アスレティック・ビルバオ × レアル・マドリード
スコア:1-0
2010年1月16日 サン・マメス 観客数:40,000
アスレティック、死闘を制して執念の勝利です。
アスレティック・ビルバオのスタメン(4-4-2)
GK: ゴルカ・イライソス
4: アンドニ・イラオラ フェルナンド・アモレビエタ ミケル・サン・ホセ コイキリ
4: フランシスコ・ジェステ ハビ・マルティネス パブロ・オルバイス カルロス・クルペギ
2: ガイスカ・トケーロ フェルナンド・ジョレンテ
-----
SUB: アルマンド・リベイロ(GK)
マルケル・スサエタ ダビド・ロペス ウスタリツ・アルデコアオタロラ
オスカル・デ・マルコス イケル・ムニアイン ホセバ・エチェベリア
監督: ホアキン・カパロス
レアル・マドリードのスタメン(4-3-1-2)
GK: イケル・カシージャス
4: セルヒオ・ラモス エセキエル・ガライ ラウル・アルビオル アルバロ・アルベロア
3: ラッサナ・ディアラ シャビ・アロンソ マルセロ
1: カカ
2: カリム・ベンゼマ クリスティアーノ・ロナウド
-----
SUB: イェジー・ドゥデク(GK)
ロイストン・ドレンテ クリストフ・メッツェルダー フェルナンド・ガゴ
エステバン・グラネロ グティ ラウル・ゴンサレス
監督: マヌエル・ペジェグリーニ
前節までの順位はアスレティックが8位(勝点27)、レアルは2位(勝点41)。
スタジアムはラ・カテドラル(大聖堂)のニックネームを持つ旧サンマメス。積み重なった歴史を感じられる、趣があるいいスタジアムでした。しかしアスレティックはここ5年間、このサン・マメスでレアルに勝てていません。
ベンチには頭角を現し始めたイケル・ムニアインの名前が。当時17歳でした。
レアルはメンバー中8人(ロナウド、カカ、ベンゼマ、アルビオル、アルベロア、ディアラ、グラネロ、アロンソ)が、このシーズンから加入した選手です。
【SY32】 Tシャツやポロシャツなどデザイン性・機能性が高いイタリアのカジュアルブランドです
前半
アスレティックのキックオフ。スタジアム中が「アスレティック!アスレティック!」のコール。いつでも熱いサポーターですが、相手がレアルとなると当然ながら殺気立ちます。
1分、アスレティックがいきなりビッグチャンス。左サイドのジョレンテが中央へクロス。クルペギのシュートは左のゴールポストを直撃。跳ね返ったボールをトケーロがシュートも、今度は右ポストを直撃。立て続けのビッグチャンスだった。
開始3分でアスレティックが先制。CKでジェステの蹴ったボールをジョレンテがヘディングシュート。これが決まって1-0です。
立ち上がりからアスレティックのチャンスの連続でしたが、レアルも反撃。6分にロナウドへのファウルで得たFK。キッカーのロナウドが横へ流すトリックFKからシャビ・アロンソがシュート。DFに当たってこぼれたボールを今度はベンゼマがシュート。これはGKイライソスがファインセーブです。
16分、アスレティックのチャンス。ジェステのFKは壁に跳ね返されますが、こぼれ球を拾ったイラオラがクロス。しかしゴール前のトケーロには届かずに、カシージャスの手中に収まります。
そこからレアルがカウンター。カシージャスからボールを受けたロナウドがドリブルで突破。ハビ・マルティネスがファウルで止めイエローカード。
そのファウルで得たFKをシャビ・アロンソが蹴り、ロナウドがヘディングシュート。しかし決まりません。
23分、ラモスのクロスに走りこんだロナウドがダイレクトボレー。しかしイライソスがセーブ。
26分、今度はアスレティックのセットプレー。しかしゴール前のトケーロがシュートできず。
33分 レアルのビッグチャンス。カカのスルーパスからベンゼマがシュート。決まったかに見えましたが、しかしボールは左ゴールポストを直撃。
互いにハイテンションで息をもつかせぬ攻防を展開。アスレティックは全員が集中した守備でレアルの攻撃をブロック。1対1でも凄まじい闘志を感じます。
43分、カカがドリブルで仕掛けペナルティアーク付近のロナウドとワンツーを試みますが、アスレティックの選手が3人でチェックに行きボール奪取。ワンツーは失敗でしたが、トケーロがディアラにボールを奪われベンゼマ→ロナウドとつなぎラモスのクロス。これはDFに当たるが、こぼれ球を拾ったディアラからパスを受けたアロンソが強烈なミドルシュート。しかしGKイライソスがファインセーブです。
追加タイム2分を経て前半終了。まったくテンションが落ちない前半でした。それを後押ししたのはサン・マメスの熱狂的なサポーターの存在です。
...halftime...
