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2017年03月24日
米国実態指標「耐久財受注」発表前後のUSDJPY反応分析(2017年3月24日21:30発表結果検証済)
2017年3月24日21:30に米国実態指標「耐久財受注」が発表されます。今回発表は2017年2月分の集計結果です。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
平均値に反応が届いたことは32%しかありません。この指標も含損10pipsで損切が適切です。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
本指標は、製造業の耐久財受注状況を表しています。指標名は「受注」となっているものの、発表内容は「出荷」「在庫」「新規受注」「受注残高」です。
ちなみに、耐久財とは3年以上の使用に耐える消費財を指し、代表例として自動車・航空機・家電・家具等があります。
この指標とは別に「製造業新規受注」が発表されており、それが翌々月月初発表に対し「耐久財受注」は毎月下旬に前月分速報値が発表されます。そのため、本指標は設備投資分野における先行指標に位置づけられます。
反応は、市場予想との差>前回結果との差、コア数値>非コア数値、で現れます。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの25回分のデータに基づいています。
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
発表は前月比で、市場予想はコア(輸送機器除く)が0.7ポイント改善、非コアが1.4ポイント改善、となっています。
まず、2月の景気指標を見ると、NY連銀製造業景気指数が18.7で14年10月以降で最大となっています。Phil連銀製造業景気指数も43.3と、手元で確認できる13年以降で最大となっています。ISM製造業も14年12月以降で最大です。
次に、2月の小売売上高を見てみましょう。主要13項目において、ネット通販・家具・健康用品・建設資材の4項目が増加、電子機器/電化製品と自動車/同部品は減少です。
そして、耐久財の代表とも言える中古住宅・新築住宅は今週発表されており、ともに好調でした。
これらの指標結果を見る限り、市場予想を上回るかも知れません。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は75%となっています。そして、方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びていたことが67%となっています。反応方向を確認してから、追いかけても良い数字です。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
直前1分足の陰線率が95%となっています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
直後11分足は、事後差異との方向一致率が71%と有意です。発表直後よりも少し時間が経ってからの方が、指標結果に反応する傾向があるようです。但し、あまり強い指標ではないので、市場のテーマが金利や株価といった大きなトレンドがあるときには、アテにならないと思われます。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
上表訂正が間に合わないので、そのままにしておきますが、シナリオ3として以下追加します。
指標への定性分析結論に基づき、直後1分足は指標発表直前に買いとします。
以下は2017年3月24日22:20頃に追記しています。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
取引結果は次の通りでした。
事前調査分析内容を、以下に検証します
結果は、市場予想に対し、コアが下回り(+0.4、予想は+0.7)、非コアが上回り(+1.7%、予想は+1.4%)ました。
コアが市場予想を上回るという分析は外しました。これは未熟なためで、申し訳ありません。
次に、本文中に記載した過去反応が、コア>非コアとなるという点も外しました。コアは市場予想を下回り、直後11分足はまず下ヒゲを形成し、3・4分後に反転して陽線になったと記憶しています。惜しいと言えば惜しいのですが、結論を外したことに違いありません。但し、この動きを見る限り、コア>非コアを見直すのは本指標を来月以降も見てからにします。
先週来、定性分析を外すことが続いています。重ねて申し訳ありません。
指標結果と反応の関係についてはこういうこともありますが、コア>非コアの関係は次回も注視するため備忘までにここに記しておきます。
事前準備したシナリオは次の通りです。
まず、シナリオ1の直前1分足は陽線となりました。がしかし、これは本ブログに記録するFX会社のチャートについて、です。
実際に取引に用いているFX会社のチャートでは、21:29から21:30の直前1分足が、始値111.0311で終値111.0262の陰線となっています。
こういうことは良くあります。シナリオとしては外したこととし取引では勝ち、の結論を記録します。
次に、直後1分足と直後11分足の方向は不一致となりました。コア・非コアの発表結果が市場予想に対し上下割れたためか、発表直後は反応が小さな指標の割にばたばたしていました。
シナリオ2の通り、陰線形成中の直後1分足を追いかけてポジションを取り、何とか利確できました。
そして、順序が後先になりますが、付け加えたシナリオ3は分析を完全に外していたにも関わらず、微益を利確できました。これは、今回の反応が非コア>コアの結果で最初反応したため、と考えられます。ともあれ、上手く波の勢いを見切ることができました。
本ブログ開始後、本指標での成績を下表に示します。珍しく、勝率が良いものの負けている指標です。
もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。安心してください。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
