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2018年12月28日

ドネルケバブはケバブじゃない



今回ちょっとドネルケバブについて書きたいと思います。


皆さんドネルケバブって知ってますよね?
トルコって言ったらドネルケバブ、ピタパンに挟んだあの回転してる肉の塊を焼いて削ぎ落とすファーストフードです。
26379049.jpg

↑こんな感じのやつ

まず最初に言いたいのは、本番トルコでは こんな風に出てきません。
sldier_2_doner.png
本場はこんな感じです。もしくはこれの丸い形のTonbikとして出てきます。
そして彼等は、ケバブと言いません。 「ドネル(Döner)」と言います。いいですか? ドネルです。大事なことなので2回言わせてもらいます。ここトルコ人が凄くこだわるところで、大分前にSNS に「日本でケバブ食べてるぜ!」って感じで日本のドネル載せたら、

「なんだこりゃ?」
「それアラビアのパンじゃん」
「俺たちそんな風に食べないの知ってるだろ?」
「そもそもケバブじゃなくてドネルな。OK ?」

と、かなり手厳しいコメントが見られたので、以来僕もこれはドネルと呼んでいる。
まあ確かに、トルコでこれ買うときは
「エクメキドネル」バゲットパンに挟んだドネルとか、
「ドネルデュルム」ケン◯ッキーのツ◯スターみたいなのラップに巻いたドネルが主流
です。
誰も「ケバブくれ」なんて言ってる人は確かに聞いたことないです。

てはケバブとは何か?
基本的に肉料理全般のことを指すんですが、大体の場合

アダナケバブ
ウルファケバブ
シシケバブ
ドマテスケバブ
パトゥルジャンケバブ
タスケバブ

挙げたらキリがないですが、メインディッシュレベルの料理は必ずケバブと呼びます。
でも面白いのは、焼き栗も「ケスターネケバブ」と言います。これは何でか謎です。

次に、何でピタパンを使ってるのか?気になってこないだ、たまたま近くに来てたドネル販売車のトルコ人に聞いてみたら、「他の皆もそうしてるから」だそう。実につまらない回答だったので更に調べたら、
「日本人は硬い物を食べる習慣が減ってきた影響で、硬いバゲットパンは合わない、だから柔らかいピタパンを使い始めた」

えぇ〜。。。である。あの歯ごたえのあるバゲットパンを引きちぎって食べるのがウマいのに。。。

僕は本当にガッカリしている。だから日本に来て、ドネルは一度も買ったことはありません。
でも大体ドネル屋の前通ってちょっと話すと、すぐに奢ってくれるので食べたことは何回もありますが(笑)

もう一つ、日本のドネルの特徴は、あの変なソース(オーロラソース?)をかけることです。トルコではせいぜいケチャップとマヨネーズをかけますが、言わないと基本かけないところが大多数です。
でも日本では問答無用でソースをかけますが、僕は かけさせません。
何故なら本当に下ごしらえしたドネルなら、肉そのものに味付けされてるから十分ウマいんです。
それでもかけようとしたり、最低でも塩をかけようとするなら、味付けをちゃんとしてないってことです。

ただ、一度トルコ人が日本のドネルについて盛り上がった時があります。
話は少し反れますが、「食戟のソーマ」というアニメでドネルが題材にされたことがありました。

https://youtu.be/XR8FAmhLYAM

↑これです。

これも日本で売られているドネルの影響をモロに受けてますが、これを見たトルコ人達が

「日本人がまたやってくれたぞ」
「俺たちこんなに詳しく説明できねぇw」
「ドネル万歳!」

みたいなノリでネット上で騒ぎになってました。トルコの新聞にも載ったくらいです(笑)

ああ、誰か本場と変わらないドネル提供してくれるとこ現れないかな、、、そしたら週一で食べに行くのに。と、思う今日この頃でした。

僕のトルコファーストフード愛はこんなもんじゃないので、また書きます。

では今回はこの辺で、ホシュチャカルン!

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プロフィール
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エミル
福島県生まれ。2011年の東日本大震災後、運命のトルコに移住。そこでタレント生活を送り、トルコ人女性と結婚。2017年に家族を連れて日本に本帰国。現在日本に本当のトルコの魅力を伝えるため奮闘中。
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