近頃ずっと良いことがなかったから余裕もなくて、しみじみ6年間を振り返るなんてこともなく迎えた今日だったけど、しめやかに式が進んで厳かなクラシックがながれる中、息子の名前が呼ばれるとさすがに涙腺がゆるんで...
校長先生の前に進み出て、深々と礼をする息子。
あぁ。思えばいろいろあったよね。
まず、入学式の前の晩にインフルエンザを発症して、入学式に出られずそのまま1週間休んだこと。
一人息子の入学式なのに、ってがっかりしたっけ。
他の子より、1週間遅れをとったため、勝手がわからず学校に行きたくないと泣いて訴えたあの日。
入学後の検診で、先天性の疾患が見つかって大きな手術を受けなければならなかったこと。
青天の霹靂だったな。
子供にこんな辛い思いをさせるなんて自分はサイテーな親だと思って毎日泣いてた。
いきなり田舎からマンモス校に転校したときは、不安だったに違いない。
ほんとに、頑張ったよ。息子…。
まわりからみたら、常に問題のある不幸な親子だったかも。
けど、周りが思うほど本人たちは不幸ではなくて、それなりに笑って過ごしてきた。
ありがとう。息子。産まれて来てくれて。
心中で勝手に盛り上がり、薄いハンカチでは間に合わないと思い、用意していたタオルハンカチを、バックからゴソゴソ取り出そうとしていると…。
『第4949号。』
校長センセイが高らかにマイクに向かって言い、卒業証書を息子に渡す…。
イヤイヤ、ちと待てや。
巻き戻し巻き戻し。
『よんせんきゅうひゃくよんじゅうきゅうごう。』
シクシク? オーマイガー!!
ええ。いいんですよ。べつに。
世間の世知辛さが身にしみてる今じゃなければ。なんにもひっかかることはないんですよ。
大半の人はなんにもひっかからないのかも?
しっかし、今のワタシには、キッツいわー。
何でよりによって、ウチのムスコが4949番目の卒業生なん?
隣をちらりと見やると、うちの残念過ぎる夫も何かを感じ取ったらしく凍りついて微動だにしない。
うまくオチがついたと思うべきか。
すっかり涙はひっこんだ。
そんな中、「もしかして、コレ、ブログネタに使えるかも?」なんて思ってしまった不埒な母を許しておくれ。息子よ。
しっかり使ってますが。そうでもしなきゃ、ホント笑えないわー。
そんな息子は帰宅後嬉しそうに言ったとさ。
「4949番なんて、キリ番よりずっと珍しいよね!?! 珍しいと思わない?!ラッキー?」
息子。
それが母譲りのただのノーテンキではなく、この母を思いやっての台詞だと思うことにするわ。
「まぁ、『第4989号』の子に比べたらマシだろ!」 と残念すぎる夫。
?
「シクハック(四苦八苦)なんちゃって〜。」
だいたい、そんなこと誰も気付いてないし、親父ギャグだし、 オマエは黙ってろ!!
アフィリエイトとは関係ないただの日記でした〜。……こんな日もあるさっ!
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