六本木のアートシーンを引っ張ている象徴的な3つの美術館です。
防衛庁の跡地の再開発によって、新しく生まれた「東京ミッドタウン」は、デザインとアートの空気が濃厚なエリアです。
防衛庁の跡地の再開発は、「デザイン」が大きなテーマになっています。テーマを実践する象徴として、財団法人日本産業デザイン振興会が誘致されています。財団法人日本産業デザイン振興会はグッドデザイン賞を主催している団体です。グッドデザイン賞は、「デザインが優れている物事」に贈られる賞です。「物事」とあるように、工業製品だけではなく、ビジネスモデルも対象となっていますし、イベント活動もあります。2011年のグッドデザイン大賞は、東日本大震災でのインターナビによる取り組み「通行実績情報マップ」でした。
東京ミッドタウンには、デザイン専門施設の「21_21 DESIGN SIGHT」もあります。「21_21 DESIGN SIGHT」を運営しているのは三宅一生デザイン文化財団です。世界的に日本からデザインを発信していこうという強い意気込みが感じられます。実際に、東京ミッドタウンでは夜景の照明から遊歩道の整備まで、新しい時代の幕開けをイメージさせつつも日常生活に溶け込んでいるデザインが豊富です。とてもハイセンスなのに、しっかりと溶け込んでいる感覚とでも言いましょうか。いわゆる「違和感」が少なめの、心地の良い快適な空気感なのではないかと思いますが、そういえば「未来的」「和風」「和洋折衷」などの言葉で表現される分野とは明らかに違う世界観ですね。現実なのに仮想空間的な印象も受けるので、将来的にはVRとの相性が良い街になっているかもしれませんね。オンラインゲームやMMORPGが好きな私としては、VR空間的な空気感には期待していますが、でもまあ本当に重要なのは人間の暮らしなので、安全で快適に過ごせる美しい領域であり続けて欲しいなと願っています。
長くなってしまいました。
東京ミッドタウンの特徴は、デザインと言って良いでしょう。お洒落な空間というよりも、なにか4次元空間や仮想空間にダイレクトにつながっていきそうな予感に満ちているデザインなので、お洒落な空間だけれど肩肘張らずに気楽に近寄れる雰囲気です。ふらりと散策しながら過ごせるので、美術館に行くだけでなく東京ミッドタウンそのものがアートなんだなと思います。しかもビジネスの拠点でもあるわけですから、まさに24時間、デザインに浸れる空間です。ある意味で六本木バブルの華やかな遊び人の空気感が洗練されて新世紀を迎えたかのようです。そういえば六本木で深夜まで踊って飲んで遊んでいた人たちは、お金持ちは多かったでしょうが、それほどお小遣いがあるわけでもない学生も大勢いましたので、良い意味で「熱量のある空気」が引き継がれているのかもしれません。熱量のある空気がなんなのか、書いてしまった私は説明が難しいのですが、まあ、「良い意味でのエネルギー」という感じです。たぶん。
インターネットが日常化している現代で、なおかつインターネットを快適に利用できる空間の象徴にもなっているんだと思います。どんどん便利になって、バリアフリーも自然に整備されている領域になっていくと良いなと思っています。
理想的なのは東京ミッドタウンだけでなく、東京そのものが「安全で快適な領域」になることです。
ビジネス分野では、さまざまな企業の本社もしくは「東京本部」が集まっています。
平成元年の頃すなわち「バブルの時代」には、「東京は東京でも、住所も重要」と言われることがありました。住所が「どちらの町名?」かというだけで、価値が変わったというわけです。地価にも影響する不動産価値と言っても良いでしょう。そういう意味では、六本木の防衛庁の跡地は、「新しい街」ですが、一気に不動産価値を上昇させたエリアと言っていいのかもしれません。
東京ミッドタウンの住所は、「東京都港区赤坂9-7-1 他」とあります。
防衛庁の跡地は、防衛庁本庁檜町庁舎が存在していた「東京都港区赤坂九丁目7番45号」です。
基本的なことですが、東京ミッドタウンは大規模複合施設です。施設の名前、ということですね。そんな施設の管理運営者は、東京ミッドタウンマネジメント株式会社です。この、東京ミッドタウンマネジメント株式会社は、「防衛庁跡地を落札した」三井不動産の100%子会社です。
そんな三井不動産の不動産(大規模複合施設)に「入居」している企業は、代表的なものだけでも、
コカ・コーラ ボトラーズ、シスコシステムズ、ジーユー、スルガ銀行、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ナイキ、富士フイルムホールディングス、ユニクロ、コナミホールディングス株式会社
などがあります。
六本木アート・トライアングルと呼ばれる3つの美術館は、国立新美術館とサントリー美術館と森美術館です。
1つの美術館の「チケット半券」で、他の2つの美術館を割引で利用できます。観覧料が割引ということなので、イベントによってはチケットそのものが入手困難な人気ぶりの場合があるかもしれませんので、現実的に「美術館をハシゴする」のが容易かどうかは判断が難しいです。でも、「1日で3つ回ろう」と決めて行動する場合には、「1つの美術館だけ、展覧会のチケット」を購入しておいて、他の2つを「割引で」とすると良いと思います。
美術館は「企画展」によって価格が変わる可能性がありますし、美術館によっては「観覧時間」が変わることもあります。出かける前に、要チェックです。
国立新美術館
03-5777-8600
東京都港区六本木7-22-2
営業時間
●企画展 10:00〜18:00( 月水木土 日曜日)
●企画展 10:00〜20:00 ( 金 曜日)
●公募展 10:00〜18:00( 月水木金土日 曜日)
(いずれも、入館は閉館30分前まで)
展覧会によって観覧時間が異なりますので、必ずホームページをご確認下さい。
定休日 毎週 火 曜日
(祝日又は休日に当たる場合は開館し、翌日が休館) 年末年始
最寄駅 乃木坂 / 六本木
国立新美術館公式サイト
サントリー美術館
03-3479-8600
東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガレリア 3階
営業時間 10:00〜18:00( 月水木 曜日)
10:00〜20:00( 金 曜日・ 土 曜日)
(入館は閉館30分前まで)
定休日 火 曜日、年末年始、展示替期間
最寄駅 六本木
サントリー美術館 公式サイト
森美術館
03-5777-8600
東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー 53F
営業時間
月水木金土日 曜日10:00〜22:00
火 曜日 10:00〜17:00
(入館は閉館30分前まで)
定休日 展覧会期中は無休
最寄駅 六本木
森美術館公式サイト
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