DHAとは
DHAの正式名称は「ドコサヘキサエン酸」といい、イワシ・サンマ・サバ・アジ・カツオ、マグロなどの青魚に豊富に含まれている脂肪酸で、体内で作り出すことができない必須脂肪酸の1種です。
DHAは人間の脳や神経組織に多くあり、脳や神経の発育、発達、機能維持に必要不可欠な成分ですが、体の中でDHAを作り出すことができないので、体外から摂取しなければなりません。
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DHAの認知症を抑制するはたらき
アルツハイマー型認知症とDHAには大きな関連性があることが近年わかってきました。
ある調査でアルツハイマー型認知症で亡くなった人の海馬付近にあったDHA含有量は「約8%」だったのに対して、アルツハイマー型認知症以外の理由で亡くなった人の海馬付近にあったDHA含有量は「約17%」だったのです。つまり、DHAにはアルツハイマー型認知症を抑制するはたらきがあるのではないかと期待ができます。
最近の研究では、DHAを摂取することによって脳細胞のはたらきをサポートする因子(NGF)の生成量が増加することがわかってきています。このNGFは、アルツハイマー型認知症の改善にたいへん効果があるといわれている注目の成分で、DHAによってNGFを増やすことができるということは、とても興味深く、認知症改善の大きな助けになると思われます。
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DHAの記憶力をアップするはたらき
DHAは脳に取り込まれますが、同じオメガ3脂肪酸のEPAは取り込まれません。脳の中に入ったDHAには、脳神経を再生し保護する働きがあります。また、脳神経間の情報伝達を滑らかにし脳細胞を活性化します。これらDHAの働きによって、中高年の加齢により低下する認知機能の一部である記憶力、判断力、注意力、空間認識力が維持されることがわかってきました。
つまりDHAを継続して摂取すれば、脳が活性化していくので記憶力もアップし、脳全体の機能性も良くなっていきます。
脳中の海馬というで記憶の機能をコントロールしている部分には、DHAが他の部分と比べて2倍以上存在しています。このことからも、できるだけ積極的にDHAを摂取して脳を活性化させることは、認知機能の維持に効果が期待できます。
脳細胞は加齢とともに減少していきますが、DHAの摂取のよって残っている脳細胞が活性化するので、脳の機能が低下することを抑制してくれます。つまり、何歳になってもDHAを摂取すれば、脳細胞は活性化されますので、できるだけDHAを毎日摂ることをお勧めします。