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2021年07月28日
熱中症予防からペットボトル症候群ースポーツドリンクの飲み過ぎで「最悪の場合は死に至る」
熱中症予防からペットボトル症候群
スポーツドリンクの飲み過ぎで「最悪の場合は死に至る」
10〜30代の男性に多く発症
スポーツドリンクの飲み過ぎで「最悪の場合は死に至る」
10〜30代の男性に多く発症
熱中症対策として、水分補給は大切。
だが、スポーツドリンクの飲み過ぎが思わぬ事態を招くことがある。
急性の糖尿病の状態になる「ペットボトル症候群」が、それだ。
2020年8月は熱中症で搬送された人が2019年の約1.2倍に増加した(総務省「令和2年8月の熱中症による緊急搬送状況」)。
熱中症は毎年7月から8月に多く発生します。
熱中症対策が必要な時期を迎え、「こまめな水分補給を」「喉が渇く前に」と積極的に水分を取っている人も多いと思います。
そんなときに注意しなければいけないのが「ペットボトル症候群」です。
熱中症対策として、水分・塩分補給には経口補水液やスポーツドリンクが手軽です。
しかし、多量に摂取すればよいわけではなく、気を付けなければならないことがあります。
それがペットボトル症候群なのです。
症状としては、喉の渇き、尿量が多くなる、体重減少、倦怠感、イライラ感という兆候があります。それに加えて、目立った自覚症状もないのに、突然意識消失などを起こすこともあるのです。
ペットボトル症候群とは、スポーツドリンク、ジュースや甘い炭酸飲料水など糖が含まれる飲料を多量に飲んだことで起こる病気で、正式名称は「ソフトドリンクケトーシス」といいます。1992年に聖マリアンナ医科大学の研究グループが報告し、命名されました。
スポーツドリンク1本には20〜30gの糖が含まれている
甘い炭酸飲料水や清涼飲料水には一般的に500mlのペットボトルでおよそ30〜50gの糖が含まれてます。
スポーツドリンクでは20〜30g以上、コーラでは50g以上、
角砂糖に置き換えると約15個分にもなります(※各飲料の成分表示より換算)。
熱中症対策によいとされる経口補水液でも10g前後の糖が含まれると言われます。
経口補水液は先に挙げた飲料と比べると甘みをあまり感じないので、ご存知ない方も多いと思います。
体型にもよりますが、10%程度の糖分を含む清涼飲料水を、1日1.5L以上、また1カ月以上連続で飲むと、ペットボトル症候群のリスクが上がると言われています。
ペットボトル症候群がとても身近な疾病であることがお分かりいただけたでしょうか。
また、WHO(世界保健機関)では、糖の摂取量を1日の摂取カロリーの10%未満にするよう推奨しており、5%未満に保てば健康効果が増大すると発表しています。
糖の摂取量を1日の摂取カロリーの5%未満にした場合、砂糖にして約25gに相当します。
清涼飲料水のペットボトル500ml1本を飲むと、倍近くの糖50gを摂取することになってしまうので、ペットボトルでラッパ飲みがどれほど危険な行為か理解できると思います。
甘いドリンクを飲むほど喉が渇くという悪循環
喉が渇いたときにスポーツドリンクを多量に飲むと、スポーツドリンクに含まれる糖により血糖値が上昇。
実は、血糖値の上昇には喉の渇きを促進させる作用があり、そこで水代わりのようにスポーツドリンクを飲み続けると、さらに血糖値が上がり、喉が渇く、という悪循環を引き起こします。
通常であれば、血糖値が上がると膵臓からインスリンが出て血糖値を下げていきます。
インスリンには、食事などから摂取されたブトウ糖を細胞内に取り込み、エネルギーに変えるという働きがあり、そのため血糖値が下がるといった仕組みです。
しかしスポーツドリンクを飲み続けることで糖の摂取が止まらない場合、インスリンの働きが悪くなり、ブトウ糖からエネルギーを得られなくなります。
そうすると、ブドウ糖の代わりに身体に蓄えられていた脂肪がエネルギー源として使われることになり、ケトン体という物質が作られます。酸性の物質であるケトン体が大量に増えることで身体も酸性に傾いていきます。人の身体は酸性が強くなるとうまく機能できなくなってしまうため、これが意識障害を起こす原因となります。
