日本シリーズは、3年ぶりの日本一を狙うパ・リーグ優勝のソフトバンクと、セ・リーグ2位からクライマックスシリーズを勝ち上がり29年ぶりの頂点を目指す阪神の対戦となりました。
第1戦が25日夜、阪神の本拠地の甲子園球場で行われ、阪神はセ・リーグ最多勝のメッセンジャー投手、ソフトバンクはチーム最多の11勝を挙げたスタンリッジ投手が先発しました。
試合は4回に阪神が1アウト二塁とスタンリッジ投手から初めて得点圏にランナーを進め、リーグ打点王の4番ゴメス選手のタイムリーツーベースヒットで1点を先制しました。
続く5回には、2アウト満塁からゴメス選手とマートン選手、それに福留選手が3者連続でタイムリーを打って一挙5点を奪い、6対0とリードを広げました。
先発のメッセンジャー投手は7回まで2失点と粘り、8回は福原投手、9回は抑えのオ・スンファン投手とつないで逃げきり、第1戦は阪神が6対2で勝ちました。
ソフトバンクは6回に1アウト満塁のチャンスを作りましたが、犠牲フライの1点にとどまり、試合の流れを変えられませんでした。
26日の第2戦の予告先発は、阪神が能見投手、ソフトバンクが武田投手と発表されました。
和田監督「初戦とれてよかった」
日本シリーズの第1戦に勝った阪神の和田監督は「メッセンジャー投手が粘り強いピッチングをしてゴメス選手が4番の仕事をしてくれた。初戦がポイントだと思っていたのでとれてよかった。あすも『日々、初戦』という気持ちでやりたい」と話していました。
先発して勝ち投手となった阪神のメッセンジャー投手は、「攻めることを忘れず、打者に向かっていく気持ちで投げた。打線も好調だったので無失点で抑えれば得点してもらえると思っていた。6回を最少失点でしのげたのはチームとしても自分自身としても大きかった」と話していました。
秋山監督「また、あした」
メッセンジャー投手に2点に抑えられたソフトバンクの秋山監督は「いいピッチャーが投げるとそんなにチャンスはない。また、あした。一つ一つ」と淡々と話していました。
ソフトバンクの先発、スタンリッジ投手は、5点を失った5回について「配球が単調になって打たれてしまった。満塁だったが2アウトだったので、無失点で切り抜けていればチームも勝つチャンスが広がったはずだし、失点したのは悔いが残る」と反省のことばを口にしていました。
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