ナビゲータのEVEです。
昨日まで、 ssh 接続時のセキュリティ向上案の内容を検討し、 AllowUsers まで終えました。本日は、 MaxAuthTries からです。
PasswordAuthentication no
# 公開鍵認証を有効にする
PubkeyAuthentication yes
# チャレンジレスポンス認証を無効にする
ChallengeResponseAuthentication no
# PAMを有効にする(多要素認証などのため)
UsePAM yes
# ルートログインを無効にする
PermitRootLogin prohibit-password:
# 特定のユーザーのみログインを許可(必要に応じて)
AllowUsers user1
# 最大認証試行回数を制限
MaxAuthTries 5
# 詳細なログを有効化
LogLevel VERBOSE
# X11フォワーディングを無効化
X11Forwarding no
# SSHのポート番号を変更(デフォルトの22を避ける)
Port 2222 # 任意のポート番号に変更
[MaxAuthTries]
MaxAuthTries について、 ChatGPT に解説をしてもらいましょう!
MaxAuthTriesは、SSH(Secure Shell)プロトコルにおいて、特定の接続に対する最大認証試行回数を設定するためのディレクティブです。この設定は、SSHサーバーのsshd_configファイルで管理されます。以下にMaxAuthTriesの機能とその重要性について詳しく解説します。
?認証試行回数の制限
MaxAuthTriesは、SSHクライアントが接続中に認証を試みる回数の上限を指定します。例えば、MaxAuthTries 5と設定されている場合、クライアントは5回までの認証試行が許可されます。
?セキュリティの向上
この設定により、ブルートフォース攻撃からの防御が強化されます。ブルートフォース攻撃とは、攻撃者がパスワードや鍵を総当たりで試みて不正アクセスを試みる手法です。MaxAuthTriesが設定されていると、一定回数内に正しい認証情報を入力できなければ、接続が切断されます。
?サーバー負荷の軽減
認証試行回数を制限することで、不正な試行が続くことを防ぎ、サーバーへの負荷を軽減します。特に、多数のクライアントが同時に接続を試みている場合、無駄なリソース消費を抑えることができます。
?ユーザーの誤操作防止
ユーザーが誤って間違ったパスワードや鍵を使用して何度もログインを試みることを防ぎ、無駄な試行を減少させます。これにより、ユーザー体験が向上します。
?ログインの監視と管理
MaxAuthTriesの設定により、過剰な認証試行を行うユーザーを識別しやすくなり、セキュリティポリシーに従った管理が容易になります。特に異常な試行が検出された場合には、管理者が迅速に対応できるようになります。
■まとめ
MaxAuthTriesは、SSHサーバーのセキュリティと効率性を向上させる重要な設定項目です。適切な値に設定することで、不正アクセスを防ぎつつ、サーバーの健全性を保つことができます。デフォルト値を理解し、必要に応じてカスタマイズすることが推奨されます。
以上の通り、MaxAuthTriesは、パスワード認証などの場合、最大認証試行回数を指定します。 公開鍵認証方式 のため不要だと思ったのですが、公開鍵認証方式を採用した場合でも、 公開鍵 と パスフレーズ を用いるログイン方法があります。その場合、 ブルートフォース攻撃 などにより、無制限にログインを試行されるケースが考えられます。その攻撃により、システムに負荷がかかります。公開鍵がないとログインができないので、セキュリティ的にリスクはないと考えられますが、システム負荷という問題で試行回数を指定します。本番環境へ設定する場合は、この設定を有効にする目的から、1回でいいかもしれません。
[LogLevel]
続きまして、 LogLevel について、解説をしてもらいましょう!
