1人は才能の枯渇に悩むかつての天才小説家、もう1人はゴーストライターに甘んじている新人作家。
小説家になることを夢見て上京し数多くの新人賞に応募したものの、川原由樹(水川あさみ)の作品はことごとく出版社から相手にされませんでした。
田舎に戻って結婚しようと思いながらも夢を諦めきれない由樹は、編集者の口から直接「諦めろ」という言葉を聞きたくて、ある出版社に作品を持ち込みます。
そこで出会った編集者・小田楓人(三浦翔平)は、丁度ベストセラー作家・遠野リサ(中谷美紀)のアシスタントを探していました。
憧れていた小説家に会えると知り、由樹は迷った末にリサのアシスタントになることを決めます。
ひとまずは仮採用となり、リサが小説を書くための資料集めなどの業務に奔走する由樹。
調べた資料のまとめ方についてリサから直接褒められた由樹は、その言葉を嬉しく思い、ますます業務に励むようになるのでした。
ある日、リサのもとに追悼文を執筆してほしいとの依頼が舞い込みます。
由樹はいつもの通り資料を調べ、さらには自分で追悼文をサンプルとして書き上げて秘書に手渡しました。
由樹の行動を「あざとい」と感じた秘書はそれを丸めて捨ててしまいますが、このサンプルがリサのもとにやって来ていた編集長・神崎雄司(田中哲司)の目に留まります。
「追悼文が書けない」と苦しんでいたリサにたいして、「出来がいいからこのサンプルを使えばいい。代筆ってことでいいじゃないか」と提案するのでした。
はじめのうちは「そんなことできない」と突っぱねていたリサですが、苦悩の末おもむろにサンプルを拾い上げ……。
リサは由樹のサンプルを使ってしまうのでしょうか。
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