後半
キックオフ早々レアルはアスレティックのプレスをかいくぐるため、長めのボールを多用します。
ロナウドは前半から思うようにプレーさせてもらえないためか、かなりイライラしている様子。
ゴールラインを割ったボールを取りに行った際、目の前のアスレティック・サポーターに向かってボールを投げつけるしぐさを見せ、スタジアム中から大ブーイングを受けます。まあ当然ですね。
51分、ドリブルで上がるハビ・マルティネスにシャビ・アロンドが強烈なタックルでイエローカード。ボール奪取よりプレーヤーを潰しに行った、危険なファウルでした。レアルの選手はイラだっているのがよく分かります。
53分、アスレティックにチャンス。ゴール前でパスを受けたジョレンテが細かなタッチを見せるも3人に囲まれ、かわし切れずシュートは打てません。そこからレアルのカウンターになりますが、ドリブルするカカに対してアモレビエタが強烈なタックルを見舞います。どちらも戦いを恐れない、肉弾戦の様相を呈してきました。
60分、レアル選手交代。マルセロOUT、グティIN。
61分、レアルのチャンス。グティ→ベンゼマとつないでロナウドがゴール正面からシュート。しかしGKイライソスが立ちはだかります。今日のイライソスは壁のような存在。
64分、アスレティック選手交代。オルバイスOUT、スサエタIN。この交代は監督からの「引くな、攻めろ」というメッセージでしょうか。
アスレティックにじゃっかん疲れが見えることも影響しているとは思いますが、グティが入ったことによってレアルは中盤でパスが3本4本とテンポよくつながるようになりました。
68分、バイタルのこぼれ球をカカが強烈なミドルシュート。しかしまたもイライソスが好セーブ。
71分、レアル選手交代。ディアラOUT、グラネロIN。
直後にレアルのビッグチャンス。アルベロアからのロングパスを、センターサークル中央でカカがヘッドで落としてロナウドへつなぎます。
ロナウドはドリブルでバイタルエリアに侵入し左のベンゼマへパス。そのまま上がってきたロナウドがサイドへ流れ、ベンゼマからリターンパスを受けるとゴール前のカカへパス。カカはフリーでしたが、シュートはクロスバーの上を通過。
この日最大のビッグチャンスを外してしまいました。ウォームアップ中のラウルも頭を抱えています。
72分にはアスレティックのチャンス。自陣右サイドでトケーロの守備から前方のスサエタにボールがつながり、中央を走るジョレンテへパス。通ればGKと1対1の局面でしたが、ここは全力で戻ってきたラモスに阻まれます。
74分、アスレティック選手交代。ジェステOUT、ダビド・ロペスIN。
75分あたりからアスレティックのラインが下がり始め、レアルがさらにパスを回せるようになります。
76分、レアル3人目の交代。ベンゼマOUT、ラウルIN。
80分過ぎからはレアルが押し込む展開。アスレティックは、ほとんど全員守備です。
85分、アスレティック3人目の交代。トケーロOUT、オスカル・デ・マルコスIN。
87分、カウンターからアスレティックのチャンス。バイタルエリアでダビド・ロペスからパスを受けたジョレンテがペナルティエリア内に侵入しシュート。しかしカシージャスの好セーブに阻まれます。
90分にはペナルティエリア内でジョレンテが倒されるもノーファールの判定。これにはスタジアム中が大ブーイング。
直後にはレアルの攻撃。ペナルティアーク付近からロナウドが強烈なシュートも放つも、またしてもイライソスが好セーブ。
追加タイムは5分。なにか起こりそうな雰囲気じゅうぶん。
残り1分を切ったところで、クルペギが2枚目のイエローで退場。そしてロナウドのFK。直接狙ったボールは落ち切らずにバーの上を通過します。
試合終了。1点を守り切ってアスレティックが価値ある勝利。スタジアムは「アスレティック!アスレティック!」の大合唱、凄まじい盛り上がりです。
もう6年も前の試合をあらためて見直したわけですが、「壮絶で、でも面白い」という印象は変わりませんでした。
【MAGISTA】 スタープレーヤーが着用するスパイク、マジスタ。自分好みにデザイン可能です
得点
3分 フェルナンド・ジョレンテ(アスレティック・ビルバオ)
その後・・・
この2009-10シーズンは両チームにとって節目となりました。アスレティックはホセバ・エチェベリアの引退やジェステの退団がある一方で、ジョレンテのブレークやムニアインのような将来性豊かな選手が出現。
レアルは言うまでもなく、ロナウドやベンゼマなど後の中心選手が入団した一方で、クラブの象徴であり長年在籍したラウルやグティが、シーズン終了とともにチームを去りました。
海外サッカーからJリーグまで!
日本代表から、アルゼンチンのレアなクラブまで!
フットボールマックスは3000種以上の サッカーユニフォーム をお届けいたします
タグ: 2009-10