LogLevelは、SSH(Secure Shell)サーバーの設定で使用されるディレクティブの一つで、ログの詳細度を指定します。この設定は、SSHサーバーが生成するログメッセージの量や重要性を制御します。LogLevelの機能について詳しく説明します。
?ログの詳細度の設定
LogLevelは、SSHサーバーが記録するログメッセージのレベルを設定します。利用可能なレベルは以下の通りです:
・QUIET: ログメッセージを最小限に抑え、エラーや重要なメッセージのみを記録します。
・FATAL: 致命的なエラーのみを記録します。
・ERROR: エラーに関するメッセージのみを記録します。
・INFO: 一般的な情報メッセージを記録します。デフォルト設定です。
・VERBOSE: より詳細な情報メッセージを記録します。接続や認証の詳細などが含まれます。
・DEBUG: デバッグ情報を記録します。トラブルシューティングに役立ちますが、非常に詳細で大量のログが生成されます。
・DEBUG1, DEBUG2, DEBUG3: デバッグレベルをさらに詳細に制御できます。数字が大きいほど、詳細な情報が記録されます。
?セキュリティの向上
より詳細なログを記録することで、不正アクセスや異常な動作を特定しやすくなります。例えば、VERBOSEやDEBUGレベルを設定すると、接続試行や認証の詳細が記録され、問題解決や監視に役立ちます。
?トラブルシューティングの支援
DEBUGレベルのログを有効にすると、SSH接続の問題を診断するために必要な詳細な情報が得られます。これにより、接続が失敗する原因や設定ミスを特定しやすくなります。
?パフォーマンスへの影響
LogLevelをDEBUGに設定すると、大量の情報がログに記録されるため、ログファイルのサイズが急増する可能性があります。また、ディスクI/Oの負荷が増加し、サーバーのパフォーマンスに影響を与えることがあります。そのため、通常はINFOまたはVERBOSE程度の設定が推奨されます。
■まとめ
LogLevelは、SSHサーバーが生成するログの詳細度を制御する重要な設定です。セキュリティの強化やトラブルシューティングに役立つ一方で、設定によってはパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、適切なレベルを選択することが重要です。通常は、必要に応じてINFOまたはVERBOSEが推奨されます。
本番環境は、高度なセキュリティでかつ高パフォーマンスを求めているので、LogLevelは、ChatGPTからの提案の通り、VERBOSEでいいでしょう!
[X11Forwarding]
続きまして、 X11Forwarding について、解説をしてもらいましょう!
X11Forwardingは、SSH(Secure Shell)プロトコルの設定項目の一つで、リモートサーバー上のGUIアプリケーションをローカルマシンで表示するために使用されます。この機能について詳しく解説します。
?X11とは
X11は、Unix系オペレーティングシステムにおけるグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)を提供するためのプロトコルです。X11を使用することで、リモートサーバー上で実行されるアプリケーションのウィンドウを、ローカルマシンに転送し、表示することができます。
?X11Forwardingの機能
X11Forwardingを有効にすると、SSHセッション中にリモートサーバーからローカルマシンへのX11アプリケーションの転送が可能になります。これにより、ユーザーはリモートのアプリケーションをローカルのデスクトップ環境で直接操作できます。
?セキュリティ
SSHは、デフォルトでX11転送を安全に行うための暗号化を提供します。これにより、リモートアプリケーションの表示やユーザーの入力が暗号化され、セキュアな接続が確保されます。
?使用例
X11Forwardingを有効にしたSSH接続を使用して、リモートサーバー上のアプリケーション(例えば、xtermやgeditなど)を実行すると、そのアプリケーションのウィンドウがローカルマシン上に表示され、ユーザーはリモートの環境にアクセスしているかのように操作できます。
サーバー側で普段 CUI で利用する場合であっても、この機能を利用することは可能です。但し、その場合、 xterm や gedit などの GUIツール がインストールされているということが前提となります。多分 XServer はインストールしていないと思われますが、自分が作った環境ではなく、不明な点が多いので、この記述を残し、かつnoと指定しましょう!
[Port ]
次に Port について解説をしてもらいましょう!
ssh_configファイルにおけるPortの設定について解説します。この設定は、SSHクライアントが接続する際のポート番号を指定するために使用されます。
■ssh_configのPort設定について
?基本概念
**Port**は、SSHクライアントが接続するサーバーのポート番号を指定します。デフォルトではSSHはポート22を使用しますが、セキュリティや管理の理由から、異なるポート番号を設定することができます。
?利用シナリオ
1)セキュリティ向上
サーバーのSSH接続ポートをデフォルトの22から変更することで、自動スクリプトやボットによる攻撃を減少させることができます。
2)複数のSSHサーバー管理
同一のホスト名でも異なるサービスが異なるポートで動作している場合、ssh_configを利用して、それぞれのポート番号を明示的に指定することで簡単に接続できます。
?注意点
サーバー側でポート番号を変更した場合、SSHクライアントの設定にも同じポート番号を指定する必要があります。また、ファイアウォールやセキュリティグループの設定も確認し、新しいポートが開放されていることを確認してください。
■まとめ
ssh_configファイルのPort設定は、SSHクライアントが特定のポート番号でサーバーに接続するために重要な要素です。セキュリティ向上や複数のSSHサーバーの管理を容易にするために、適切に設定することが求められます。
sshのプログラムポートは、基本22です。デフォルトのままでは、入口を既に教えている状態にあり、攻撃を成功させないまでも、攻撃をさせる機会を与えることになります。そのため、ここでは、本来の22番以外の番号を指定する方がいいでしょう?例では、2222と非常に分かりやすい値をつけていますが、実際に設定する場合は、複雑な番号がいいでしょう!
[あとがき]
以上で検討を終えます。検討の結果、当初考えていた設定内容で問題ないということになりました。
明日からになりますが、適切な部分に記述できるように、サーバー調査を開始します。
では、また!!!