投資は、個人が成長したり、会社や社会全体が豊かになっていくための活動すべてなんだ。親が子どもに投資をして、子どもが成長して、将来の豊かさを得る。 時間はかかるけど、まさに「投資 →成長 →豊かさ」になっているよね。じつはすべての「投資」は、この 3つの流れに乗っているものなんだ 。
けど、ごく普通に見える人だって、人的資産という、とてつもない大きな資産を持っているお金持ちなんだ。この認識を持つことが、実際のお金の運用を考えるときに大切な第一歩になる 。資産運用においてまず覚えておいて欲しいのは、多くの場合、人的資産の運用の方が金融資産の運用よりもはるかに効率がいいし、重要である。 金融投資で安易にお金儲けをしようなんて考えるよりも、自分に正しく投資をして、きちんと人的資産を増やしながらマネジメントしていく方が、はるかに確実だよ 。
僕の当時の人的資産は日本 1 0 0%で、姫野さんと同じく 1億円以上はあったと思うから、 5 0 0万円の預金は日本以外の金融資産にしておくのがバランス的に正しい。 危ないって感じるのは、人的資産と金融資産を一緒に考えず、金融資産だけで考えてしまうからだね。人的資産の認知が甘いと、そうなってしまう 。
アメリカで生まれたアメリカ人のためのアドバイスを鵜呑みにするのは、他国の人にはとても危険だ。それにアメリカ人向けに人的資産を説いたアプローチは、グローバルな視点が欠けていることにも注意が必要だ。
日本は世界一安全な国だと思う。命あっての人生だし、家族がいる人にとっては、安全であることは最優先の問題かもしれないね。日常生活で安全が脅かされると、幸福度はものすごく下がる。
鉄道が遅れずに定刻どおり発着する国は、日本とスイスくらいだと思う。インフラは毎日の生活の土台だから、これがしっかり整っていることは豊かさや幸せを底上げしてくれる。
住むにはとても素晴らしい国だけど、投資がうまくいってない国、それが日本ってことになる 。
経済界の権力者をモニタリングする仕組みが、株式上場という制度が存在する近代以降の株式投資の本質的な役割なんだ。これが日本以外の多くの先進国でおこなわれている「ごく普通の株式投資の姿」なんだよ 。
日本の経営者は大きな失敗さえしなければ、任期までは安定した現金の給料やボーナスが貰える仕組みになっている。これが問題で、投資家と経営者が同じ船に乗ることが、株式投資の世界の根本なんだ。
スタート地点で大事なのが、実はとても大きい人的資産の存在だ。人的資産の把握をすっ飛ばすと、最終的にとんでもないポートフォリオが仕上がってしまうので、本当に要注意だよ。
【感想】
金融資産だけでなく、人的資産の重要性について書かれていて、めちゃくちゃ勉強になった1冊。どんどん自分に投資して、人的資産を上げていくという考えは日本人にはあまり馴染みがないかも知れないけど、自分の周りの成功者は確かに「自分に投資しろ、貯金なんてしたってしょうがねぇ」と言ってたのを思い出しましたw
人的資産への投資という考えが自分の中に確立されたというだけで、読んだ価値のある本だった。
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