【説明】
シンクタンク・ユニット「電通Bチーム」とは、株式会社電通の中に実在する特殊クリエーティブチーム。
広告業(=A面)以外に、個人的なB面(=私的活動、すごい趣味、前職など)を持った社員が集まって組織されている。そんな電通Bチームの活動からビジネスで役立つ、時代に即した新しいアイデアの出し方を50個厳選公開!閉塞した状況を壊し、「今までの方法を変える」新しい価値観や方法論、プロジェクトを紹介する1冊。
「既存の大きなタグにカテゴライズされて埋もれるより、新たなタグを創り出してそのタグの中で第一人者になるほうが早い!」と考えた人が今、実際に世界を面白くしています。
近年「ひとつ」のものに「偏愛」的にこだわったビジネスが注目を集めている。これまでも、あるジャンルを集め「編集」的に扱う専門店やセレクトショップ的なものはあったのだが、よりひとつにフォーカスし、濃い価値を生み出す点で従来とは明確に違って面白い。 「偏愛」といえるくらい細分化し、特化した方が人の関心を引く 。
規模の経済を追うのではなく、唯一無二であることを大切にするほうが偏愛的な強さを担保できるということなのかもしれない。
異なる色を打ち出してみる。時代の逆張りをしてみる。デジタルに対するアナログ、大量生産に対する手仕事、効率に対する豊かな無駄、論理に対する直感。そういった時代へのアンチテーゼが、触れた人に発見と驚きを与え、強いストーリージェニックの源となる。
「カテドラル効果」をご存じでしょうか。 日本語に直すと「大聖堂効果」であるこの言葉。天井の高い空間にいると、人は知らず知らずのうちに抽象的・哲学的なことを考えてしまうというものだ 。
2018年にカナダの医師会が、世界で初めて、患者に対する治療として「美術館訪問」を「処方」したことをご存じだろうか。 患者に対して「家族とモントリオール美術館に行ってアート鑑賞する体験」を処方することで、病の不安やうつ、ストレスの緩和を目指すというものだ 。
そもそも「 一人称映像 」は、人間のどんな欲望を満たしつつあるのか? というのが一番重要な問いだろう。それに対する答えは、「一人称映像」は「体験の共有」欲を最も深く満たす映像スタイルだから、じゃないだろうか。
「 泊まれる水族館 」をご存じですか。閉館後の水族館でゆっくり生き物の観察をしながら、夜は大水槽の前で泊まることができる人気ツアーのことです。 新江ノ島水族館が 2004年から開催しているこのツアーの案内を見ながらふと思いました。「泊まれる」という言葉がつくだけで水族館の魅力がさらに広がってないか?
次は文系の話。東京・荻窪の「6次元」で定期的に行われている小説のワークショップがあります。
吉祥寺のハモニカ横丁に行くことがあれば、新名物「ハモニカハイ」を頼んでみてほしい。すぐに酔っ払ってしまうかもしれないし、酔っ払わないかもしれない。ハモニカハイは、そのときの政権の支持率によってお酒の濃さが変わる飲み物なのだ。
日清食品には株価連動型の KABUTERIA(カブテリア)という社員食堂がある。社員に株価を意識してほしいという意図でつくられたこの食堂では、株価が上がるとマグロの解体ショーなどイベントが開催され、株価が下がると質素な食事になるという 。
伊能忠敬は50歳にして江戸を出て19歳年下の天文学者に弟子入り。最初は面倒くさがられたが、圧倒的な熱意で周りを認めさせ、更には莫大な私財で自宅を天文台を改造、17年間かけて全国を歩いて測量し、日本で初めて正確な地図を作った。地球の大きさを知りたい!その一心で私財を投げ打ち、日本中を歩きまわった。
言葉を知ると文章が書けるようになり、文章が書けるとストーリーを紡げるようになります。ストーリーはコミュニケーションの大きな武器です。
とりあえずやってみる精神は、すきまオーシャンという活躍の場に繋がる。
「 脱ガチ思考 」。これこそ、プロスポーツやレジャーのみならず、ビジネス全般においても視野を広げてくれるのではないだろうか。ディープなファンしか楽しめない「勝ち」から離れ、気軽に楽しんでもらえるサービスが大勢のファンを呼ぶ。
何か新しい能力を身につけたければ、「浴び続け」、「発症」するのを待ってみる 。
ネット社会でオンライン上のアーカイブ化が進んでいるが、そこから漏れているものに、新たな価値の可能性がある。
【感想】
ちょっと変わったアングルから見た、ビジネスのアイデアになりそうなネタが散りばめられてる1冊だった。日清食品のカブテリアは、社員に自社株の動向をダイレクトに意識してもらう意味では斬新なアイデアだし、泊まれる〇〇、一人称映像なども今後ビジネスチャンスに繋がりそうなワードだと思った。
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