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渇水状態が厳しく、型ものは見えず
5月27日以来、ほぼ2か月ぶりに浜益へ釣行した。とは言ってもショアトラウトが目的ではない。浜益川とその支流での渓流釣りを行った。
ただ、朝5時に着いた浜益の海岸には、平日だというのに5〜6人のアングラーが沖に向かってルアーを投じている。これがサクラマスのシーズンならば分かるが、それから随分経っている。
一体、何を狙っているのだろうか。考えられるのはヒラメだろう。時間調整のために少し様子を見ていたが、誰の竿にもアタリが来ないために、予定通り浜益川の支流に向かった。
今回は、6月から始めた渓流釣行で、今年まだ訪れていない場所として浜益川を選んだ。特に、昨年ヤマメの実績のあった支流と本流への釣行が今回の目的。
ところが、浜益川にも少雨の影響がはっきりと表れ、本流は昨年同時期の半分ほどの水量。また支流の中には、枯れ沢となったところも見受けられるなど、厳しい渇水状態にあった。
初めに入った支流 (写真?@?A) も、昨年同時期との比較では水量が3割近く少ない。当然あるべきポイントも浅くなっていたり、消えたりして魚の姿は見えない。
この支流は、昨年初めて釣行した渓流。見た目の小さな流れよりも魚影が豊かで、最長25センチほどのヤマメがヒットした。だから、浜益川に釣行するときには、最初にこの渓流に入ろうと決めていた。
浜益川との出合いから、2キロほど上った中流域から入渓。先に記したように、渇水のために流れは細く水流も昨年の70%ほど。そして、川に沿って延びる林道には、熊の糞 ?D があちこちに残されているといった、精神的にネガティブになるような事象が連続する。
淵や落ち込み、流れ出し流れ込み、水深のある平瀬などのポイントは少なくなったが、その数少ないポイントからフライに反応する魚がいる。そのほとんどは新子で、#10のドライフライにはかからない。
入渓地点からしばらく行ったポイントで、15センチ前後のヤマメがヒット。それを機にアタリが出始める。
支流の流れは、初めは岩だらけの山岳渓流の様相だが、遡行を続けると淵が連続、そして流れの穏やかな里川の渓観になるなど、様々な姿を見せてくれる。
これが満水状態ならば、さらに渓相の美しい流れになるのだろうと思った。しかし、この支流の流れが何と贅沢なものだったのかが、後で分かった。
昨年、途中から脱渓した場所を越えてさらに釣り上がる。もうかれこれ2キロ近く遡行したのでは。
ここまでの釣果は12,3センチから20センチ (?E) のヤマメが5匹に、同サイズの虹鱒4匹、それに15センチほどのホウライ鱒 (?F) が1匹という内容。
できれば、尺越えのヤマメをという希望はかなわず、ここで脱渓。次の支流に向かうことにした。
着いた二つ目の支流 (?B) は、川底の岩がほとんど姿を現すという、半分枯れ沢状態。初めに入った支流とは雲泥の差だった。
それでも、細い流れを見つけてはフライを打ち込むが、反応するのは新子のヤマメだけ。
ようやく針がかりしたのは、25センチほどの岩魚 (?G) 。後が続くかと期待したが、ピン子ヤマメのスレがかりばかり起きて、本流 (?C) に移動することに。
本流でも、昨年は型もののヤマメを手にした。だから、今回もと期待を寄せていたが、橋の下の流れを見て愕然とする。
先ほどの支流を大きくしたような渇水状態で、ザラ瀬と頭の出た岩や岩盤が交差する細い流れ。
そのザラ瀬の中にある、岩が流れを変えた浅いポイントにドライを打ち込むと、ヤマメの新子が#10のフライを突っつく。針がかりのしない魚ばかりだが、時折12、3センチのヤマメが大きなフライをくわえてヒットする。
結局、橋から橋の区間だけ釣り上がったが、めぼしい釣果はなかった。
支流にしろ本流にしろ、渇水状態が解消されれば、それなりの釣果は期待できるのでは。これは、どの川や渓流も同じで、入渓するタイミングの難しさを感じている。
もし渓流に行くならば、前もって河川の情報を探ることが必要だろう。
ちなみに、帰りに通った青山ダム近辺の河川、5番川や4番川などの上流は、浜益川よりもひどい枯れ沢状態にあった。
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