平均値に反応が届いたことは32%しかありません。この指標も含損10pipsで損切が適切です。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
- 市場予想はコア(輸送機器除く)が0.7ポイント改善、非コアが1.4ポイント改善、となっています。今回は、市場予想を上回るかもしれない、と考えています。
関連指標の2月景気指標は軒並み改善、小売売上高は全体・コアともに前月比改善、住宅販売も改善、となっています。 - シナリオは次の通りです。
まず、直前1分足の陰線率が95%となっています。但し、始値がつく頃にポジションを取得し、本1分足跳幅で利確したとして、期待pipsは4pips程度です。
上記、指標への定性分析結論に基づき、直後1分足は指標発表直前に買いとします。
また、直後11分足は、直後1分足との方向一致率が75%となっています。そして、方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びていたことが67%となっています。反応方向を確認してから、追いかけても良い数字です。更に、直後11分足は事後差異との方向一致率も71%となっています。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
?T.調査
【1. 指標概要】
本指標は、製造業の耐久財受注状況を表しています。指標名は「受注」となっているものの、発表内容は「出荷」「在庫」「新規受注」「受注残高」です。
ちなみに、耐久財とは3年以上の使用に耐える消費財を指し、代表例として自動車・航空機・家電・家具等があります。
この指標とは別に「製造業新規受注」が発表されており、それが翌々月月初発表に対し「耐久財受注」は毎月下旬に前月分速報値が発表されます。そのため、本指標は設備投資分野における先行指標に位置づけられます。
反応は、市場予想との差>前回結果との差、コア数値>非コア数値、で現れます。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの25回分のデータに基づいています。
(2-1. 過去情報)
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
発表は前月比で、市場予想はコア(輸送機器除く)が0.7ポイント改善、非コアが1.4ポイント改善、となっています。
まず、2月の景気指標を見ると、NY連銀製造業景気指数が18.7で14年10月以降で最大となっています。Phil連銀製造業景気指数も43.3と、手元で確認できる13年以降で最大となっています。ISM製造業も14年12月以降で最大です。
次に、2月の小売売上高を見てみましょう。主要13項目において、ネット通販・家具・健康用品・建設資材の4項目が増加、電子機器/電化製品と自動車/同部品は減少です。
そして、耐久財の代表とも言える中古住宅・新築住宅は今週発表されており、ともに好調でした。
これらの指標結果を見る限り、市場予想を上回るかも知れません。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
?U. 分析
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は75%となっています。そして、方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びていたことが67%となっています。反応方向を確認してから、追いかけても良い数字です。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
直前1分足の陰線率が95%となっています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
直後11分足は、事後差異との方向一致率が71%と有意です。発表直後よりも少し時間が経ってからの方が、指標結果に反応する傾向があるようです。但し、あまり強い指標ではないので、市場のテーマが金利や株価といった大きなトレンドがあるときには、アテにならないと思われます。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
上表訂正が間に合わないので、そのままにしておきますが、シナリオ3として以下追加します。
指標への定性分析結論に基づき、直後1分足は指標発表直前に買いとします。
以上
2017年3月24日21:30発表
以下は2017年3月24日22:20頃に追記しています。
?V. 結果
【7. 発表結果】
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
(7-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
【8. 調査分析検証】
事前調査分析内容を、以下に検証します
- 市場予想はコア(輸送機器除く)が0.7ポイント改善、非コアが1.4ポイント改善、となっています。今回は、市場予想を上回るかもしれない、と考えています。
関連指標の2月景気指標は軒並み改善、小売売上高は全体・コアともに前月比改善、住宅販売も改善、となっています。
結果は、市場予想に対し、コアが下回り(+0.4、予想は+0.7)、非コアが上回り(+1.7%、予想は+1.4%)ました。
コアが市場予想を上回るという分析は外しました。これは未熟なためで、申し訳ありません。
次に、本文中に記載した過去反応が、コア>非コアとなるという点も外しました。コアは市場予想を下回り、直後11分足はまず下ヒゲを形成し、3・4分後に反転して陽線になったと記憶しています。惜しいと言えば惜しいのですが、結論を外したことに違いありません。但し、この動きを見る限り、コア>非コアを見直すのは本指標を来月以降も見てからにします。
先週来、定性分析を外すことが続いています。重ねて申し訳ありません。
指標結果と反応の関係についてはこういうこともありますが、コア>非コアの関係は次回も注視するため備忘までにここに記しておきます。
【9. シナリオ検証】
事前準備したシナリオは次の通りです。
