先日、仕事に行くと、ターミナルケアをしていた利用者様が、
人生を卒業されました。
早出の勤務で、すぐに起床介助に取り掛からないといけない状態で、
泣いている余裕なんてなかった
お顔をみて、「頑張ってくれてありがとう」と体を触らせてもらい、起床介助へ。
日勤のスタッフが来て、なくなったことを知り、居室へ行って戻ってくると、泣いていた
泣いた顔で、他利用者のケアに入ろうとしたので、気持ちを切り替えて、出直してほしいことを伝えた。
悲しいのは、私も同じだけど泣けなかったし、泣き顔でケアに入ろうとした職員に、
気持ちを切り替えて出直してほしいと厳しい言葉を言わなければならなかったことに、
落ち込んだ。
仕事が終わって、家に帰ってようやく泣けると思っていた
でも、帰るとパートナーがいて泣けなかった。
何で泣けなかったかはわからない。
でも、泣けなかった
その利用者と私は、十分に向き合った。
他の職員が経験しなかった思い出がたくさんある。
本当に、感謝しかない。
人生の一部にかかわらせてもらったことを光栄に思う
その利用者を見届けたら、私は自分のやりたいことの一歩を踏み出そうと決めていた。
でも・・・言い訳かもしれないけど、まだ一歩を踏み出せていない。
もっと、たくさん話したかった。
表情の硬い人だったから、いつか笑ってもらおうと向き合い続けた。
水分を飲んでくれなくて、いろんな飲み物を出して、比較的、飲んでもらえるものを
見つけたときは、うれしかった。
なぜか、私にだけ、寝るときに靴下を脱がそうとすると「脱がない」と
言ってくれていた。
他の職員は、言われたことがないらしい。
その時は、私の時だけなんで?と悩んだけど、本当は、いつも靴下は履いて
寝たかったんだろうと思うようにしている。
ご本人の気持ちは、聞くことはできないけど
私の時だけ見せる姿があった。それは、ずっと私の誇りとして心に残るものになった。
本当に感謝の一言です
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