朝日新聞デジタル 12月15日(土)21時56分配信
インターネット競売「ペニーオークション」を巡る詐欺事件で、京都、大阪両府警が詐欺容疑で逮捕した鈴木隆介容疑者(30)の事務所などを家宅捜索したところ、サイトで紹介していた商品がなかったことが捜査関係者への取材でわかった。両府警は、多数の芸能人を使って「ステルスマーケティング」と呼ばれる情報操作をして詐欺行為を隠そうとしたとみている。
捜査関係者によると、鈴木容疑者らは2010年6月ごろ、「ワールドオークション」を開設。ペニオクのサイトを次々と立ち上げた。主な3サイトでは、タレントのほしのあきさんやグラビアアイドルの松金ようこさんら芸能人10人以上が、虚偽の落札情報を自分のブログに書き込んでいたという。
3サイトは家電や高級ブランドなどを出品し、1回数十円の手数料を支払って入札に参加する仕組み。自動入札を繰り返すシステムで、参加者に手数料を支払わせながら、事実上、落札できないようになっていた。一部の低価格商品のみ例外的に落札させ、ワールドオークションの落札率は1.2%だった。
両府警は7日に鈴木容疑者を逮捕した際、事務所など9カ所を家宅捜索。捜査関係者によると、押収した資料を分析したが、出品されたはずの商品を仕入れた形跡がなかったという。
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