- まず、直前1分足の陰線率が95%となっています。但し、始値がつく頃にポジションを取得し、本1分足跳幅で利確したとして、期待pipsは4pips程度です。
上記、指標への定性分析結論に基づき、直後1分足は指標発表直前に買いとします。
また、直後11分足は、直後1分足との方向一致率が75%となっています。そして、方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びていたことが67%となっています。反応方向を確認してから、追いかけても良い数字です。更に、直後11分足は事後差異との方向一致率も71%となっています。
まず、シナリオ1の直前1分足は陽線となりました。がしかし、これは本ブログに記録するFX会社のチャートについて、です。
実際に取引に用いているFX会社のチャートでは、21:29から21:30の直前1分足が、始値111.0311で終値111.0262の陰線となっています。
こういうことは良くあります。シナリオとしては外したこととし取引では勝ち、の結論を記録します。
次に、直後1分足と直後11分足の方向は不一致となりました。コア・非コアの発表結果が市場予想に対し上下割れたためか、発表直後は反応が小さな指標の割にばたばたしていました。
シナリオ2の通り、陰線形成中の直後1分足を追いかけてポジションを取り、何とか利確できました。
そして、順序が後先になりますが、付け加えたシナリオ3は分析を完全に外していたにも関わらず、微益を利確できました。これは、今回の反応が非コア>コアの結果で最初反応したため、と考えられます。ともあれ、上手く波の勢いを見切ることができました。
本ブログ開始後、本指標での成績を下表に示します。珍しく、勝率が良いものの負けている指標です。
以上
もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。安心してください。
ーーー以下は広告ですーーー
ーーー注記ーーー
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以上
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2017年03月23日
欧州景気指標「欧州PMI速報値」発表前後のEURJPY反応分析(2017年3月24日18:00発表結果検証済)
2017年3月24日18:00に欧州景気指標「欧州PMI速報値」が発表されます。今回発表は3月分の集計結果です。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
PMIは、企業購買担当者に直接調査して算出されるため、景気実態を正確に反映した先行指標と言われています。
一般論として、製造業の材料・部品調達は、数か月先の取引先動向や製品需要から仕入れを行うため、それだけの先行性があると考えられます。それよりは先行性が劣るものの、サービス業の仕入れも機会喪失を避けるため、消費者の動向に先んじようと必死です。
但し、この「製造業景況感はサービス業景況感よりも先行性がある」という言い伝えは、日本や独国には当てはまりません。昔とは違って、流通経路が可視化・効率化され、企業購買部門の力量が向上し、今では輸出大国の日本や独国の製造業は国内サービス業を介さずに海外と直接取引を行うことができるから、です。サービス業の仕入れに至っては、ほぼ消費動向とリアルタイムで一致しつつあるのです。
指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、です。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの26回分のデータに基づいています。
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
市場予想は、製造業・サービス業ともに前回結果より0.1ポイント悪化、となっています。
欧州経済全体は、ECBが金融緩和出口論議が始まるほど持ち直しています。がしかし、本指標への反応を見ればわかるように、EURは指標の影響よりそのときどきのトレンドに従う傾向が強い通貨です。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
直後1分足と直後11分足の方向一致率が68%となっています。方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びていたことは80%となっています。もし追いかけてポジションを持つなら、指標発表前のトレンド方向に従うときが良いでしょう。反転するにせよ2番頂(谷)を作るにせよ、過去の傾向では発表後4-6分に起きることが多いようです。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
直後1分足の陽線率が73%となっています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
前回結果・市場予想・発表結果の大小関係がどうあれ、反応方向との一致率は45〜65%の範囲に収まっています。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以下は2017年3月24日20:30頃に追記しています。
発表結果は、製造業PMIとサービス業PMIのいずれも5年11カ月ぶり高水準に達しました。
今回発表値(速報)に基づく1-3月経済成長率は0.6%となり、雇用者数は2007年7月以来の大幅増で、採用数もサービス業と製造業の両方で増えています。
マークイット社コメント要点は、
です。
これほどの結果でも、これだけしか反応しないことに驚きますよね。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
取引結果は次の通りでした。
事前調査分析内容を、以下に検証します
分析通りでした。
事前準備したシナリオは次の通りです。
シナリオ1は損切となりました。がしかし、次回以降に見直す必要はないようです。
本ブログ開始以降の本指標の成績を下表に纏めておきます。
もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。安心してください。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
- 平均的な反応は、指標発表前の10分と発表後の10分でほぼ同じです。反応分布を見ると、たまに10pipsを超えることもあったようですが(約20%)、それだけに10pipsも含損が先行すると挽回できません。
本指標への反応を見ればわかるように、EURは指標結果よりもそのときどきのトレンドに従う傾向が強い通貨です。指標一致性分析の結果もそれを裏付けており、前回結果・市場予想・発表結果の大小関係がどうあれ、反応方向との一致率は45〜65%の範囲に収まっています。 - 直後1分足の陽線率が73%となっています。
直後11分足は直後1分足との方向一致率が68%となっています。方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びていたことは80%となっています。もし追いかけてポジションを持つなら、指標発表前のトレンド方向に従うときが良いでしょう。反転するにせよ2番頂(谷)を作るにせよ、過去の傾向では発表後4-6分に起きることが多いようです。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
?T.調査
【1. 指標概要】
PMIは、企業購買担当者に直接調査して算出されるため、景気実態を正確に反映した先行指標と言われています。
一般論として、製造業の材料・部品調達は、数か月先の取引先動向や製品需要から仕入れを行うため、それだけの先行性があると考えられます。それよりは先行性が劣るものの、サービス業の仕入れも機会喪失を避けるため、消費者の動向に先んじようと必死です。
但し、この「製造業景況感はサービス業景況感よりも先行性がある」という言い伝えは、日本や独国には当てはまりません。昔とは違って、流通経路が可視化・効率化され、企業購買部門の力量が向上し、今では輸出大国の日本や独国の製造業は国内サービス業を介さずに海外と直接取引を行うことができるから、です。サービス業の仕入れに至っては、ほぼ消費動向とリアルタイムで一致しつつあるのです。
指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、です。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの26回分のデータに基づいています。
(2-1. 過去情報)
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
市場予想は、製造業・サービス業ともに前回結果より0.1ポイント悪化、となっています。
欧州経済全体は、ECBが金融緩和出口論議が始まるほど持ち直しています。がしかし、本指標への反応を見ればわかるように、EURは指標の影響よりそのときどきのトレンドに従う傾向が強い通貨です。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
?U. 分析
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
直後1分足と直後11分足の方向一致率が68%となっています。方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びていたことは80%となっています。もし追いかけてポジションを持つなら、指標発表前のトレンド方向に従うときが良いでしょう。反転するにせよ2番頂(谷)を作るにせよ、過去の傾向では発表後4-6分に起きることが多いようです。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
直後1分足の陽線率が73%となっています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
前回結果・市場予想・発表結果の大小関係がどうあれ、反応方向との一致率は45〜65%の範囲に収まっています。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以上
2017年3月24日18:00発表
以下は2017年3月24日20:30頃に追記しています。
?V. 結果
発表結果は、製造業PMIとサービス業PMIのいずれも5年11カ月ぶり高水準に達しました。
今回発表値(速報)に基づく1-3月経済成長率は0.6%となり、雇用者数は2007年7月以来の大幅増で、採用数もサービス業と製造業の両方で増えています。
マークイット社コメント要点は、
- 成長加速と新規事業トレンド改善と採用意欲高まりに勢いがある
- PMIと物価指標は、通常ならECBの引き締めを伴いそうな領域に十分に入っている
- このまま成長加速が続きインフレが想定以上に定着した場合、ECBが後手に回るとの批判を招恐れがあるく
です。
これほどの結果でも、これだけしか反応しないことに驚きますよね。
【7. 発表結果】
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
(7-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
【8. 調査分析検証】
事前調査分析内容を、以下に検証します
- 平均的な反応は、指標発表前の10分と発表後の10分でほぼ同じです。反応分布を見ると、たまに10pipsを超えることもあったようですが(約20%)、それだけに10pipsも含損が先行すると挽回できません。
本指標への反応を見ればわかるように、EURは指標結果よりもそのときどきのトレンドに従う傾向が強い通貨です。指標一致性分析の結果もそれを裏付けており、前回結果・市場予想・発表結果の大小関係がどうあれ、反応方向との一致率は45〜65%の範囲に収まっています。
分析通りでした。
【9. シナリオ検証】
事前準備したシナリオは次の通りです。
- 直後1分足の陽線率が73%となっています。