10〜30代の男性に多く、糖尿病でなくても発症する
また、これまでの研究によると、ペットボトル症候群は、一般的に10〜30代の若い男性が多く、糖尿病などの既往がなくとも発症することが特徴。
万一発症してしまった場合、発症の初期にはインスリンの治療が必要となります。改善とともに食事療法のみでコントロールできるようになることが多いですが、一部では内服での治療も必要になることがあります。
運送業や肉体労働者、外出が多い仕事の人は特に注意が必要です。
ペットボトル症候群によって倦怠感を抱いているのに、熱中症と勘違いしてさらにスポーツドリンクを飲んで悪化させることもあります。
喉の渇きや倦怠感には脱水症以外にも糖尿病などの病気が潜んでいることもあるので、気になる症状がある場合には受診して検査を受けるようにしてください。
2〜3倍に薄めて飲むなどの工夫を
ただし、ペットボトル症候群を怖がって水分補給を控えてしまっては本末転倒です。
対策としては、お茶や水などの糖分を含まない飲み物を選んだり、清涼飲料水を飲む場合には2、3倍に薄めて飲んだり、ひと工夫してみることを勧めます。
飲み物を買う際には成分表示を確認する癖を
健康志向の人が増えたために、「糖質ゼロ」や「糖質控え目」などの表示がされている食品を多く見かけるようになりましたが、実際には全く糖が入っていないわけではありません。
消費者庁より定められている栄養強調表示では「糖質ゼロ」は100mlあたり0.5g未満、「糖質控え目」は100mlあたり2.5g未満であれば表示してよいとされています(消費者庁「栄養強調表示等について」)。
ペットボトル500mlに換算すると糖質オフでも最大2.5g、糖質控え目は最大12.5g糖分が含まれていることがあるのです。
「ペットボトル症候群」と聞くと、何だか重症ではないように感じてしまう方も多いでしょう。
しかしこれは急性の糖尿病の状態で、最悪の場合には死につながることもある病気です。
これからの時期、熱中症予防には水分摂取が大切ですが、ペットボトル症候群にも十分ご注意して、暑さを乗り切ってください。
2021年04月12日
こんな怖い病気がありましたー「天然痘」
こんな怖い病気がありましたー「天然痘」
感染経路:飛沫感染によりヒトからヒトへと感染する。
潜伏期間:およそ12日間
感染期間:病初期(ことに5日前後)に感染力は最も強く、発病前は感染力はないが、全ての発疹がカサブタと
なり、これが完全に脱落するまでは感染の可能性がある。
症状:前駆期 急激な発熱(39℃前後)、頭痛、四肢関節、腰痛などで始まり、発熱は2〜3日で40℃に達する
第3〜4病日には、一時解熱するが、再び高熱になる。
発疹期:発疹は、紅斑→丘疹→水疱→膿疱→結痂(カサブタがつく)→落屑(カサブタが剥がれ落ちる)
天然痘は根絶されている(アメリカなどの細菌ウイルス研究所に保存されている可能性あり)ところから、
日本では、平成11年から感染症法で、対象疾患から削除された。
国立感染症研究所ウイルス1部外来ウイルス室ではPCRによる迅速診断が可能である。
天然痘(痘瘡)の背景
天然痘は,紀元前より感染力が非常に強く、死に至る疫病として人々から恐れられていた.
また治癒した場合でも顔面に醜い瘢痕が残るため,忌み嫌われていたとの記録がある.
天然痘ワクチンすなわち種痘の普及によってその発生数は減少し,
WHO は,1980 年5 月天然痘の世界根絶宣言を行った.
以降,これまでに世界中で天然痘の患者の発生はない.
■ 疫学状況
天然痘の感染力,罹患率,致死率の高さは古くからよく知られていた.
1663 年米国で人口およそ4 万のインディアン部落での流行は数百人の生存者を残したのみ
であったこと,
1770 年のインドの流行では300万人が死亡したなどの記録がある.
Jenner (ジェンナー)による天然痘の予防法として種痘が発表された当時(1796 年),
英国では4 万5,000人が天然痘のために死亡したといわれる.
わが国では明治年間に2 万〜7 万人(死亡者5,000〜2 万人)規模の流行が6 回発生している.
第二次大戦後の1946 年には18,000 人近い流行がみられ約3,000 人が死亡しているが,
緊急接種などが行われ沈静化,1956 年以降は国内での発生はみられていない.
