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posted by fanblog
2023年05月22日
「ランポ先生の休日」解説
この作品は、どちらかと言うと、「アケチ大戦争」よりも、それ以前の おふざけニジュウ面相シリーズ
の流れをくんだ作品でして、このおふざけシリーズでは、これまでも、 ニジュウ面相、ナカムラ警部、ハナザキマユミ、
と脇役キャラばかりを主演に使ってきましたが、本作では、とうとう、 作者のランポ先生(江戸川乱歩)本人にも、ご登場していただきました。
内容は、 ランポ先生の日常(休日)を追いながら、彼が、いろいろな身近なものから小説の着想を得ていく、 と言う エッセイ風ストーリー となっています。実話を元にしたかのような書き方をしていますが、ほんとは、中身のほとんど がフェイク(うそ)です。 乱歩氏の作品自体から書き出したネタ ばかりですが、若干の真実も混ざっていますので、 そのへんの実話と虚構の境目を楽しんでいただけたら良いかな、 と思いました。
本作は、 「アケチ大戦争」 の途中に、 番外エピソードとして挿入いたしましたが、これは、 同作にて、今後、黄金仮面や少年探偵団などが登場する事への含み(予告) にもなっていたのでした。
「アケチ大戦争」
内容は、 ランポ先生の日常(休日)を追いながら、彼が、いろいろな身近なものから小説の着想を得ていく、 と言う エッセイ風ストーリー となっています。実話を元にしたかのような書き方をしていますが、ほんとは、中身のほとんど がフェイク(うそ)です。 乱歩氏の作品自体から書き出したネタ ばかりですが、若干の真実も混ざっていますので、 そのへんの実話と虚構の境目を楽しんでいただけたら良いかな、 と思いました。
本作は、 「アケチ大戦争」 の途中に、 番外エピソードとして挿入いたしましたが、これは、 同作にて、今後、黄金仮面や少年探偵団などが登場する事への含み(予告) にもなっていたのでした。
「アケチ大戦争」
2023年05月12日
私とビートルズ
私がまだ高校生だった頃の話です。
当時、私は、例によって、姉が持っていた録音済みカセットテープを、勝手に漁って、勝手に聴かせてもらっておりました。
これまでに手に取った事がなかったテープもありましたので、チャレンジして、聴いてみましたら、これが全くの洋楽です。全部の曲が、英語の歌詞なのです。でも、聴き慣れていくうちに、私は、この洋楽がひどく気に入ってしまったのでした。
すると、姉は 「ビートルズだ」 と言います。
しかし、私は疑って、その言葉をすぐに信じなかったのでした。
と言うのも、当時の私は、ビートルズなんて有名すぎて、逆に、ろくに聴いた事もなかったからです。知っているのは、 「イエスタデイ」 とか 「ア・ハード・デイズ・ナイト」 クラスの超メジャー曲ぐらいなもので、私にとってのビートルズのイメージは、その程度のものだったのでした。
そんな訳で、あやふやなまま、そのテープの洋楽の件は、ずっと放ったらかしになっていたのです。
で、それから間もなくして、私は大学へと進学したのですが、そこで受けた英語の学科で、教科書にビートルズが使われておりました。
この時、授業で引用された曲の中に、 バッチリ、例のテープの洋楽が含まれていたのでした。私は、あらためて、強いショックを受けたのであります。
やっぱり、姉の言っていた事は間違っていなかったのです。こうして、はっきりとした確信を得ましたので、私は、さっそく、貸しレコード屋に向かって、速攻で、ビートルズのアルバムを借りてきたのでありました。
曲名さえ分かれば、あとは探すのは簡単です。
例のテープに入っていた曲の収録アルバムは、 「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」 と 「アビイ・ロード」 でした。ちょっとでもビートルズを分かっている人ならば、当然ご存知のアルバムだったのですが、こんな常識ですら、当時の私は知らなかったのでした。
ちなみに、姉の持っていたテープは、ビートルズ本人の音声ではなく、 誰かのカバー版だったようです。どうやら、姉も友人あたりから貰ったものだったらしくて、このテープにはあまり思い入れがなかったみたいで、実は、テープの半分ほどは、すでに消されており、 さだまさし の歌が上から録音されていたのでした。
とにかく、私としては、ようやく、謎の曲の正体も判明して、とても満足なのです。
これらの曲のうち、私が特に気に入っていたのは、 「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」「ゲッティング・ベター」「フィクシング・ア・ホール」「シーズ・リーヴィング・ホーム」「グッド・モーニング・グッド・モーニング」「ヒア・カムズ・ザ・サン」「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」 と言った辺りでした。
名曲も、けっこう混ざっていますね。 本当に良い曲と言うのは、大衆に受けるだけではなく、私のような偏屈なオタクの心にだって響く、 と言う事だったのでありましょうか。
当時、私は、例によって、姉が持っていた録音済みカセットテープを、勝手に漁って、勝手に聴かせてもらっておりました。
これまでに手に取った事がなかったテープもありましたので、チャレンジして、聴いてみましたら、これが全くの洋楽です。全部の曲が、英語の歌詞なのです。でも、聴き慣れていくうちに、私は、この洋楽がひどく気に入ってしまったのでした。
すると、姉は 「ビートルズだ」 と言います。
しかし、私は疑って、その言葉をすぐに信じなかったのでした。
と言うのも、当時の私は、ビートルズなんて有名すぎて、逆に、ろくに聴いた事もなかったからです。知っているのは、 「イエスタデイ」 とか 「ア・ハード・デイズ・ナイト」 クラスの超メジャー曲ぐらいなもので、私にとってのビートルズのイメージは、その程度のものだったのでした。