直後11分足は直後1分足との方向一致率が68%となっています。方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びていたことは80%となっています。もし追いかけてポジションを持つなら、指標発表前のトレンド方向に従うときが良いでしょう。反転するにせよ2番頂(谷)を作るにせよ、過去の傾向では発表後4-6分に起きることが多いようです。
シナリオ1は損切となりました。がしかし、次回以降に見直す必要はないようです。
本ブログ開始以降の本指標の成績を下表に纏めておきます。
以上
もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。安心してください。
ーーー以下は広告ですーーー
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
欧州景気指標「独国PMI速報値」発表前後のEURJPY反応分析(2017年3月24日17:30発表結果検証済)
2017年3月24日17:30に欧州景気指標「独国製造業PMI速報値・独国サービス業PMI速報値」が発表されます。今回発表は3月分の集計結果です。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
PMIは、企業購買担当者に直接調査して算出されるため、景気実態を正確に反映した先行指標と言われています。
一般論として、製造業の材料・部品調達は、数か月先の取引先動向や製品需要から仕入れを行うため、それだけの先行性があると考えられます。それよりは先行性が劣るものの、サービス業の仕入れも機会喪失を避けるため、消費者の動向に先んじようと必死です。
但し、この「製造業景況感はサービス業景況感よりも先行性がある」という言い伝えは、日本や独国には当てはまりません。昔とは違って、流通経路が可視化・効率化され、企業購買部門の力量が向上し、今では輸出大国の日本や独国の製造業は国内サービス業を介さずに海外と直接取引を行うことができるから、です。サービス業の仕入れに至っては、ほぼ消費動向とリアルタイムで一致しつつあるのです。
指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、です。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの26回分のデータに基づいています。
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
市場予想は、製造業が前回より0.3ポイント悪化、サービス業が0.1ポイント改善、となっています。
欧州経済全体は、ECBが金融緩和出口論議が始まるほど持ち直しています。がしかし、本指標への反応を見ればわかるように、EURは指標の影響よりそのときどきのトレンドに従う傾向が強い通貨です。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
直後1分足と直後11分足の方向一致率が60%となっています。方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びることは80%です。もし追いかけてポジションを持つなら、指標発表前のトレンド方向に従うときが良いでしょう。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
直後1分足は直前1分足との方向一致率が71%となっています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
指標発表結果が反応方向に強い影響を与えていません。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以下は2017年3月24日21:00頃に追記しています。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
取引結果は次の通りでした。
事前調査分析内容を、以下に検証します
特に見直すべき点はありません。
事前準備したシナリオを以下に示します。
特に見直すべき点はありません。
本ブログ開始以降、本指標での取引結果を下表に纏めておきます。
もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。安心してください。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
- 平均的な反応は、指標発表前の10分と発表後の10分でほぼ同じです。反応分布を見ると、たまに10pipsを超えることもあったようですが(約20%)、それだけに10pipsも含損が先行すると挽回できません。
本指標への反応を見ればわかるように、EURは指標結果よりもそのときどきのトレンドに従う傾向が強い通貨です。指標一致性分析の結果もそれを裏付けており、前回結果・市場予想・発表結果の大小関係がどうあれ、反応方向との一致率は45〜65%の範囲に収まっています。 - シナリオです。
反応一致性分析の結果、直後1分足は直前1分足との方向一致率が71%となっています。
反応性分析の結果、直後1分足と直後11分足の方向一致率が60%で、方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びることは80%です。もし追いかけてポジションを持つなら、指標発表前のトレンド方向に従うときが良いでしょう。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
?T.調査
【1. 指標概要】
PMIは、企業購買担当者に直接調査して算出されるため、景気実態を正確に反映した先行指標と言われています。
一般論として、製造業の材料・部品調達は、数か月先の取引先動向や製品需要から仕入れを行うため、それだけの先行性があると考えられます。それよりは先行性が劣るものの、サービス業の仕入れも機会喪失を避けるため、消費者の動向に先んじようと必死です。
但し、この「製造業景況感はサービス業景況感よりも先行性がある」という言い伝えは、日本や独国には当てはまりません。昔とは違って、流通経路が可視化・効率化され、企業購買部門の力量が向上し、今では輸出大国の日本や独国の製造業は国内サービス業を介さずに海外と直接取引を行うことができるから、です。サービス業の仕入れに至っては、ほぼ消費動向とリアルタイムで一致しつつあるのです。
