お世話になっている小児科医師より
自閉症の診断を受けた。
我が子が初めて発達検査を受けた時のこと 」
診察室を出て、我が子の病棟へ向かう間、
歩きながら スマホで検索し
自閉症に関する基本書のような定番書籍を探した。
診断前に、事前に下調べし、
自閉症の可能性も頭にはあったが、
時間的にも 心情的にも
自閉症について 本格的に調べることは難しかった。
しかしながら、可能性がある以上
身内に頼んででも 調べるべきだったと
自分の甘さを後悔していた。
検索は思うように進まなかった。
私が 見つけられないのか。
それとも ないのか。
嫌な 嫌な 予感がした。
病院の売店へ寄り道して、書籍を探したが
欲しいと思っているものは、見つからなかった。
・・・仕方がない。とりあえず、これにしよう。
薄そうだし、すぐに全体を把握するためには使えるだろうと考え
まずは、 自閉症の入門書
を
翌日届くように、注文した。
結果的に、入門書としては良書だったと思う。(特に、前半部分)
わかりやすいTEACCHの記載があったことも、
その後の家庭療育で役立った。
注文後も、そのまま書籍を探し続けた。
頭と目と指が一体となり これ以上ないほど動いていた。
その一方で、体の他の部分は 感覚がなかった。
ふいに、肩を抱かれ、ぐぃーんと引き寄せられた。
いつもお世話になっている看護師さんの一人だった。
私は、病院の廊下の真ん中で、
立ち止まって検索をしていたのだった。
「だいじょうぶですか。少し端の方に寄って。」
我が子の診断のことを知っている様子だった。
壁際に寄せられたあと、体が揺れている感じがした。
・・・粘弾性流体。
なぜか、そんな言葉が浮かんだ。
今、思い出すと 笑ってしまう。
きっと私は、この時、
「まさか」の坂にいたのだろう。
cf.私達家族の「坂の上の雲」
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