自転車と歩行者の事故が増加しているのを受け、兵庫県は自転車保険の加入を義務付ける条例をつくる方針を固めた。自転車側に高額賠償を求めるケースが出ており、自転車販売店などに協力を求め加入を促すのが狙いで、罰則は設けない。今後、県議会に条例案を提案し、成立すれば全国初となる。
兵庫県が設置した自転車の安全利用を検討する委員会の専門部会が、条例化の提言を決めた。保険会社にも協力を求め、任意保険加入を促進させるよう県に求める内容だ。更に、委員会で細部を詰める。
自動車の自賠責保険と異なり、自転車に強制加入の保険はない。東京都や京都府などに保険加入を「努力義務」とする条例がある。
兵庫県内では、自転車と歩行者の事故は2013年までの10年間で約1。9倍に増加したが、県の調査では保険加入率は約24%にとどまっている。
昨年7月には神戸市内で、自転車で歩行者と衝突した男児の保護者に約9500万円の賠償を命じる民事訴訟判決が出るなど、各地で高額賠償を命じる判決が出ている。【
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