指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、です。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの26回分のデータに基づいています。
(2-1. 過去情報)
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
市場予想は、製造業が前回より0.3ポイント悪化、サービス業が0.1ポイント改善、となっています。
欧州経済全体は、ECBが金融緩和出口論議が始まるほど持ち直しています。がしかし、本指標への反応を見ればわかるように、EURは指標の影響よりそのときどきのトレンドに従う傾向が強い通貨です。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
?U. 分析
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
直後1分足と直後11分足の方向一致率が60%となっています。方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びることは80%です。もし追いかけてポジションを持つなら、指標発表前のトレンド方向に従うときが良いでしょう。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
直後1分足は直前1分足との方向一致率が71%となっています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
指標発表結果が反応方向に強い影響を与えていません。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
以上
2017年3月24日17:30発表
以下は2017年3月24日21:00頃に追記しています。
?V. 結果
【7. 発表結果】
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
(7-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
【8. 調査分析検証】
事前調査分析内容を、以下に検証します
- 平均的な反応は、指標発表前の10分と発表後の10分でほぼ同じです。反応分布を見ると、たまに10pipsを超えることもあったようですが(約20%)、それだけに10pipsも含損が先行すると挽回できません。
本指標への反応を見ればわかるように、EURは指標結果よりもそのときどきのトレンドに従う傾向が強い通貨です。指標一致性分析の結果もそれを裏付けており、前回結果・市場予想・発表結果の大小関係がどうあれ、反応方向との一致率は45〜65%の範囲に収まっています。
特に見直すべき点はありません。
【9. シナリオ検証】
事前準備したシナリオを以下に示します。
- シナリオです。
反応一致性分析の結果、直後1分足は直前1分足との方向一致率が71%となっています。
反応性分析の結果、直後1分足と直後11分足の方向一致率が60%で、方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びることは80%です。もし追いかけてポジションを持つなら、指標発表前のトレンド方向に従うときが良いでしょう。
特に見直すべき点はありません。
本ブログ開始以降、本指標での取引結果を下表に纏めておきます。
以上
もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。安心してください。
ーーー以下は広告ですーーー
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
米国実態指標「新築住宅販売件数」発表前後のUSDJPY反応分析(2017年3月23日23:00発表結果検証済)
2017年3月23日23:00に米国実態指標「新築住宅販売件数」が発表されます。今回発表は2017年2月分の集計結果です。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
米国の住宅販売件数という指標には、以前から不思議な点あります。
まず、米国住宅市場には、新築住宅よりも中古住宅の流通量が大きい、という特徴があります。それにも関わらず、多くのFX会社HPでは、中古住宅販売件数よりも本指標の方が注目度や重要度が高い、としているところが多いようです。
また、住宅販売件数への注目度・重要度が高い理由は、消費やリフォームなどの関連需要にも繋がるため波及効果も大きい上、消費者個人の収入・金利の見通しが反映されるため、という説明が一般的です。がしかし、それなら自動車販売台数でも良い訳です。
両者の反応の大きさを比べてみてもほぼ10pipsしかなく、なぜ注目度や重要度が高いのかが不思議です。景気の先行指標としてわかりやすいから、かも知れません。
本指標の集計は、一戸建に加えて、コンドミニアムと共同住宅を含めた数字も発表されます。但し、この件数には土地付きの新築住宅販売が対象で、既に保有する土地へ住宅を新築したものは含まれません。その理由はわかりません。
注意すべき点は、中古住宅販売件数は所有権移転完了ベースであるのに対して、新築住宅販売件数が契約書署名ベースで集計されています。従って、本指標は中古住宅販売件数に対し1〜2か月先行します。発表日の関係から、その逆と誤解している向きもあるのでご注意を。
また、以前の発表数値が大きく修正されることがある点も注意が必要です。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの25回分のデータに基づいています。
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
反応が小さな指標です。
