スカイマークは2011年、「A380」6機の購入を決定。このうち2機を年内までに買い、今年度中に参入予定の国際線に就航させる計画だった。
しかし、格安航空会社(LCC)との競争激化や円安による燃料費の高止まりで、14年3月期の決算が5年ぶりに最終(当期)赤字に転落。6機を買うのにかかる総額1915億8500万円が、経営の重しになりかねない状況になっている。
そのため、国際線参入を延期するとともに、航空機の購入時期や機数の見直しなどをエアバスに打診したところ、大手の傘下入りを求められたという。
スカイマークの西久保慎一社長は29日、「代金回収が目的であることは理解できる」としながらも「経営の主体性を揺るがす要求は受け入れられない」とのコメントを発表。さらに「キャンセルした場合には、常識を逸脱した法外な違約金をとると提示してきた」と批判した。
A380は総2階建ての世界最大の旅客機。全席をエコノミークラスで埋めた場合、約800席を確保できる。日本の航空会社ではスカイマークが初めて購入契約を結んだ。
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