メロンの産地の玄関口「富良野駅」
ここ毎年、どこかで必ずと言っていいほど
天候による災害が発生しています。
本州では咋冬、大雪で道路に車が立ち往生・・・、
といったニュースが大きく報じられました。
北海道は「雪が降るのは当たり前」といった
印象からか道外ではあまり報じられていない
と思いますが実は今年の3月初旬に降った大雪で
北海道のある地域で大きな被害が出ました。
先日、旭川市で行われた藤井聡太王位が指した
将棋の王位戦７番勝負第２局。
藤井聡太王位と言えば対局中に食べられたグルメにも
注目が寄せられていますが、
おやつに出されたフルーツ盛り合わせにあるメロン、
実はその自然災害を乗り越えた富良野産なんです。
北海道のメロンの産地は「夕張」だけじゃありません
富良野も道内有数の産地であること知ってましたか？
富良野も道内有数の産地であること知ってましたか？
じゃがいも、冬はスキー・・・。
富良野と聞けばきっとこんなイメージが
あるんじゃないかなと思います。
北海道に旅行しようと思ったら多くの方は
富良野観光も視野に入れられるほど、
道内でも有数の観光地でもあります。
そんな富良野は夕張と肩を並べるくらいの
道内有数のメロンの産地なんです。
なぜ富良野はメロンがおいしいのか？
それは富良野の盆地状の地形や寒暖差の大きい気候が
メロン栽培に適しているんです。
地元、JAふらのさんのwebページから引用させていただきます。
メロン豆知識個人的には、
メロンは、日中は太陽の日差しを浴び光合成で得た養分を果実に蓄え、夜は呼吸することで養分を使ってしまうのですが、夜の気温が下がることで呼吸が抑えられ養分が減りにくいため、一日の寒暖差が大きい富良野盆地は美味しいメロンができるのです。
JAふらの より引用
https://www.ja-furano.or.jp/products/melon/
夕張メロンに比べるとお手頃感があって、
結構富良野メロンを手に取ることが多かったりします。
旭川市で開催の藤井聡太王位が出場した将棋の王位戦
おやつのフルーツ盛り合わせのメロンは富良野産
おやつのフルーツ盛り合わせのメロンは富良野産
先日、旭川市で藤井聡太王位が出場した
将棋の王位戦が開催されました。
藤井王位と言えば対局で食した食事や
おやつの内容が注目されていますが、
今回のおやつのフルーツ盛り合わせのメロンは
開催された旭川市にほど近い富良野産のものと、
朝通勤時にラジコで聞いているSTVラジオの
「朝刊さくらい」というニュース番組で聞きました。
藤井聡太王位 旭川で第２局 おやつはフルーツ盛り合わせそのニュースでも触れられていましたが、
7/13(火) 12:28配信 STVニュース北海道
将棋の藤井聡太王位が、１３日から北海道旭川市でタイトル防衛がかかった王位戦７番勝負第２局に臨んでいます。午前のおやつはフルーツ盛り合わせでした。
（中略）
午前１０時のおやつはわらび餅など６種類の中から、ともにメロンにスイカ、キウイなどのフルーツ盛り合わせを選び・・・
（後略）
（一部抜粋：記事全文は下記よりどうぞ）
Yahoo！ニュースより
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6deb6d738e3f92c7e780452ea676ee6f5044c56
藤井王位のおやつに出されたメロンの産地富良野は
今年3月の大雪でメロン栽培用の農業ハウスの
多くが倒壊するという深刻な被害に見舞われていました。
この日全道的に湿った重い「大雪」に
その雪害を乗り越えた富良野メロン
その雪害を乗り越えた富良野メロン
実はこの日、私の住む石狩南部でも短い時間で
湿った重い雪（パウダースノーではない）が積もり、
駐車場の車がほぼ埋まり雪かきに相当の時間が
掛かったことを思い出しました。
雪害乗り越えメロン出荷 万感の思い込め JAふらの管内北海道は雪国だから「そんなもんじゃね？」と
7/15(木) 9:20配信 日本農業新聞
北海道屈指のメロン産地・JAふらの管内は3月、深刻な雪害に見舞われた。
（中略）
何とか残ったハウスで大切に育てたメロンは、離農者を出さず順調な出荷を迎えた。関係者は「今年産は農家の思いが特に詰まっている」と語る。
（後略）
（一部抜粋：記事全文は下記よりどうぞ）
Yahoo！ニュースより
https://news.yahoo.co.jp/articles/d72145e97426c7d9e659a3fffee57feb3507b4e6
考えられても不思議ではないのですが、
富良野がある上川管内は厳冬で気温がかなり低く、
雪質の多くは「粉雪（パウダースノー）」。
なので富良野近辺のスキー場は人気なんです。
ところがこの雪害に見舞われた時は、
粉どころか湿った重い雪が主体でした。
気合入れて雪かきしたら腰をやられる奴です・・・。
北海道で雪が降るパターンは大きく分けて２つ。
１つは王道パターンですがよく冬場の天気予報で
よく聞く「西高東低」冬型の気圧配置で降るもの。
基本的に気温が低くなり粉雪になりやすいです。
そしてもう一つが個人的に構えたくなる・・・、
北海道の南や西を低気圧が通過していくパターンです。
今回の富良野の雪害の原因はこのパターンで降った
雪です。
★積雪量グラフこのパターンの場合は南や東よりの風が吹きやすく、
「過去の気象データ・ダウンロード」気象庁ホームページから
データ取得して作成
https://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.php
★2021年3月2日の天気図
「日々の天気図」気象庁ホームページから引用
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/hibiten/2021/202103.pdf
暖かく湿った空気が入りやすくなることから、
気温も比較的高めの状況で降る雪なので、
湿った重い雪になりやすく農業用のハウスはもとより、
倒れやすい木や古い家屋すら倒壊に
至らしめる事態になります。
道外の皆様にはあまり報道されていないと思いますが、
藤井王位に食べていただいた富良野産のメロン、
こんな難局を乗り越えた一玉なんだそうですね。
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第5波も懸念されるコロナ渦。
本当は現地に来ていただき味わっていただきたいのですが、
まだまだ安心して旅に出られる時期ではないです。
もしよかったら応援の気持ちを込めて富良野産の
メロンをどうぞ！
ご覧いただきありがとうございます。