むしろ、昨夜の中古住宅販売件数と同様に、この時刻頃から0:00頃までは金利と株価の綱引きが始まると予想されます。発表結果の良し悪しだけを見るのでなく、チャートそのものの値動きにもご注意ください。結果の良し悪しで上がるはず・下がるはずという指標ではありません。
ダウは一昨日大きく崩れ、昨夜は僅かに戻しとなっています。為替のチャートパターンと同様に、大きく動く前の棚を昨夜は形成したのかもしれません。トレンドを読むのは難しいので、ポジションを持つ時間はできるだけ短い方が良いでしょう。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は58%です。そして、方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びた事例は43%しかありません。初期反応を見て追いかけてポジションを取っても良い指標ではありません。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
直前1分足の陰線率が73%となっています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
直前10-1分足と直後1分足の事前差異との方向一致率が71%となっています。今回の市場予想は前回結果よりやや改善ですから、陽線ということになります。
また、事後差異と直後1分足の方向一致率が79%となっています。がしかし、発表結果の良し悪しと直後1分足の方向率が高くても、発表前にポジションは取れません。事後差異と直後1分足の方向一致率が高いことは、直後1分足と直後11分足の方向一致率が高いときに役立つのであって、今回はそれに当たりません。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
但し、いずれも反応は小さくなる傾向があるので、指標発表前に強い勢いでトレンドが生じているなら、この指標への反応など埋もれてしまいます。取引を見合わせても構わない指標です。
なぜ、本指標が多くのFX会社の指標格付けで重要度・注目度が高いのか不思議です。
以下は2017年3月23日23:30頃に追記しています。
今回発表の要点は次の通りです。
30年物住宅ローン固定金利は、11月初旬3.5%が3月中旬には4.3%に上昇しています。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
取引結果は次の通りでした。
久しぶりのシナリオ完勝でした。ツイてたようです。
事前調査分析内容を、以下に検証します。
事前調査分析は次の通りでした。
発表結果は前回結果・市場予想を上回りました。反応は陽線です。
シナリオは次の通りでした。
シナリオは次の通りです。
今回の事前差異は、市場予想が前回結果より増えているのでプラスです。
指標一致性分析の結果、直前10-1分足は事前差異との方向一致率が71%です。陽線です。
反応一致性分析の結果、直前1分足の陰線率が73%となっています。
指標一致性分析の結果、直後1分足は事前差異との方向一致率が71%となっています。陽線です。
いずれも先述の通り反応は小さくなる傾向があるので、指標発表前に強い勢いでトレンドが生じているなら、この指標への反応など埋もれてしまいます。取引を見合わせても構わない指標です。
直後1分足終値よりも直後11分足終値が伸びました。
本指標について、本ブログ開始後の成績を下表に示します。
もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。安心してください。
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
- 反応が小さな指標です。
昨夜の中古住宅販売件数と同様に、この時刻頃から0:00頃までは金利と株価の綱引きが始まると予想されます。発表結果の良し悪しだけを見るのでなく、チャートそのものの値動きにもご注意ください。結果の良し悪しで上がるはず・下がるはずという指標ではありません。 - シナリオに先立ち注意です。
反応性分析の結果、直後1分足と直後11分足の方向一致率は58%です。そして、方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びた事例は43%しかありません。初期反応を見てから追いかけてポジションを取っても良い指標ではありません。 - シナリオは次の通りです。
今回の事前差異は、市場予想が前回結果より増えているのでプラスです。
指標一致性分析の結果、直前10-1分足は事前差異との方向一致率が71%です。陽線です。
反応一致性分析の結果、直前1分足の陰線率が73%となっています。
指標一致性分析の結果、直後1分足は事前差異との方向一致率が71%となっています。陽線です。
いずれも先述の通り反応は小さくなる傾向があるので、指標発表前に強い勢いでトレンドが生じているなら、この指標への反応など埋もれてしまいます。取引を見合わせても構わない指標です。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
?T.調査
【1. 指標概要】
米国の住宅販売件数という指標には、以前から不思議な点あります。
まず、米国住宅市場には、新築住宅よりも中古住宅の流通量が大きい、という特徴があります。それにも関わらず、多くのFX会社HPでは、中古住宅販売件数よりも本指標の方が注目度や重要度が高い、としているところが多いようです。
また、住宅販売件数への注目度・重要度が高い理由は、消費やリフォームなどの関連需要にも繋がるため波及効果も大きい上、消費者個人の収入・金利の見通しが反映されるため、という説明が一般的です。がしかし、それなら自動車販売台数でも良い訳です。
両者の反応の大きさを比べてみてもほぼ10pipsしかなく、なぜ注目度や重要度が高いのかが不思議です。景気の先行指標としてわかりやすいから、かも知れません。
本指標の集計は、一戸建に加えて、コンドミニアムと共同住宅を含めた数字も発表されます。但し、この件数には土地付きの新築住宅販売が対象で、既に保有する土地へ住宅を新築したものは含まれません。その理由はわかりません。
