はい。初読切『だんでらいおん』、続いて『しろくろ』を経て、ついに『銀魂』が連載開始するわけです。
ちなみに二つ目の読切『しろくろ』は『銀魂』2巻に収録されています。これもなかなか面白いです。
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『銀魂』が連載開始したタイミングというのはね、原作でもネタにされてるけど、超ヒット作品『デスノート』連載開始の次の週だったわけです。
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『デスノート』は連載開始した頃からえらい人気だった。小畑健が『ヒカルの碁』をヒットさせた直後だったということもあり、まず美麗な小畑画がウケて。で、原作担当の大場つぐみとは何者だ、という議論でもネットが盛り上がった。もちろん、「名前を書いたら死ぬノートを手に入れた少年が新世界の神を目指す」というストーリーが大ウケしてアニメ化、映画化にもつながる。
ちなみに松山ケンイチは映画版のL役が当たりで有名になったけど、映画始まる前は「実写化とか無理無理」「Lを再現できる役者なんかいない」みたいに結構ひどく言われていた。
え、そんな感じだったんですか。
そうだよ。前評判をくつがえした松山ケンイチはだからすごい、と言われている。
まあ、そんなヒット作『デスノート』の影に隠れて、ひっそり始まったのが『銀魂』だったわけです。
やっぱり最初の頃は掲載順位も結構後ろのほうで苦戦していた。ネットでの評判はまあまあで一部熱狂する人もいたんだけど、そもそも主人公が少年じゃないオッサンだし、アラサー向けのネタも多く、少年漫画としては苦戦するんじゃないか、と言われていた。
これ、特に重要なんだけど、今でこそ「腐女子向け」みたいな批判されることあるけど、そもそも開始当初は「オッサンにしかウケないだろう」と言われてたんだよ。全く逆。
え、本当ですか。ちょっと信じられませんね。
そうでしょ。結構下ネタも多いし、「まあ一部のオッサンのファンに支えられて後ろのほうでぼちぼち続けばいいほうなんじゃないか」「そのあと青年誌行ったほうがヒットするかもね」みたいなこと言われてたんだよ。今では信じられないことだけど。
そんな時期があったんですね。
そう。その初期の象徴であるのが、銀魂初グッズであるてぬぐいなんだよね。
今やまあまりにグッズ多くて、そのてぬぐいの画像探すのも困難なんだけど、まあよろず屋の3人の画が青一色で入った地味な手ぬぐいだったわけですよ。
最近始まった『磯部磯兵衛物語』の初グッズがぬいぐるみなんだけど、そんな好待遇ではなかったわけです。
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その初グッズの地味なてぬぐいもネタにされてて、「漫画と一緒でグッズも地味」とか「グッズこれだけで終わりかもね」みたいなことを言われてたんだよ。今では信じられないよね。あんなにグッズが出てるから。
ヒットするものも最初から順調ではないわけですね。
そうです。では次回に続く。
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