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posted by fanblog

2023年04月18日

ダーク破壊部隊は13体

「人造人間キカイダー」 に出てきた悪の組織ダークに所属する怪人・ ダークロボット (ダーク破壊部隊)は、当初、 光明寺博士が作った13体のみ でした。

 これは、 テレビ特撮版(1972年)の第1話でも、 全メンバーがシルエットでお披露目 されます。
 ところが、実際に、テレビ放送が進みますと、 最初の13話だけでは、このシルエットの全13体は登場しませんでした。 何体かの未登場のロボットを残して、 第14話からは、ダーク新破壊部隊へと移行する のです。

 では、このへん、石森章太郎先生が描いた 原作マンガ(1972年)では、どうなっていたのでしょうか。
 実は、原作マンガでも、光明寺博士の作った 自然警備隊員ロボット (ダーク破壊部隊の前身)は 13体 という事になっていました。

 マンガ版での、 その顔ぶれと人数を確認してみましょう。

カメ型ロボット (ジローが最初に対峙した敵。テレビ版の ギンガメ の原型?)
グレイサイボーグ (テレビ版の グレイサイキング と同じ)
グリーンマンティス (テレビ版にも登場)
オレンジアント (テレビ版にも登場)
ゴールデンバット (テレビ版シルエットでも登場。テレビ版では キンイロコウモリ も登場)
サンダードグ (ギル教授のボディガード犬。テレビ版シルエットの スカーレットドック に相当?)
ア・イ・ヌ (双子の少年と子熊の三人組。合体して、 クマ型ロボット に変身する)
カニ型ロボット (大型で、非人間スタイル。同じタイプが3体いる)
昆虫型ロボット (モチーフは不明。光明寺邸を見張っていた)
円盤ロボット (テレビ版の クロガラス と同一か?)
ヒトデロイド (テレビ版の ヒトデムラサキ とは、同じヒトデ型だが、まるで別物)

ア・イ・ヌを、それぞれ1体ずつで計算すると、確かに、13体となります。しかし、ア・イ・ヌは合体ロボットなので、 合体後のクマ型ロボットの方が1体に相当する 、という見方もできるでしょう。

 でも、その場合であっても、大丈夫。 カニ型ロボットは3体いるのでした。こちらを3体で計算すれば、ア・イ・ヌが1体だったとしても、 やはり、13体になる のであります。

 偶然そうなったのか、描きながら数を調整していたのかは分かりませんが、とにかく、石ノ森先生の巧みな演出には、あらためて感心させられるのです。

posted by anu at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・本
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