疋野神社(ひきのじんじゃ)は、延喜式内社で、旧社格は県社。
熊本県の式内社は
阿蘇神社、国造神社、疋野神社の三社のみです。
猿田彦大神
創立は景行天皇筑紫御巡幸の時より
古いと伝えられています。
神牛
厄除鳥居
手水舎
遥拝所
拝殿
御祭神 は、波比岐神(はひきのかみ)
相殿 には波比岐神の父「大年神」が祀られています。
波比岐神は『古事記』記載の神で、
『延喜式』には天皇即位時の大嘗祭の八神殿に祀る神として、
又祈年祭・月次祭の祝詞や、
神明帳の宮中三十六座の中にもその神号が見え、
特に朝廷の崇敬が深い神として記されています。
波比岐神は這入君(はしき)、
あるいは端引(はひ)きの意味で屋敷神と、
本居宣長は『古事記伝』で解釈している。
また、旅人の守護神・製鉄の神とする説もあります。
本殿
相殿の波比岐神の父、大年神は素盞鳴尊の御子神で、
大年神と饒速日命を、同一神と考える説があります。
古代、この地方の豪族であった郡司日置氏(へきし)の
氏神を祀った神社だっが、日置氏の没落とともに衰退。
近世になり再興され、
熊本藩主 細川氏は厚い崇敬をよせた。
この地は1300年前に玉名温泉を発見した
「疋野長者伝説」の長者の屋敷があったところと
伝えられている
疋野長者御神陵
「疋野長者伝説」
昔、京に住む美しい姫が夢を見た。
「肥後国疋野の里に住む、炭焼き小五郎という
若者と夫婦になるように」
姫は、夢のお告げの通り、疋野へやって来ました。
貧しい小五郎に、姫は金貨を与え、
お米を買って来るように頼みました。
出かけた小五郎は、
途中飛んできた白鷺に金貨を投げつけました。
傷を負った白さぎは、湯煙立ち上る谷間へ落ちて行き、
しばらくして、元気に回復し、飛び去って行きました。
米を買わずに引き返した小五郎に、姫は
「あれは、大切なお金というもので、何でも買えましたのに」
すると小五郎は
「あんなものなら、山に沢山ある」
見ると山のあちこちに多くの金塊が埋まっていた。
こうして、夫婦は疋野長者となり、
白鷺が元気になった湯が、今の玉名温泉となりました。
鎮座地
熊本県玉名市立願寺
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