【ライブレポート】HYDEがアコースティック&ロックの二面性で魅せた、羽田5DAYSライブ(写真12枚) https://t.co/5YadywT149
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【ライブレポート】HYDEがアコースティック&ロックの二面性で魅せた、羽田5DAYSライブ
Acoustic Day
開演時刻を迎えてステージを覆う幕が開くと、退廃的な近未来の都市を思わせるセットの中にHYDEとバンドメンバーの姿が。フードを被ったHYDEはドラム缶に腰掛けて1曲目「WHO’S GONNA SAVE US」をエモーショナルに歌う。スモークがたなびく中で「AFTER LIGHT」を披露したあと、HYDEは自らタムを打ち鳴らしつつ「UNDERWORLD」を熱唱。これまでのHYDEのアコースティックライブとはまったく異なる世界観でオーディエンスを釘付けにした。
次の曲に入る前、HYDEは「古い曲なんだけど、つらい時期に作ったからつらそうな歌詞で……でも今振り返ってみるとなんてことはないな、時間や経験は大事なんだなと思いました。みんなも今つらいことも数年後には大したことはないから、一緒にがんばりましょう」と語りかける。そしてアコースティックギターをかき鳴らしつつ「HORIZON」を力強く歌った。
この「Acoustic Day」について「『黒ミサ』とは違う感じのアコースティックで。暗い曲ばっかりやっていこうと思うんで(笑)」と話したあと、マイクを握ったHYDEはワイルドなアレンジに乗せてNirvanaの「Rape Me」を熱唱。続く「MAD QUALIA」では感染拡大防止のために声を出せないオーディエンスの手拍子を煽り、会場の一体感を高めた。哀切なピアノイントロから始まったのは「ANOTHER MOMENT」。HYDEのウィスパーボイスによってまったく趣を変えたこの曲に、観客はじっくりと聴き入っていた。
オリエンタルな雰囲気を漂わせるイントロセッションから「SET IN STONE」が始まると、HYDEは存在感たっぷりの歌声で会場の空気を支配する。その後はドラムソロ、そしてHYDEのカウントから「LION」へ。強力なロックサウンドを響かせたのち、HYDEは今回のライブの配信を決めた理由を、7月に「ミュージックステーション」でも生中継された無観客ライブ「LIVE EX」への出演がきっかけだったと話し「やってみたらみんなとつながってるのがわかって感動して。みんなに会いたいなと思って」と語る。そして「東京マラソン2020」のために書き下ろした「BELIEVING IN MYSELF」をエネルギッシュに歌い上げた。
アコギを抱えたHYDEが「このブロックは妙に泣けるんですよ……がんばらないと。ひさしぶりにみんなに会えて感情が高まってるからやばい気がする」と話してから歌い始めたのはL'Arc-en-Cielの「I'm so happy」。HYDEは自身の言葉通りに途中で涙を流しつつ、自身の思いを歌に乗せて届けた。続く「EVANESCENT」では一瞬声をつまらせながらも深みのあるボーカルを響かせ、オーディエンスを惹き付けた。
本来は次の曲がラストナンバーだったが、HYDEは「さみしいんで、日替わりでやろうって言ってた曲やりません?」とメンバーに話しかけ、予定になかった曲を急遽追加した。ここで披露されたのはソロデビューシングルでもある「EVERGREEN」。柔らかなアンサンブルに乗せて楽しげに思い出の曲を歌ったあと、HYDEは「お客さんを入れて観てもらってすごくうれしいけれど、うれしいだけで終わっちゃダメで。次につなげていきたいです。これが成功すればきっと地方でもできるので、それまで楽しみに待っていてください」と、全国のファンに呼びかけた。そして「最後に普通の生活に戻れるように『ORDINARY WORLD』を聴いてください」と紹介。観客が点けたライトが光る中、HYDEは自身の思いを届ける丁寧な歌声でライブ初日を締めくくった。
Rock Day
近未来の東京をイメージした架空都市、NEO TOKYOの町並みが広がる中、玉座に腰を下ろしたHYDEは「SET IN STONE」をけだるげに歌う。青白く光る眼が楽曲の幻想的な空気をさらに引き立てた。続く「AFTER LIGHT」ではステージ上をアグレッシブに動き回りながら熱唱する。この「Rock Day」では2階席は50%以下の人数のみ観客を入れ、1階は無観客のフロアにLEDスクリーンが置かれ、SHOWROOMの新システム「SHOWROOM Arena (β)」を通じて自宅で鑑賞する全国のファンの様子を映し出した。
「羽田、茶の間! 悪魔見せて!」というHYDEの言葉に応え「DEVIL SIDE」では会場と全国のファンがそれぞれの形で盛り上がりを見せる。ヘビーなギターロックチューン「OUT」、流麗なメロディラインが印象的な「TWO FACE」といった曲では、フロアの最前列やステージから何台ものカメラがHYDEの姿を捉え、臨場感たっぷりの映像で楽しませた。スモークが吹き上がる中で拡声器を握り、激しいパフォーマンスを展開したのは「SICK」。HYDEはステージ横のスピーカーに登り、気迫のこもったボーカルを届けた。続く「ZIPANG」では雰囲気が一変。衣装を改めたHYDEはスタンドマイクに向かい、ピアノの音色に乗せて妖艶な歌声を響かせた。
