2021年04月05日
銀行の信用創造について
下記の例は、100万円という現金が、実際は500万円というお金の流れを作り出している例である。
この例ではR:支払準備率=20%としており、20%は日銀に預けて置いたら、あとは貸してもいいよというものだ。一般の考えでは、100万円持っていたら、100万円しか人に貸せない。しかし、銀行は20%だけ日銀に預けてもらえれば、あなたたちで勝手にお金を作ったことにして貸してもいいですよという仕組みになっている。つまり、100万円預ければ、500万円のお金を作ることができる。これが銀行だけに許された特権である。
⇒信用創造の公式
?預金創出額(信用創造額)=(1−R)/R×元の預金 R:支払準備率
?A預金総額=1/R×元の預金
〈信用創造の過程〉
元の預金100 →A銀行(貸出金100×0.8) → (預金100×0.8)
(準備金100×0.2)
→B銀行(貸出金100×0.82) → (預金100×0.82)
(準備金100×0.8×0.2)
→C銀行(貸出金100×0.83) → (預金100×0.83)
(準備金100×0.82×0.2)
→D銀行(貸出金100×0.8?) → (預金100×0.8?)
(準備金100×0.83×0.2)
→E銀行 …
預金総額=100+(100×0.8)+(100×0.82)+(100×0.83)+ …
=(1/1−0.8)×100=500万円
※数学的に言うと初項100、比0.8の等比級数の和の公式である。
信用創造した額は、500−100=400万円
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