沖縄県の南大東島地方を、
暴風域に巻き込みながら、
さらにスピードを落とし、
進んでいます。
進路を変えつつある台風18号
台風がスピードを落とすとき、
進路を変える前兆であることが多く、
徐々に北西から北〜東寄りへと、
向きを変えつつあります。
「危険半円と可航半円」
台風には、
「危険半円と可航半円」と、
いうものがあることは、
にて、掲載させていただきました。
実例をお見せしたいと思います
気象庁アメダスの、
観測結果を見ていたんですが、
台風の実際の風の流れと、
「危険半円と可航半円」、
何より今回の台風18号は、
かなり強い勢力である・・・
という実例を、
お見せしたいと思います。
現在の実況
台風第18号 (ファンフォン)
平成26年10月04日21時50分 発表
<04日21時の実況>
大型 非常に強い
南大東島の北北東約160kmを
10km/hの速さで北北西へ
中心気圧 940hPa
中心付近の最大風速 45m/s
最大瞬間風速 65m/s
25m/s以上の暴風域 全域 190km
15m/s以上の強風域
北側 600km
南側 500km
≪気象庁アメダスより≫
台風の風の向きなどの形
「危険半円」と「可航半円」
台風は空気の渦巻きです。
風の動きは低気圧の1種ですので、
反時計回りに回っています。
進行方向の右半円は、
台風自身の風と台風を移動させる周りの風が
同じ方向に吹くため風が強くなります。
進行方向の左半円は、
台風自身の風が逆になるので、
右半円に比べると
風速がいくぶん小さくなります。
このことから
右半円のことを、
「危険半円」
左半円のことを、
「可航半円」
と呼んでいます。
「危険半円」でなくても警戒を
今回の台風18号、
勢力が強いまま接近するので、
仮に危険半円の範囲外だったとしても、
元の風の強さが強いので、
暴風には警戒が必要です。
本ブログ記事
【台風19号発生、
過去の19号は「りんご台風」の呼び名も】より
https://fanblogs.jp/kyounookiniiri/archive/121/0
台風が接近した南大東島
台風18号が、東海上を通過した、
沖縄県南大東島の観測結果が、
教科書のようでした。
≪気象庁アメダスより≫
≪気象庁アメダスより≫
≪気象庁アメダスより≫
注目点
★風向き
15時ごろに最も接近したと思いますが、
接近していた時、
北寄り(北北東〜北北西)の風だったのが、
最接近後は、北西に変わり、
遠ざかっていく毎に、西北西〜西へと、
風向きが変わっていく様子が
よくわかります。
★「可航半円」でもものすごい暴風
台風から見て、南大東島は左半円、
つまり「可航半円」に入っていながら、
最大瞬間風速41.2メートルを
記録しました。
これが、もし「危険半円」だったら、
どのくらい吹いたのでしょうか・・・。
最大級の警戒を
南大東島は回りが海で、
比較的風を遮るものがないため、
このような「お手本」のような観測結果でした。
これが、日本列島にそのままあてはまるかと言えば、
「?」かもしれません。
しかし、今回の台風18号は数字を見ても、
「これだけ強い」のが、
お分かりいただけるかと思います。
台風の進路にあたる地域の皆様、
どうぞ最大級の警戒をお願いします。
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