本作は、先行して執筆した小品 「蝶の揺らぐ未来」
と対にするつもりで書かせていただきました。なんとなく、こんな話も書きたくなってしまったのです。同じようなテーマでありながら、 「蝶の揺らぐ未来」
が希望あふれる結末だったのに対して、本作の方はバッドエンディングとなります。いわば、 物語なんてものは、ほんのわずかの違いで、ハッピーエンドにもなるし、悲劇にもなって、紙一重の存在だ、と言う事を訴えたかったのです。
言うまでもなく、本作も ルシー・シリーズ
の一編となります。設定が似てましたので、登場する固有名詞につきましては、旧作 「時間犯罪」
のものを、そのまま流用させていただきました。
ほんとは、もっと色々と状況の説明を書いた方が良かったのかもしれませんが、前述したように、設定が 「蝶の揺らぐ未来」
や 「時間犯罪」
などと大きくダブってましたので、本作の方では、あえて、サッパリ流す事にしました。でも、逆に、その方が、乾いた怖さが浮き出て、良かったのではないのでしょうか。
なお、本作は、掲載場所の都合により、 「小説家になろう」
内の 「ルシー外伝」
でのみの公開となっています。
「ルシー外伝」
2023年01月15日
「イメージマシン大作戦」解説
この作品は、本編の紹介欄でも書きましたように、今さらながら、サイト 「小説家になろう」
の過去のイベント 「冬の童話祭2018」
に参加したくなって、勢いで執筆した作品でした。正確には、まず先に、 「夏のホラー」
企画の過去のお題に挑戦したくなり、そのついでに、こちらのお題にも取り組んでみたのです。ちなみに、 「冬の童話祭」の2017年と2019年のお題
には、私も、きちんとタイムリーで参加しております。
この 「冬の童話祭2018」 のお題が、 三つの課題のうちから選べる形式 になってましたので、せっかくなので、全部を使わせていただきました。三つの話が作れるのなら、登場人物も三人にした方がいいだろうと言う安直な発想から、 トライ、アン、グルに出演してもらい、結果として、シリーズの久々となる新エピソードとなった次第です。さらに、基本が 「童話」 である以上、どうしても、私の手持ちキャラの一人、 赤ずきんも登場させたくて、そんな風に、キャラ優先でネタを練っていくうちに、本作の大まかな内容がまとまったのでした。
イメージマシンというネーミングは、元々、 吾妻ひでお 氏のマンガ 「きまぐれ悟空」 で使われていたものを拝借したものです。非常に単純な呼称にも関わらず、実は、意外と、誰にも使われていなかった名前であった事が驚かされます。
本作に出てくるイメージマシンは、よくあるパターンの 未来型バーチャルゲーム機だった訳ですが、同時に、私のつい最近の作品 「ピンクの怪物」 (2018年)に登場したシステムや概念の延長にあるものだったりもします。タイコ氏が口にした 「ドリームウォーカー」 という言い回しも、私の過去の作品 「ケータイ小説なんていらない」 (2010年)からの流用となります。
ほんとは、露骨な流行ネタの導入は控えたかったのですが、ここまで現実世界の方でブームになっておりますと、全く無視するのは逆に不自然ですし、 鬼が登場するくだりでは、ささやかながら、某人気マンガ( 「鬼滅の刃」 )についても触れさせていただきました。
総括しますと、ひょっこりと、 トライアングル・シリーズ の新作が書けて、作者としても、とても良かったです。しかも、 赤ずきんシリーズ の一本にも出来たので、なおベストなのでした。
「イメージマシン大作戦」
この 「冬の童話祭2018」 のお題が、 三つの課題のうちから選べる形式 になってましたので、せっかくなので、全部を使わせていただきました。三つの話が作れるのなら、登場人物も三人にした方がいいだろうと言う安直な発想から、 トライ、アン、グルに出演してもらい、結果として、シリーズの久々となる新エピソードとなった次第です。さらに、基本が 「童話」 である以上、どうしても、私の手持ちキャラの一人、 赤ずきんも登場させたくて、そんな風に、キャラ優先でネタを練っていくうちに、本作の大まかな内容がまとまったのでした。
イメージマシンというネーミングは、元々、 吾妻ひでお 氏のマンガ 「きまぐれ悟空」 で使われていたものを拝借したものです。非常に単純な呼称にも関わらず、実は、意外と、誰にも使われていなかった名前であった事が驚かされます。
本作に出てくるイメージマシンは、よくあるパターンの 未来型バーチャルゲーム機だった訳ですが、同時に、私のつい最近の作品 「ピンクの怪物」 (2018年)に登場したシステムや概念の延長にあるものだったりもします。タイコ氏が口にした 「ドリームウォーカー」 という言い回しも、私の過去の作品 「ケータイ小説なんていらない」 (2010年)からの流用となります。
ほんとは、露骨な流行ネタの導入は控えたかったのですが、ここまで現実世界の方でブームになっておりますと、全く無視するのは逆に不自然ですし、 鬼が登場するくだりでは、ささやかながら、某人気マンガ( 「鬼滅の刃」 )についても触れさせていただきました。
総括しますと、ひょっこりと、 トライアングル・シリーズ の新作が書けて、作者としても、とても良かったです。しかも、 赤ずきんシリーズ の一本にも出来たので、なおベストなのでした。
「イメージマシン大作戦」