聖なる芸術と題しているのでいつもと違い得意の道化師などは脇に置いて、主にキリスト教系の宗教画をメインとしたテーマの作品のみに特化しています。
年齢とテーマに分けた4つのテーマ+αによるもので、最初はまだ画風を確立していない時期の黒っぽい絵、次は正面のキリストの肖像画、そして受難、晩年は風景ががメインになって聖書の風景を描いていたみたいで聖書の風景がテーマ、ルオーの部屋はいつものルオーの部屋で、安心の道化師の絵が飾られています。映像はルオーの画家人生。
キリスト教の宗教画としては割と「普通」な感じも受ける絵が多いですが、画風が独特なので個性しかないという感じ、形は普通なんだけど、普通じゃない、一応野獣派って調べたら出てきましたが、なんかちょっと違うけど説明できないちょっと個性的な人。
主題、絵柄、思想、感性、これらの一つ一つのパーツは普通のものなんだけど、組み合わせが違うんでしょう多分。
私はどうもこのルオーという画家が好きみたいです、大好きというよりは嫌いじゃないわという感じ、何かやたら個性的なものを感じるというか、個性的という名の無個性に陥ってない力を感じる絵。
近年は芸術家というよりパフォーマー的な人も増えてる感じですし、そういったものがない、見たら「ああルオーだ」ってわかってしまう独特なセンスの持ち主だと思うんです。
主題もあんまり近現代になるとあんまり芸術のテーマになりにくいキリスト教宗教画、やっぱり主題になりにくい道化師など、何か独特の個性を感じる人、不思議ですね…。
美術館があんまり人の来るところじゃないので、この展覧会もたいして人はおらず混んでませんでした。
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