにせよ、リチにせよ、元々は、もっと軽い気持ちで、この企画に参加していたのではないのでしょうか。「意地でもクロちゃんの恋人になる!」みたいな、強い意気込みではなくて。
そうなりますと、絶対にアイドルになりたいニセモノ彼女と比べても、だいぶ気合も劣るのです。どこかで「途中で脱落しても仕方ないか」と言う余裕があるから、リチみたいに、うっかり「口が臭い」失言だって、やらかしちゃう訳です。そして、この騙す側としては有りえないほど単純なミスこそが、リチこそがホンモノであった事の証しだったのであります。
また、クッキー事件の時のリチの反応も、彼女こそホンモノだったと言う前提の元で分析すると、見方が変わってきます。あの時点で、残るホンモノは一人と明示されていたので、つまり、ホンモノのリチには、ミクがニセモノだったと分かっていた事になります。だから、嫉妬と言うよりは、ニセモノの卑怯な戦略を疑ったからこそ、思わず「犯人はミク自身だ」などと口走ってしまった訳です。
リチは、「クロちゃんが好き」とは言っても、その感情は、熱愛までは、いってなかったのかもしれません。彼女は、「クロちゃんが幸せになれない企画を終わらせたい」とも企画への参加理由を述べていましたが、そこには、男女の恋よりも、母性的なものも感じさせます。いわゆる、ナイチンゲール効果と呼ばれるヤツです。リチのクロちゃんへの愛は、そもそもが、同情とか憐れみなどの要素が強かったのかもしれません。そんな風に感じたせいか、カップル成立後に、リチにひたすらキスしたがったクロちゃんの姿は、なんだか、新しい飼い主にじゃらけて、やたらと顔を舐めたがる保護犬みたいにも見えてしまったのでした。
ともあれ、私なりの感想の結論を言いますと、リチにとっては、この「モンスターラブ」は、当初の思惑とは違う形で終わってしまったようにも思われます。それゆえ、彼女は、すっかり、この企画の人身御供になってしまったようにも、私の目には写ったのでした。もちろん、これは、あくまで、私のヒネくれた見解ではあるのですが。