読売新聞のまとめでは午前9時現在、少なくとも1都7県で計37万2649世帯、79万8817人に避難勧告・指示が出ている。また、風であおられた通行人が転倒するなどして計20人が重軽傷を負った。台風は昼頃に首都圏に最接近し、同日夕には三陸沖へと抜ける見通しで、気象庁は、土砂災害の危険性が高まっているとして、厳重な警戒を呼びかけている。
同庁によると、台風は6日午前9時現在、静岡市付近を時速65キロで北東に進んでいる。中心気圧は965ヘクト・パスカル、最大風速は35メートル。
台風の接近に伴い、各地で大雨が降っている。同日朝までの1時間雨量は最大で、静岡市で87ミリ、三重県尾鷲市で74・5ミリを記録。7日午前6時までに予想されている24時間雨量は、東海と関東甲信で200ミリ、北陸、東北で150ミリ、近畿、伊豆諸島などで100ミリとなっている。
読売新聞のまとめでは、愛知県内で2672世帯6538人に避難指示が出ている。避難勧告も、静岡県で30万6476世帯74万9934人、山梨県で9161世帯2万2277人などに出されている。
けが人も相次いでおり、神奈川県三浦市では、女性(77)が強風であおられるなどして路上で転倒、右足を骨折するなど、計2人が重軽傷。京都府大山崎町でも、50歳代女性が自宅玄関前で足を滑らせて転倒し、足首を骨折した。
静岡市葵区牧ヶ谷では、藁科川の支流が氾濫し、道路や民家へ水が押し寄せた。同市消防局が、車から出られなくなった男性を救助するなどしたという。
また、東北から中国・四国にかけて、小中学校など7352校が休校した。
交通機関にも影響が広がった。空の便では羽田発を中心に欠航が相次ぎ、全日空は午前9時現在、計261便が欠航。日本航空も同7時現在で国内便183便が運航をとりやめた。
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