健康で文化的な最低限度の生活(9)【電子書籍】[ 柏木ハルコ ]
価格: 605円
(2020/8/24 09:14時点)
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…オレだって…
働きたいですよ!
働きたいです!
前巻のは こちら 。
こう、今の社会でうまくやっていけてない人の多くは、何が困っているのか、どうしたいのか、といったあたりをうまく言語化できずにずっと、何度でも馬場をひくみたいなことになってるように見えます。何が困ってるかを伝えることができなければ、なかなか人の助けなんてちゃんとは受けられないものです。
ただ一方、こういうケースワーカーやってる人たちからすれば、その言語化されない困難をうまく救い上げる経験と知識があるので、どうにかこうにか支援が届けられるといった感じなんじゃないでしょうか。
不幸な人たちがそれぞれに不幸なのであれば、それを包括的に助ける法というのもなかなか非現実的ではあるでしょう。これまで支援が届いてなかった人たちに光が当たれば、それからいよいよパッチワーク的にルールが補完されていくのだと思います。
さて貧困ビジネスですが、こっちはこっちでやってる人たちはその辺の法やルールに非常に詳しいんですよね。行政も司法も法律にのっとって活動しますから、その観点から文句のつけようがない(かに見える)ことには、傍目からすればどう見ても不幸な場面であっても手出しができない場合がある。ま、その辺も裁判で最終的には決着がつくものごとだから、そんな完璧な貧困ビジネスが可能なのかって言われるとちょっとどうかなっては思いますけどね。でも裁判になるためには何かが見つけられなければなりませんからね。
で、今回のお話はすでに十分に暴力的なように見えますから、これは今、それが見つけられた、というお話になりそうです。こんな怖い思いして、それも仕事なのって言われると、ちょっと大変過ぎる気はしますよね。そんなに高いお給料も出せてないんですから。
さてどうなっていくでしょう。
引き続き楽しみです。
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