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2018年03月14日

3/22(木)朝英語の会梅田のテーマ:旅券と査証〜国境を超える自由について考える





 3/22(木)の「朝英語の会梅田」は「パスポート指標」—その旅券を所持することによって得られる移動の自由度を表す指標—から「旅」「国際的な移動の自由」「市民権(国籍)」について議論します。

日本かシンガポールの旅券を所有していれば、世界180ヶ国に査証なしで訪問出来る—旅券による移動の自由度を表すHenley & Partners Passport Indexで日本とシンガポールが同時に1位になりました。インデックスの詳細に関しては下記を参照して下さい。

The 2018 Henley Passport Index

The Japan Times紙の記事は日本がこの指標でトップになった理由を詳細に説明しています。しかし、私はむしろ、何故このようなインデックスが発表されるようになったのかについて、たいへん興味を持ちました。たしかに、査証が不要になれば、旅行できる機会も増えます。旅が好きな人・海外出張が多い人にはこのような旅券は非常に有難いものです。また、特定の国の旅券保持者に対して、査証を緩和することにより、その対象国からの訪問客から得られる観光収入を増やすことが出来ます。近年、日本に海外からの観光客が増加した理由の一つに日本が査証要件を緩和したことが挙げられています。

「何故、国際的な移動の自由度が重要か?」という質問に対して、この指標を発表している法律事務所のHenley & PartnersはHPで以下の様に説明しています。

Why global mobility matters today

「経済のグローバル化に伴い、査証を必要としない国際的な移動の自由度が増してきた。あらゆる経済的地位の人々が、ビジネスやキャリアやライフスタイルの変化に応じて、頻繁に国境を超え、自由に移動することを求めるようになってきている。特に経済的に豊かな層ほど、その人のルーツやネットワーク、資産、或いは市民権さえも、複数の国にまたがり、その活動はコスモポリタンと言えるほどになっている。」

これは私が今まであまり考えたことのなかった視点です。確かに近年、見聞きするニュースから私たちは「移民=経済的機会を求めて先進国にやってきた恵まれない人々」という風な古いステレオ・タイプを抱きがちです。しかし、広く世界を見渡してみると、単なる出張や観光にとどまらず、経済的に恵まれた層は海外で教育を受け、そしてその経験を活かして、グローバル・レベルでビジネスを展開しているのが現実です。また私自身も長くEUの主要都市であるロンドンに暮らしましたが、まさに欧州を始め、世界中から、ビジネス、教育、観光のために様々な国の人々が訪問・滞在するコスモポリタンな都市でした。そして、留学や駐在等の比較的、短期間の滞在をきっかけに、職を得たり、投資をしたりして、最終的には英国に移住する決断をしたEU圏を始めとする移民の人々にも数多く出会っています。このような移民や各国からの訪問者が都市、そしてその国の経済の活性化に大きく貢献しているのは間違いありません。そして、Henley & Partners法律事務所は、そのように外国に投資したり、あるいは他国への移住を考えている経済的余裕を持つ人々に助言を与えるコンサルティング業を営む法律事務所なのです。

Henley & Partners

ただ、残念なことに近年、日本人の可処分所得は下降の一途をたどり、海外旅行者数や旅券の取得率も減少していると聞きます。そして、近年多くの人が問題視しているのが、日本が未だに二重国籍を認めていない事です。「日本人」と紹介されたノーベル賞を受賞するような優秀な研究者や作家がこの制限から「日本国籍」を捨てざるを得なかったことは記憶に新しいと思います。また、羽生結弦選手のような日本のトップアスリートの多くが、海外にトレーニングの拠点を置いているのが現状です。もし、日本が二重国籍を認めないなら、今後も優秀な才能の海外流出は止まらないでしょう。

「朝英語の会梅田」の参加者は海外志向の方が多く、また参加者の方の大半が過去海外で仕事をしていたり、留学していたという経験を持っています。次回、皆さんと「旅」にまつわる様々な逸話を話しあえるのを楽しみにしています。

次回の朝英語の会の記事は以下のサイトから、閲覧可能です。

Let’s discuss passports and visas

See you soon!

世界最大の口コミ旅行サイト



2017年04月01日

ピーターラビットとナショナルトラスト

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B.Potter.JPG
WHITE SHOT

以前住んでいたロンドンの家のすぐ近くにピーターラビットの作者ベアトリックス・ポッター女史(Helen Beatrix Potter:28 July 1866 – 22 December 1943) が生まれ育った家があります。長年ロンドン中心部に住んでいたポッター女史ですが、後にイギリス北部の湖水地方に移住し、この地域の自然保護運動に大きな足跡を残します。彼女の死後、遺言により所有地のほぼ全てがナショナルトラストに寄付されます。今日私たちがLake Districtの美しい自然を楽しめるのは彼女の業績によるところが大きいです。

このブログでは様々な人々の努力によって、現代にその姿を留め私たちの暮らしを豊かにしてくれる、そんな建物や自然、デザインについて綴っていきたいと思います。

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このブログでは様々な人々の努力によって現代にその姿を留め、私たちの暮らしを豊かにしてくれるデザインや建物、風景について綴っていきたいと思います。
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