1958 年,世界天然痘根絶計画がWHO 総会に提案され,可決された.
当時,世界33 か国に天然痘は常在し,発生数は約2,000 万人,死亡数は400 万人と推計されていた.
「患者を見つけだし,患者周辺に種痘を行う」
という,サーベイランスと封じ込め(surveillanceand containment)作戦が精力的に進められ,
1977 年ソマリアにおける患者発生を最後に,地球上から天然痘は消え去った.
1980 年5 月,WHO は天然痘の世界根絶宣言を行った.
現在までに天然痘患者の発生はなく,
天然痘ウイルスはアメリカとロシアのクラス4施設で厳重に保管されている.
■ 病原体
天然痘ウイルス(pox virus variola)は,200〜300 nm,
エンベロープを有するDNA ウイルスで,
牛痘ウイルス,ワクチニアウイルス,エクトロメリアウイルスなどともに,
オルソポックスウイルスに分類される.
■ 鑑別診断
発熱を伴う水疱性疾患.水疱疹は水痘に類似しているが,
水痘のように各時期の発疹が同時にみられるのではなく,
発疹期に見られる発疹はすべて同一であることが特徴である.
水疱には,臍窩がみられるのも水痘の相違点であり,
かつて「ヘソがあるのは天然痘,ヘソのないのは水ぼうそう」と伝えられた.
■ 治療
治療は対症療法が中心となる.
■ 予防(種痘)
英国の開業医Edward Jenner が,天然痘(痘瘡)の予防法として1796 年, 種痘(vaccine)を発明した.
英国ではそのころ乳牛に牛痘(cow pox)がときどき流行し,
これに感染した乳搾りの女たちは天然痘に感染しないことが知られていた.
そこでJenner は,乳搾りの女性から牛痘の発疹内容液をとり,
8 歳の少年の腕に傷をつけてこれを接種,
その6 週後に少年に天然痘の膿を接種しても何も起こらなかった,というものである.
その後牛痘ワクチンはヒトからヒトへと植え継がれ,種痘は広がっていった.
種痘が普及した国々では次第に天然痘の発生は収まっていったが,
インド亜大陸,インドネシア,ブラジル,アフリカ中南部,エチオピアなどは常在地であった.
わが国にこの牛痘苗がもたらされたのは1848 年である.
1885(明治18)年には内務省告示として種痘施術心得書が出されている.
種痘接種後には脳炎が10 万〜50 万人接種当たり1 人の割合で発生し,
その致死率は40%と高い.
その他にも全身性種痘疹,湿疹性種痘疹,接触性種痘疹などの副反応が知られている.
2021年02月22日
看護師・医療従事者の糖尿病の人ににナッツ摂取させたら、 心筋梗塞と全死亡者数が減った :大規模前向きコホート
看護師・医療従事者の糖尿病の人に
ナッツを摂取させたら、心筋梗塞と全死亡者数が減った
:大規模前向きコホート
心筋梗塞や脳卒中、足の動脈がつまる閉塞性動脈硬化症ナッツを摂取させたら、心筋梗塞と全死亡者数が減った
:大規模前向きコホート
(心血管疾患:CVD)そして早期死亡を
ナッツ類(とくに木の実)を摂取することで、予防できる。
しかも、糖尿病と診断された後でも遅くない。
これまで、CVDをはじめとした慢性疾患発症に対する
ナッツ摂取の効果が報告されてきたが、
2型糖尿病とすでに診断された患者に対する
ナッツ摂取の長期的ベネフィットについては、
エビデンスが十分ではなかった。
米国・ハーバードT.H.Chan
公衆衛生大学院のGang Liu氏らが、
看護師健康調査(1980〜2014年)と
医療従事者追跡調査(1986〜2014年)の参加者のうち、
ベースライン時あるいは追跡期間中に
2型糖尿病と診断された1万6,217例について
行った試験で明らかにしたもので、
Circulation Research誌オンライン版
2019年2月19日号で発表された。
本研究は、ナッツ摂取量と
冠動脈疾患(CHD)や脳卒中を含むCVDリスク、
全死因死亡率と疾患特異的死亡率の関連を
調べることを目的として行われた。
ナッツ摂取は総量のほか、
木の実やピーナッツといった、
特定種類の摂取量についても検討された。
なお、ナッツ摂取量は
食物摂取頻度調査票(FFQ)を
用いて評価され、2〜4年ごとに更新された。
主な結果は以下のとおり。
・延べ追跡期間は22万3,682〜25万4,923人年。
その間に3,336例がCVDを発症し、5,682例が死亡した。
・総ナッツ摂取量の増加は、CVD発生率および死亡率低下と関連した。
・週5サービング以上のナッツ摂取量が多い参加者は、
月に1サービング未満の少ない参加者と比較して、
(1サービング:手のひらに軽く1杯くらいの量=28g)
総CVD発生率(多変量調整後のハザード比[HR]:0.83、
95%信頼区間[95%CI]:0.71〜0.98、傾向のp=0.01)、
CHD発生率(HR:0.80、95%CI:0.67〜0.96、傾向のp=0.005)、
CVD死亡率(HR:0.66、95%CI:0.52〜0.84、傾向のp<0.001)、
