先般3月に発生した最大震度6強の福島県沖地震において
被害に見舞われた皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
個人的に今回の旅を通じ、先の東日本大震災で甚大な被害を受けながら
皆様のたゆまぬご努力で復興への道を歩まれているその様子を
現地で勉強させていただくつもりでおりました。
被害に見舞われた皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
個人的に今回の旅を通じ、先の東日本大震災で甚大な被害を受けながら
皆様のたゆまぬご努力で復興への道を歩まれているその様子を
現地で勉強させていただくつもりでおりました。
福島県沖地震の影響で北海道新幹線は新青森止まり
今もまだコロナ渦は続いていることもあり、
正直少し迷うところもあったんですが、
親族の節目の法要ということもあり、
感染対策を常に頭に置きながら1年ぶりに道外へ
旅に出ました。
相変わらず飛行機がダメ&乗り鉄の私と息子は鉄道一択。
その息子も将来の進路に向けて乗り鉄もセーブ(コロナ渦もあり)
してきた1年でしたが親としても本当に頑張っていた印象もあり、
せっかく出かけるのですから直行ではなく、
息子が希望していたルートを取り入れることにしました。
私としても、前から一度は東日本大震災被災地の復興を通じ、
「人々が努力を重ねた」現場を見せたかったので、
行きはいつもの新幹線ではなく常磐線を行こうと思い、
切符の準備が終わりました。
その準備が終わった日の深夜に発生した大きな地震。
その最大震度6強を記録した福島県沖地震の影響で
初めて「他経路乗車」を経験しました。
これはその時の話です。
出発2日前に発生した福島県沖地震
そして翌朝、翌日に乗るはずだった東北新幹線の他、
令和4年報道発表資料 > 令和4年3月16日23時36分頃の福島県沖の地震について
気象庁ホームページから引用
https://www.jma.go.jp/jma/press/2203/17a/202203170130.html
宮城県山元町・福島県新地町・同浪江町に立ち寄り関東方面へと
抜けるつもりだった常磐線など東北地方の鉄道も被害を受け
不通となっていることをニュースで知る由となりました。
元々、考えていた旅程は新幹線で仙台、常磐線沿線で途中下車しながら
松戸周辺で1泊し、翌日武蔵野線・横浜・御殿場線を回り静岡、
その後新幹線・新横浜〜八王子〜高麗川〜大宮と辿り新幹線で道内へ、
この経路を2枚の片道切符で繋ぎ準備していました。
※常磐線・新松戸・武蔵野線・府中本町・南武線・武蔵小杉・横須賀線(東海道線)・(鶴見)・東海道線・国府津・御殿場線・沼津・東海道線・静岡・新幹線・新横浜・横浜線・八王子・八高線・高麗川・川越線・大宮・新幹線・(新青森)・新函館北斗・函館、室蘭、千歳線・札幌
出発前日に駅で情報収集&変更・・・
出発前日、仕事終わりのその足で最寄りの駅へ。
その時点で北海道対本州の鉄道のルートは秋田新潟経由のみ。
残念ではあるけれど、準備していた切符を変更しよう・・・、
その時は自分の頭の中には「変更」の文字しか
浮かびませんでした。
そして、駅窓口に切符を差し出すと
「実際に迂回する経路で変更になると高くなると思います、
現時点で秋田・新潟迂回乗車可の情報が来ていて、
新幹線が復旧するまではこの状況は変わらないと思いますので、
このままの切符で行って構いません」との意外な答え。
私も話をやり取りしていて、
ふとJRの切符の規則を思い出しました。
■第2編 旅客営業 -第7章 乗車変更等の取扱い -第3節 旅客の特殊取扱 -第5款 運行不能及び遅延私の場合は1枚目の片道乗車券の着駅と2枚目の発駅が共に常磐線の原ノ町駅で、
(他経路乗車の取扱方)
第285条
第282条第1項の規定による他経路乗車の取扱いは、次の各号の定めるところによる。
(1)旅客は、その乗車券に表示された着駅と同一目的地(不通区間以遠の駅において途中下車を予定していた場合は、その駅を含む。)に至る他の最短経路による乗車をすることができる。ただし、定期乗車券又は普通回数乗車券を使用する旅客は、他の経路による乗車中に途中下車することができない。
