13年覇者の同10位山口茜(18)=福井・勝山高=も同7位の王適嫻(ワン・シーシャン)=中国=を破り、13日の決勝は日本人対決となった。
奥村は小柄な体を目いっぱい伸ばした。前後左右に揺さぶってくる相手に、奥原が持ち味の粘りで食らいつく。効果的な強打も織り交ぜ、世界ランク3位の難敵を破った。
「3年ぶりに帰ってきた自分のベストパフォーマンスを見せたい」
奥村の胸に抱いたのは、けがで力を出せなかった悔しさだ。高校3年の1月に半月板損傷を負い、4月に手術。
半年かかって復帰したものの、右ひざも故障。
観客席でスーツを着て観戦した無念の過去を乗り越えた。
だからコートに立つことを「すごい幸せなこと」と実感を込めて語った。
世界ランクでは日本人1番手ながら「日本の女子シングルスを引っ張っているのは茜ちゃん」と急成長する山口に敬意を払う。
「お互い最後まであきらめずに、拾って拾ってというプレーができたらいいな」。
決勝で、スーパー高校生奥村希望と元祖スーパー高校生山口茜が、最高の舞台で激突する。
「世界のトップと距離は縮まっている。私もトップのひとり」。プライドをのぞかせた奥原が、12年優勝、14年準優勝と相性のいい大会で勢いに乗ってきた。
<奥原希望(おくはら・のぞみ)> 1995(平成7)年3月13日生まれの20歳。155センチ。長野県大町市出身。大宮東高を経て日本ユニシス入社。11年、史上最年少で全日本総合優勝。12年、世界ジュニア優勝。右利き。趣味は散歩。
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