全死因死亡率(HR:0.69、95%CI:0.61〜0.77、傾向のp<0.001)が低かった。
・木の実(クルミ、アーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ、
マカダミア、ヘーゼルナッツなど)の摂取量が多いほど、
総CVDおよびCHD発生率、CVDとがんによる死亡率、全死因死亡率が低下していた。
一方、ピーナッツ摂取量の増加は、全死因死亡率の低下のみと関連していた
(すべて、傾向のp<0.001)。
・糖尿病と診断後に
総ナッツ摂取量を変えなかった参加者と比較して、
診断後に摂取量を増やした参加者は、
CVDリスクが11%、CHDリスクが15%低かった。
また、CVD死亡率は25%、全死因死亡率は27%低かった。
・これらの関連は、性別/コホート、
糖尿病診断時のBMI、喫煙状態、
糖尿病罹患期間、糖尿病診断前のナッツ摂取量、
または食事の質によって
層別化されたサブグループ分析においても持続した。
参考文献
提供元:ケアネット記事 遊佐 なつみ
2021年01月27日
Zoom 無料セミナー開催
田中まつへいの糖質制限クラブ
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無料セミナー開催2月6日(土)
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PM7時〜8時30分
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先着20名まで
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2021年01月07日
まっぺい先生の糖質制限クラブ?D ボディマスインデックス(BMI)
まっぺい先生の糖質制限クラブ?D ボディマスインデックス(BMI)
「必須栄養素の中に糖質がない」ということはご存知でしょうか?
摂取カロリーを下げずに、糖質だけを極力しぼる、
お腹いっぱい食べて
ダイエットできる
糖質制限です。
田中松平の糖質制限クラブ、第5弾
今回はボディマスインデックス(BMI)についてわかりやすく解説しています。
医療情報を下記URLで発信しています。
↓↓↓
https://tanakamatsuhei01.com/p/r/kRCXqlgN
facebookでも情報発信を行っています。
友達申請していただけると、
田中松平の糖質制限クラブにご招待します。
↓↓↓
https://www.facebook.com/matsuhei.tanaka/
================
田中松平(たなかまつへい)プロフィール
================
医療法人久康会平田東九州病院診療部長
宮崎県北地域産業保健センター登録産業医
金沢大学医学部卒医学博士
外科・消化器外科の専門医でジェネラリスト(全臓器が診れる
オールマイティな医者のこと)です。
末期がん患者を看取る緩和病棟と脳血管輪番病院として、
急性期から慢性期を診る病院の診療部長として働いています。
2020年12月27日
家庭血圧測定のすすめ
家庭血圧測定のすすめ
血圧を測定するならば、
早朝血圧といって、
起きておしっこを済ませて、2、3分息を整えて
から測ってください。
2回測って、上が低い方を書き留めてください。
あと寝る前にも2、3分
呼吸を落ち着かせてから
測ってください。
2週間書き留めてください。
上が129以下、下が79以下ならば、正常です。
普通早朝血圧が高く、交感神経が緩んでくる眠前に下がるパターンが正常ですが、
逆に眠前に上がってきて、夜寝る前の血圧が140以上になっているようなら、
すぐに降圧剤の服用を薦めます。
『仮面高血圧』といって、脳卒中や心筋梗塞の発症リスクが
通常の高血圧よりも3倍高くなることが知られています。
上が130台ならば、減塩も一つの方法ですが、
根っこ、葉っぱ、海藻、きのこ、豆、芋、くだものを
皮ごと食べれるものは皮ごと食べてください。
カリウムが多く含まれているので、
食物繊維の多いものを食べると、おしっこで塩、ナトリウムが抜けます。
便秘も改善され、食物繊維がお腹の善玉細菌の餌になるので、
免疫力が上がり、またアレルギーなどの免疫力の暴走も抑えられます。
血圧に注意しなさいという警告だったと思われて、
2週間ほど家庭血圧表をつけられることをお勧めします。
ちなみに病院で血圧が上がる人のことを「白衣高血圧」と言います。
私が書いた、「サイレントキラー『高血圧』」をpdfで読んでみてください。
糖質制限食と合わせて説明しています。
↓↓↓
http://mappei.sakura.ne.jp/abc123/pdf/Silentkiller.pdf
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2020年12月12日
ウコン、漢方も薬以上に副作用に注意!!