(2)旅客は、次に該当する場合に限って、他の経路を急行列車又は特別車両によって乗車することができる。ただし、のぞみ号等、グランクラス及びプレミアムグリーンにあっては当社が特に認めた場合に限る。
イ 急行列車に乗車した旅客が、列車が運行不能のため、他の経路を急行列車に乗車する場合。ただし、普通急行列車に乗車した旅客は、特別急行列車に乗車することはできない。
ロ 特別車両に乗車した旅客が、列車が運行不能のため、他の経路を特別車両により乗車する場合。この場合、特別車両に乗車できなかったときは、第290条の2の規定により払いもどしの取扱いを受けるものとする。
2
前項の取扱いをする場合は、既に収受した旅客運賃及び料金と実際乗車した区間の普通旅客運賃及び料金とを比較して、過剰額は払いもどしをするものとし、不足額は収受しない。この場合、原乗車券が割引乗車券であるときは、割引条件のいかんにかかわらず、実際乗車した区間に対する普通旅客運賃をその乗車券に適用した割引率による割引の旅客運賃によって計算する。
JR東日本旅客営業規則第7章乗車変更等の取扱い第3節旅客の特殊取扱第5款運行不能及び遅延
https://www.jreast.co.jp/ryokaku/02_hen/07_syo/03_setsu/13.html
実際には北海道を発って原ノ町を通過しその日の最終目的地は
(2枚目の片道乗車券で途中下車)
常磐線の新松戸でしたのでそこまで動いている最短経路、
道内〜新青森〜秋田〜新潟〜大宮〜南浦和〜新松戸と
歩みを進めることになりました。
また新松戸から一筆書きで経路通りに進み、
大宮駅まで達した段階でその先の新青森駅までの区間も
他経路乗車による迂回で行き同様新潟・秋田経由で帰ってきました。
他経路乗車を経験して思ったこと
実は他経路乗車可ということはOKをもらいましたが、
乗車券面に他経路乗車についての証明みたいなものは
されませんでした。おそらく、本当の処理は券面に
証明をするのでしょうが、
駅窓口をあまり独占したくないなと思い、
JR東日本管内に入ったらどこかの駅でしてもらおうと
考えていました。
しかし、経路上で途中下車した弘前駅・秋田駅などは
窓口が長蛇の列で精算所や有人改札すら人で
ごったがえし混乱しており証明をもらうことは諦めました。
当然、他経路を乗っているので有人改札を通過するわけで、
その都度、事情を説明しなければならなかったのは
正直めんどくさかったです。
また、有人改札を通り、
都度事情を説明(最後の方は「迂回中」しか言ってない)
する必要からどうしても乗換時に遅れを取るので、
私たちは指定券を持っていましたが自由席だと、
下手すりゃ座れないな・・・と息子と言っていました。
ちなみに行き飛行機で行った家族の一人は、
当初から帰りは我々とともに新幹線で帰ることにしており、
その分の片道切符も持っていましたが、
それも他経路乗車の対象となりました。
そして、帰りは出発地から1日で帰着する予定でしたが、
上越新幹線〜羽越線経由だと行けても新函館北斗駅が限界で
1日では帰れないことも判明・・・。
そんなわけで秋田市内で1泊することになり、
予算オーバーとなってしまいましたが、
泊った秋田市内の温泉宿が結構良かったです。
1泊朝食付プランで立派な温泉付きで地域での割引なしで
1人7000円なら秋田市内での宿泊はここを
お勧めしたいです。
秋田駅前から若干離れていますが、
行きはタクシーで10分(2500円くらい)、
帰りは路線バスで20分くらいの距離です。
(徒歩3分圏内にコンビニあり)
温泉はとろみがある感じでサウナもありました。
秋田温泉さとみ〜JTB
私たちが使ったプランはこれです!秋田温泉さとみ〜JTB
私も妻も元々は本州の人間で、実家もそれぞれ本州なので、
事あるごとに行き来をするのですが、
実際緊急事態で秋田を経由しましたが、
また、行きたいと思う宿でした。
これが初めて経験した他経路乗車(迂回乗車)の顛末です。
滅多にないこととは思いますが、
皆様が旅行するにあたり同じようなケースに遭遇した場合、
この記事が参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。