「羽田、声出せなかったら鳴らそうぜ! お茶の間は叫べ! 一緒に楽しもうぜ!」というHYDEの煽りから始まった「ANOTHER MOMENT」では2階席から、そして配信を通じて見守るファンがジャンプしたり腕を上げたりしながらステージとの一体感を堪能する。「お待ちかね、New Songの登場! みんなわくわくして待ってたでしょ?」という言葉のあとは11月25日にシングルリリースする新曲「LET IT OUT」を披露。ファンの期待を裏切らない圧巻のロックサウンドに、大きな喝采が沸き起こった。
「ORDINARY WORLD」でHYDEはフロアに降り立ち、多数のキャンドルに囲まれながら「早く普通の世界に戻れるように」という祈りを込めて壮大に歌い上げ、会場を感動に導いた。その後HYDEはカメラを掴み、世界中のファンに向けて「2020年、まさかこんな時代になるとはな? おかげで全部むちゃくちゃになって。でも俺たちはこうやってつながってるじゃん、デジタルではっちゃけることもできる。やれるか?」と絶叫。自身の思いをぶつけるように「MAD QUALIA」を熱唱する。曲中にはフロアに降り立ち、LEDスクリーンに映るファンに話しかける一幕もあった。
ライブはいよいよ終盤へ。「LION」のイントロではHYDEの攻撃的なシャウトとメンバーの掛け合いが繰り広げられた。フラッグを背負い「一緒にぶっ壊れようぜ! 日頃のうっぷん全部出してけよ!」と叫んだHYDEは「UNDERWORLD」の重厚なアンサンブルでファンの熱気をピークまで高める。「燃えカスも残らないぐらい真っ白な灰になろうぜ」という言葉のあと、最後に披露されたのは「MIDNIGHT CELEBRATION II」。上半身裸になったHYDEはフロアに再び降りて血糊を浴び、さらに雪が降る中でシャウトを繰り返す。横たわったHYDEを俯瞰で捉えた画面は突如暗転し、衝撃を残す形でライブの幕が閉じられた。
HYDE、音楽業界初の試み「ものすごく感動」 配信ライブ視聴者全員が会場に出現(写真 全7枚) https://t.co/59a2ZR3YEX
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HYDE、音楽業界初の試み「ものすごく感動」 配信ライブ視聴者全員が会場に出現
HYDEが11・12日の両日、東京・Zepp Henedaで有観客&生配信ライブ『HYDE LIVE 2020 Jekyll & Hyde』を開催。動画配信サービスSHOWROOMの新システム「SHOWROOM Arena(β)」を初導入し、配信視聴者“全員”の姿を会場内に設置した大型パネルに投影する音楽業界初の試みで臨場感のあるライブを実現した。
新型コロナウイルスの影響でライブ会場の観客が50%以下に制限されるなか、有観客&生配信ライブを実施。会場内のパネルには配信を観ている視聴者の姿が次々と映し出されていき、HYDEも「そこに映っているだけで、ものすごく感動する。あんまり普通のライブと変わんないというかね」と、画面越しでもまるで視聴者が会場にいるかのような感覚に感激した。
HYDEは配信視聴者に向けて「何か言われたら『HYDEのせい』って言っていいから!お茶の間のみんなもボリュームあげて!」と呼びかけ。視聴者はチャットを通じてリアルタイムでレスポンスして盛り上がりを見せた。
今回初導入した新システム「SHOWROOM Arena(β)」は、1回に128人の視聴者を大型パネルにリアルタイムで映し出し、30秒に1回ローテーション。チケットを購入した視聴者全員が、代わる代わるに会場に出現した。
ライブを終えたHYDEは「カメラの先にファンがいる。それを意識したパフォーマンスは画期的だと思うし、これまでにないライブ映像を届けることができた」と手応えをにじませ、「セーフティにやっていきながらも、いかに面白いコンテンツを届けて喜んでもらえるかがこれからの課題。今回のように、こんな時だからこその“スペシャル“を編み出していけるといい」とコメント。外出自粛期間中には曲をたくさん作ったといい、「ファンのみんなには楽しんでもらえると思う」と予告した。
SHOWROOMの前田裕二社長は「新しい試みだったので無事終わってホッとしています。HYDEさんご自身も楽しんで画面の視聴者に呼びかけてくださったり、想像以上に視聴者とのつながりを感じられたことが印象的でした」 とコメント。今後は「音楽はもちろん、お笑いライブや講演会など、コロナ禍でオーディエンスとの繋がりが制限されてしまったあらゆる興業に導入していけたら」と展望した。
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— Hyde (@HydeOfficial_) September 14, 2020
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