ウコン、漢方も薬以上に副作用に注意!!
効果は実証されておらず副作用は未知数サプリメント、漢方による肝障害、薬疹(湿疹)は、
多くの場合は服用を中止すれば自然に治るものの、
まれに重症化することもあり油断はできません。
肝機能に余力がある健康な人なら回復も期待できますが、
肝臓が弱っている方はサプリメントの摂取を避けたほうが無難です。
また、死亡例の報告も複数あります。
症状が安定していた肝硬変の60歳台女性が
デパートで購入した粉末ウコンを毎日スプーン一杯飲み始めたところ、
約2週間後に症状が悪化し入院するも腹水が溜まり、
約3カ月後に多臓器不全で死亡したという事例が2004年に報告されています。
ウコンは肝臓によいとされていますので、
この患者さんも良かれと思って摂取したと思われます。
サプリメント、漢方による健康被害は肝障害だけではなく、
ほかにも下痢、嘔吐、発疹、間質性肺炎、腎障害、
血小板減少症、光線過敏症などが知られています。
これは薬の副作用とほぼ同様のものです。
健康にプラスの作用だけあって
副作用がまったくないなんて都合のよいものがあるはずがありません。
医薬品とサプリメントの違いは、
医薬品は有益な作用があることが証明されているのに対し、
サプリメント、漢方は効果が実証されておらず副作用もあることです。
医薬品は開発・認可の過程で
どのような副作用がどれぐらいの頻度で起こるのか調べられていますが、
ほとんどのサプリメントではそのような調査はなされていません。
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2020年12月08日
田中松平の糖質制限クラブ
田中松平の糖質制限クラブ
消化器外科医として29年、内視鏡、開腹、腹腔鏡を駆使して癌の発見、切除に取り組んできました。博士号論文のテーマは癌遺伝子の点突然変異と癌の悪性度との関連を調べることでした。
3年後に予後調査をし、癌遺伝子K-rasの点突然変異の有無で予後が異なることを見つけ、
英文論文に投稿し、レビューの共著者として名前と連ねました。
現在、内科医に転向して5年。
末期癌患者の緩和医療と
脳血管輪番病院の診療部長をしています。
一番悲惨な病気はがんではなく、脳血管障害ー脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血だと思います。
自分が突然自分でなくなってしまう病気、たくさんの人の手を借りないと生きていけない。
病気になってから患者さんを診るのではなく、
まだ健康な人に栄養学、食事の基本を知って欲しくて、
情報を発信しています。
栄養学から健康寿命を伸ばすために
田中松平の糖質制限クラブをはじめました。
興味のある方は、フェースブックから友達申請をしてください。
↓ ↓ ↓
https://www.facebook.com/matsuhei.tanaka/
また、動画の方がわかりやすいかと思い、
動画を3本作りました。
こちらの方も見ていただけると嬉しいです。
↓ ↓ ↓
https://www.youtube.com/watch?v=ZUW2Pj10IDA&t=2s
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2020年12月06日
コロナ禍なのに去年より死亡数が減っている日本の謎
コロナ禍なのに去年より死亡数が減っている日本の謎
世界各国の死亡統計では多くの国がコロナ禍で例年より死亡数が増えてしまっています。
アメリカでは死亡者数が例年の24%増し。イギリスは37%増し、イタリアは38%増し。
ペルーなどは例年の156%増、つまり例年に比較して2.5倍も死亡者数が増えている。
欧州や南北アメリカで新型コロナ感染症がいかに猛威をふるったかがよく分かります。
日本ではどうだったか?