そんな訳で、あやふやなまま、そのテープの洋楽の件は、ずっと放ったらかしになっていたのです。
で、それから間もなくして、私は大学へと進学したのですが、そこで受けた英語の学科で、教科書にビートルズが使われておりました。
この時、授業で引用された曲の中に、 バッチリ、例のテープの洋楽が含まれていたのでした。私は、あらためて、強いショックを受けたのであります。
やっぱり、姉の言っていた事は間違っていなかったのです。こうして、はっきりとした確信を得ましたので、私は、さっそく、貸しレコード屋に向かって、速攻で、ビートルズのアルバムを借りてきたのでありました。
曲名さえ分かれば、あとは探すのは簡単です。
例のテープに入っていた曲の収録アルバムは、 「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」 と 「アビイ・ロード」 でした。ちょっとでもビートルズを分かっている人ならば、当然ご存知のアルバムだったのですが、こんな常識ですら、当時の私は知らなかったのでした。
ちなみに、姉の持っていたテープは、ビートルズ本人の音声ではなく、 誰かのカバー版だったようです。どうやら、姉も友人あたりから貰ったものだったらしくて、このテープにはあまり思い入れがなかったみたいで、実は、テープの半分ほどは、すでに消されており、 さだまさし の歌が上から録音されていたのでした。
とにかく、私としては、ようやく、謎の曲の正体も判明して、とても満足なのです。
これらの曲のうち、私が特に気に入っていたのは、 「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」「ゲッティング・ベター」「フィクシング・ア・ホール」「シーズ・リーヴィング・ホーム」「グッド・モーニング・グッド・モーニング」「ヒア・カムズ・ザ・サン」「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」 と言った辺りでした。
名曲も、けっこう混ざっていますね。 本当に良い曲と言うのは、大衆に受けるだけではなく、私のような偏屈なオタクの心にだって響く、 と言う事だったのでありましょうか。
2023年05月05日
「タイムリープ警報発令」のこと
本来は、コンテスト出品中の作品につきしては、 結果が出るまで解説しないスタンスだったのですが、 「タイムリープ警報発令」
につきましては、ちょっとだけ先に説明を書かせていただきます。
この作品は、最近、 タイムリープもの と言うジャンルをあちこちで見かけたものだから、私も、何となく、これに挑戦してみた小品でした。とは言え、正攻法で書いたら、 他者の作品と同じような内容にしかなりませんので、かなりヒネくれた切り口となっております。もっとも、 「タイムリープ警報発令」 を収納した 「ボクたちの好きな異世界転生」 自体が、どの収録作も、 王道パターンを皮肉った邪道ストーリーばかりだったのですが。
序盤で、 タイムリープものの歴史や分類みたいなもの を書かせていただきましたが、これは実は、wikipedia などで「タイムリープ」を調べたところ、 私が知っているタイムリープ作品が全く紹介されていなかったので、その事への不満から、ざあっと私の持っている知識を披露させていただいたのでした。さすがに、オチの部分がタイムリープになっている作品につきましては、 ネタバレしないように、正確な題名は伏せておきました が。
そのあと、 タイムリープについて抱いた、素朴な疑問 (本作のテーマ)が、もくもくと展開されていきます。タイムリープする主人公ではなく、 タイムリープされて、残されてしまった側 に焦点を当てている点が、本作の斬新な部分です。
そして、このテーマは、 時間旅行ものとして、 ルシー・シリーズ にもつながっているので、ここで、 ルシー にも登場していただきました。つまり、この作品も、実は ルシーものの一つ だったのです。
一見、この第1話だけで、短編として、 話は綺麗に完結しているのですが、いえいえ、 この後も十分にストーリーは続いていく 余韻は残しているのでした。
「ボクたちの好きな異世界転生」
この作品は、最近、 タイムリープもの と言うジャンルをあちこちで見かけたものだから、私も、何となく、これに挑戦してみた小品でした。とは言え、正攻法で書いたら、 他者の作品と同じような内容にしかなりませんので、かなりヒネくれた切り口となっております。もっとも、 「タイムリープ警報発令」 を収納した 「ボクたちの好きな異世界転生」 自体が、どの収録作も、 王道パターンを皮肉った邪道ストーリーばかりだったのですが。
序盤で、 タイムリープものの歴史や分類みたいなもの を書かせていただきましたが、これは実は、wikipedia などで「タイムリープ」を調べたところ、 私が知っているタイムリープ作品が全く紹介されていなかったので、その事への不満から、ざあっと私の持っている知識を披露させていただいたのでした。さすがに、オチの部分がタイムリープになっている作品につきましては、 ネタバレしないように、正確な題名は伏せておきました が。
そのあと、 タイムリープについて抱いた、素朴な疑問 (本作のテーマ)が、もくもくと展開されていきます。タイムリープする主人公ではなく、 タイムリープされて、残されてしまった側 に焦点を当てている点が、本作の斬新な部分です。
そして、このテーマは、 時間旅行ものとして、 ルシー・シリーズ にもつながっているので、ここで、 ルシー にも登場していただきました。つまり、この作品も、実は ルシーものの一つ だったのです。
一見、この第1話だけで、短編として、 話は綺麗に完結しているのですが、いえいえ、 この後も十分にストーリーは続いていく 余韻は残しているのでした。
「ボクたちの好きな異世界転生」