2016年10月24日
戦争を糧に生きる男・・・映画『ロード・オブ・ウォー』
ウクライナ移民として アメリカ・ニューヨークに住む ユーリー は家族が営む飲食店で弟 ヴィタリー とくすぶった日々を送っていた。ある日、ユーリーは ロシアンギャングの抗争を目の当たりにすると、銃に心を打たれてしまい、 サブマシンガンUZIを手に入れた。
さっそく、ユーリーはUZIをギャングに売買する。そして、店に帰るとレジに売り上げの一部を入れ、厨房で調理しているヴィタリーに武器売買の事業に協力するように誘った。以降、ユーリーは高みを目指してヴィタリーと共に 武器売買 の事業を本格的に行っていく。
冷戦 真っ只中の 1983年、 ベルリンで行われた 兵器フェアでユーリはヴィタリーと共に会場を訪れ、数々の紛争や戦争で武器売買を行った大物の武器商人 ワイズ に接触して事業について話をしようとするが、素人扱いされてしまい、軽くあしらわれてしまった。
1984年、ユーリーは銃の 闇取引 に目を付け、 レバノンで山積みにされていた中古のアメリカ製のアサルトライフル M-16をキロ単位で購入すると、様々な武器をムスリムやファシスト、アフガンに売りさばいた。 銃 の引き金が魅かれる度にユーリーは欲するモノを手に入れていくが・・・。
戦争の闇 を 武器商人 の視点で描いた映画です。様々な戦争が起こっている中で 反政府組織や 独裁者などを顧客にユーリーは 必要悪な存在 となっていきます。中には、政府ぐるみで武器・兵器を横流ししている国も描かれています。 世界で最も人間を殺害した武器 として有名なアサルトライフルのカラシニコフ( AK-47)は、現代の戦争でもその頑丈で扱いが容易なことから、テログループや少年兵まで幅広い戦場で使われていますね。