良かったです。
1人の無実の女性が、ツイッタ—やテレビ報道で殺人事件の犯人に仕立て上げられていく話しです。
同じ原作者の映画『告白』はとてもよかったです。中島監督作としてもかなりダーク。松たか子の演技もかなりダーク。そして橋本愛がとても可愛い。関係者の告白、証言で進んでいく物語展開は今回と共通しています。
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監督は中村義洋。同監督の『ゴールデンスランバー』も面白かったです。無実の罪で逃げ回る、倍返しできない堺雅人が観れます。無実の罪で追われるという点は今回の白ゆきと似ています。
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今作は、話の展開がなかなか面白かったです。『告白』と同様に、登場人物が次々と告白、憶測語りをしていく展開。
湊かなえの映像化が好きな人、サスペンス映画が好きな人、出演者に興味がある人は観て損はないです。
以下、内容のネタばれを含みます。
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最初のタイトル画面で、ツイートの文字がタイトルになる演出は良かったです。
脇役で谷村美月、貫地谷しほり、染谷将太まで出てきたのは嬉しかったです。
ソロアイドルとして頑張る小野恵令奈も、思いのほか良い演技でした。ああ、こういう人いる、っていう。
そして金子ノブアキのなかなかにクソ野郎な演技!凄い、あれはベストキャスティングでした。
菜々緒の役はそんな嫌な感じもしなかったのですが、意図的だったのだと思います。犯人の犯行動機がすごく短絡的だったから。
あのオカッパ誰かなと思ってたら蓮佛美沙子!今回、あえて崩してます。『君に届け』の役がすごく良く印象に残っていたのですが、今回も良かったです。
そして井上真央は演技うまかったです。あんなにうまい人だったんですね。むしろ、うまいがゆえに脇役もこなせてしまう気がします。
綾野剛も軽薄なテレビマンの役がうまかったです。めんどくせーという雰囲気を台詞や姿勢で表現していました。
ラスト、職を失ったテレビマンが襲いに来るかと思いきやそこまでではなかったのはちょっとホッしました。
テレビのワイドショー表現がとても良かったです。カベミミ(壁耳)というまんまな意味なタイトル、生瀬勝久が胡散臭い司会者をやっているところ、テロップや再現映像、VTRを観た後のスタジオのリアクション、これらは非常によく出来ていたと思います。再現映像では弁当にLOVEの字があるのも意図的で良かったです。
キャンプで使った道具、バイオリニストの骨折あたりをきちんと伏線にしているのはすごいなと思いました。
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