注意すべき点は、中古住宅販売件数は所有権移転完了ベースであるのに対して、新築住宅販売件数が契約書署名ベースで集計されています。従って、本指標は中古住宅販売件数に対し1〜2か月先行します。発表日の関係から、その逆と誤解している向きもあるのでご注意を。
また、以前の発表数値が大きく修正されることがある点も注意が必要です。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの25回分のデータに基づいています。
(2-1. 過去情報)
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
反応が小さな指標です。
むしろ、昨夜の中古住宅販売件数と同様に、この時刻頃から0:00頃までは金利と株価の綱引きが始まると予想されます。発表結果の良し悪しだけを見るのでなく、チャートそのものの値動きにもご注意ください。結果の良し悪しで上がるはず・下がるはずという指標ではありません。
ダウは一昨日大きく崩れ、昨夜は僅かに戻しとなっています。為替のチャートパターンと同様に、大きく動く前の棚を昨夜は形成したのかもしれません。トレンドを読むのは難しいので、ポジションを持つ時間はできるだけ短い方が良いでしょう。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
?U. 分析
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
直後1分足と直後11分足の方向一致率は58%です。そして、方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びた事例は43%しかありません。初期反応を見て追いかけてポジションを取っても良い指標ではありません。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
直前1分足の陰線率が73%となっています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
直前10-1分足と直後1分足の事前差異との方向一致率が71%となっています。今回の市場予想は前回結果よりやや改善ですから、陽線ということになります。
また、事後差異と直後1分足の方向一致率が79%となっています。がしかし、発表結果の良し悪しと直後1分足の方向率が高くても、発表前にポジションは取れません。事後差異と直後1分足の方向一致率が高いことは、直後1分足と直後11分足の方向一致率が高いときに役立つのであって、今回はそれに当たりません。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
但し、いずれも反応は小さくなる傾向があるので、指標発表前に強い勢いでトレンドが生じているなら、この指標への反応など埋もれてしまいます。取引を見合わせても構わない指標です。
なぜ、本指標が多くのFX会社の指標格付けで重要度・注目度が高いのか不思議です。
- 今回の事前差異は、市場予想が前回結果より増えているのでプラスです。
指標一致性分析の結果、直前10-1分足は事前差異との方向一致率が71%です。陽線です。 - 反応一致性分析の結果、直前1分足の陰線率が73%となっています。
- 指標一致性分析の結果、直後1分足は事前差異との方向一致率が71%となっています。陽線です。
2017年3月23日23:00発表
以下は2017年3月23日23:30頃に追記しています。
?V. 結果
【7. 発表結果】
今回発表の要点は次の通りです。
- 前月比6.1%増の59.2万戸
- 前月1月が55.5万戸から55.8万戸に修正
- 地域別では中西部・西部・南部が増加、特に中西部では30.9%の大幅増加で2012年10月以来の数値
- 販売に対する在庫比率は5.4カ月と、前月の5.6カ月から低下
- 販売価格中央値は前年比4.9%低下し296,200ドル
30年物住宅ローン固定金利は、11月初旬3.5%が3月中旬には4.3%に上昇しています。
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
(7-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
久しぶりのシナリオ完勝でした。ツイてたようです。
【8. 調査分析検証】
事前調査分析内容を、以下に検証します。
事前調査分析は次の通りでした。
- 反応が小さな指標です。
昨夜の中古住宅販売件数と同様に、この時刻頃から0:00頃までは金利と株価の綱引きが始まると予想されます。発表結果の良し悪しだけを見るのでなく、チャートそのものの値動きにもご注意ください。結果の良し悪しで上がるはず・下がるはずという指標ではありません。
発表結果は前回結果・市場予想を上回りました。反応は陽線です。
【9. シナリオ検証】
シナリオは次の通りでした。
- シナリオに先立ち注意です。
反応性分析の結果、直後1分足と直後11分足の方向一致率は58%です。そして、方向一致時に直後11分足終値が直後1分足終値よりも伸びた事例は43%しかありません。初期反応を見てから追いかけてポジションを取っても良い指標ではありません。
今回の事前差異は、市場予想が前回結果より増えているのでプラスです。
指標一致性分析の結果、直前10-1分足は事前差異との方向一致率が71%です。陽線です。
反応一致性分析の結果、直前1分足の陰線率が73%となっています。
指標一致性分析の結果、直後1分足は事前差異との方向一致率が71%となっています。陽線です。
いずれも先述の通り反応は小さくなる傾向があるので、指標発表前に強い勢いでトレンドが生じているなら、この指標への反応など埋もれてしまいます。取引を見合わせても構わない指標です。
直後1分足終値よりも直後11分足終値が伸びました。
本指標について、本ブログ開始後の成績を下表に示します。
以上
もしこの記事が何か参考になったなら、どれか広告バナーをクリックして提携先に興味をお持ち頂けると幸いです。提携先はいずれも良心的なところを選んだつもりです。安心してください。
ーーー以下は広告ですーーー
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上