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2018年06月06日

【ゲーム評価】トルネコの大冒険1・2・3


ドラクエ4のスピンオフ作品とも言える。

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ダンジョンはランダムに生成され、入るたびに地形やアイテム・罠が変わる。
「1000回遊べるRPG」がキャッチコピーであり、事実何度もダンジョン攻略に挑戦することになるだろう。
ただし、村に戻るとレベルが1に戻るのでドラクエシリーズのようにプレイヤーがどんどん強くなるという感覚は薄い。3ではストーリー性が強くなり、本編ではダンジョンから出てもレベルが継続するようになった。しかしこれにも問題点があるので後述する。

ちなみに不思議「の」ダンジョンであり、チョコボの不思議「な」ダンジョンとは名前が異なる。紛らわしい。


【このゲームの長所】
?@長く遊べる
キャッチコピー通り、ダンジョン突入ごとに違う展開になるため飽きが来づらい。
やりこみに近い要素も多いため達成感も強く、中毒性も高い。

?Aドラクエらしさがちゃんと出ている
敵も当然ドラクエに登場したものが出て来るが、それぞれの特徴や能力を上手く表現できている。
特殊能力が無い代わりにパワータイプの敵がいたり、厄介な能力を持つ敵も多い。

?B音楽もやはり良い
このゲームもドラクエシリーズの作曲者が製作しており、トルネコのテーマ(?)をアレンジしたBGMが数多くある。似たような曲をここまでバリエーション豊かに表現できるのは見事である。



【欠点】
?@3のゲームバランスが悪い
このシリーズの難易度は1が丁度良く、2は簡単で、3は難しいというよりも理不尽の域に達している。
先述の通り、3は経験値が失われないシステムでありその分レベルの上がりが遅くなっている。
で、何が悪いかというと3の裏面に、レベル1からスタートするダンジョン(異世界の迷宮のこと)があるがそこでのレベル上げがしづらい上に敵が強いので難易度が凄まじく高くなっている。
1はレベル18まではそこそこ上がり、2はいとも簡単に上がるのであまり問題はないが、3は全然上がらない。さらに、厄介な能力を持つ敵(戦闘力も決して低くない)の経験値は大体少ないという鬼畜仕様である。
そのダンジョンは余程運に恵まれない限りクリア時のレベルは40も行かないだろう。最下層付近は敵単体でもクソ強いため、基本的に逃げるしかない。

あと3では主人公の息子・ポポロを操作することもできるが、こちらはさらに極悪な難易度に跳ね上がる。
モンスターを仲間にできる代わりに、数多くの制限がかかる。
盾を装備できず、巻物を読めない(字ぐらい読め)のにもかかわらずダンジョン内には使用できないアイテムが平然と落ちている。
特に防御力を上げられない(守りの指輪でしか上がらない)のは致命的であり、盾を装備しても大ダメージを受けるような敵とはとても渡り合えない。
だからこそ仲間モンスターを加えて育てる必要があるのだが・・・。
まず仲間モンスターの大部分は爆発系の攻撃を食らうと確定で消滅する。従って地雷の罠は絶対に踏んではならないため罠チェック(一歩進むごとに攻撃する)が必須である。
そのため異世界ポポロは下手するとクリア時間が100時間を超える場合もある。早くて丸二日という話も聞いたことがあるが・・・。

それだけではなく石像にも細心の注意を払う必要があり、中でも変化の石像は最悪である。
味方が敵モンスターに変化する上、消滅したのと同じ扱いを受けるので苦労して手に入れたモンスターも一発アウト。開幕部屋にこの石像があった場合はこの石像を1ターンで壊す以外にない。
とにかく理不尽で致命的な難易度である。

理不尽と言えばもう一つ、まぼろしの洞窟という裏面もあるのだがここも頭のおかしなダンジョンで、レベルが1のまま上がらず、敵の攻撃は当たれば全て即死というドMゲーである。
アイテムと運だけを頼りに切り抜けなければならない。ポポロで行くと巻物が読めないためさらに鬼畜仕様となる。このダンジョンはやりこみ要素というよりはただの変態ダンジョンである。

あと2つ裏面はあり、簡単とは言えないものの両方とも事前に武器やアイテムを持ち込み可なのでいくらでもやりようはある。

?A1のゴールドに価値がほぼ無い
1はゴールドを一定量持ち帰ると店の規模が大きくなるという要素はあるものの、ゲームをクリアすると勝手に最大まで上がるため、わざわざ金を貯める必要はない。
しかも武器屋なども村にあるのに全く買い物はできない。ダンジョン内に店も存在しない。
ここが1の最大の失敗点であるように思う。一応ハイスコアの要素ではあるがそれ以外に用途はないに等しい。
あと3の異世界の店も出なさすぎる。60階のみほぼ必ず出るが、そこまで行くのにメチャ苦労する。

?B2がヌルゲー
2ははっきり言って簡単すぎる。レベルが上がりやすすぎる。店も確か出やすかったはずだ。
あと分裂の壺+吸い出しの巻物が手に入ると完全にゲームバランスが壊れる。
白紙の巻物だろうが最強の装備・小さなメダルだろうと、壺以外は何でも増殖できる。
その上オートセーブが無いので、村でセーブさえしておけばダンジョンで死んでもリセットして突入前にやり直せる。1は行動ごとにオートセーブで、3の裏ダンジョンは不正にリセットすると死んだ扱いになる。
やはり2はゆとりゲーである。

?C3のテンポの悪さ
3は装備したり剣を振ったりする動作が長いため時間がかかる。それで罠チェック必須なダンジョンがあったら凄まじく時間の無駄になり、ストレスも溜まりやすい。テンポの良さや快適さはゲームプレイにおける重要な要素の一つである。



【総評】

トルネコの大冒険1
熱中度:S
爽快度:A
操作度:A
難易度:A
鬼畜度:S

総合:S




トルネコの大冒険2
熱中度:S
爽快度:S
操作度:A
難易度:B
鬼畜度:B

総合:A+







トルネコの大冒険3(トルネコ編)
熱中度:SS
爽快度:B
操作度:A
難易度:SS
鬼畜度:SS

総合:S−



トルネコの大冒険3(ポポロ編)
熱中度:EX
爽快度:EX
操作度:B−
難易度:SSS
鬼畜度:EX

総合:EX







3の裏ダンジョンがアホみたいに理不尽なことを除けば3作ともおススメできるゲームである。
いや、ポポロ編は進め具合によってはストーリーでも難しく感じるかもしれない・・・。
ポポロ異世界は異世界というより別次元の難しさである。

とにかく始めるなら1か2からがいいだろう。
まあいずれのゲームも最近のハードではプレイできないが・・・。

このゲームはさっさとゲームバランスを修正してPS4版リメイクを出すべきだ。

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