赤い線が今年の死亡者数で、青い線が例年の死亡者数。
なんと!?、このコロナ禍でかえって死亡者数が例年より減っています。
日本など東アジア各国のコロナ死亡者数が世界的に見て非常に少ない、
という情報はよく報道されていたので知っていた方も多いと思います。
でも、「死亡者数が例年よりも減っている」という事実はかなり意外に思われる方が多いのではないでしょうか。
日本人の総死亡者数は月に10〜15万人ですので、
コロナの数百人は誤差の範囲内。
理由として考えられるのは、
・高いマスク着用率
・優秀なクラスター対策
・国民レベルでの行動自粛・休校措置
・BCG仮説
・交差免疫説
など色々ありますが、どれが正解なのか分かりません。
どれか一つではなく、複数が複合的に絡み合って
日本の低い死亡率に寄与しているのかもしれません。
(東アジア各国に共通している可能性を考えると、
最後の2つが有力かもしれません)
「理由はどうあれ、日本も中国も韓国も台湾もモンゴルも
例年に比してほとんど死亡者数が増えていない。
コロナ発祥国にして世界で最初に感染拡大した中国の
周辺国が全て低被害で済んだ状況をみて、
これらの国で今から欧米並みに感染爆発が発生するということは
常識的に考えて想定しにくい」
特に、新型コロナの死亡者の大半は高齢者です。
高齢者の終末期を毎日診療している立場から言わせていただければ、
徐々に体力・免疫力が低下している高齢者の最後の病態が
コロナだろうがインフルエンザだろうが肺炎球菌だろうが大した問題ではありません。
仮に入院して人工呼吸器をつけて死を回避できたとしても、
それは死を先延ばしにしているだけかもしれません。
それよりも、そこに至る過程にいかに寄り添えるか、
それまでの人生をどれだけ生き生きと生きていただけたか、のほうが遥かに重要です。
今後、秋〜冬の風邪シーズンにかけて
日本でも第1波と同規模くらいの感染拡大があるだろうことは容易に想像できます。
コロナウイルスはゼロにはなりません。
おそらく秋冬でまた感染者数も死亡者数も増えてくるでしょう。
その時また緊急事態宣言や休校措置を取るのでしょうか?
その時大事なのは、それらのデータがどれほどの規模のものなのか、
どういう意味合いのものなのか、をしっかりと把握することです。
来たるべき風邪シーズンにむけて、
コロナの冷静な現状分析とバランスの良い政治判断を求めたいと思います。
今の日本は危機対策を怠ってきたことが原因です。
その全ては緊縮財政で、ベッド数を減らし、
保健所の数を減らし、役人の数を減らし続けた、
家計簿と国の財政を勘違いして、
100年を見据えた国家戦略を立ててこなかった、日本政府に責任があります。
元を正せば、GHQの占領戦略のまま、日本の破壊が続いているということです。
出典:厚生労働省「人口動態統計速報」令和2年7月分(9月25日発表)
https://www.mhlw.go.jp/.../jinkou/geppo/s2020/dl/202007.pdf
MedPeer × 朝日新聞
連載 Dr.森田の「医療と社会を考えるコラム」
コロナ禍なのに死亡数が減る日本の謎。
2020年12月03日(木) 00:00 公開 森田 洋之 を参考にさせていただきました。
ファンブログからの医療情報通信希望
2020年12月02日
Q) 新型コロナmRNAワクチンは安全か?
Q) 新型コロナmRNAワクチンは安全か?
mRNA医薬が実用化されるのは初めてです。
臨床試験で効果があることは確からしいのですが、本当に安全なのでしょうか?
mRNAは体内のどの細胞で蛋白を作ることになるのか、
抗原を提示した細胞のある組織で自己免疫となる可能性はないのか、
逆転写酵素でDNAが体細胞に組み込まれてしまう可能性はないのか?
など疑問がわきます。
遺伝子組み換え大豆に神経質になるような国民が、
遺伝子導入のような治療を簡単に受け入れてしまうのが不思議に思います。
A1) 最大の問題はmRNAの品質です。
投稿者 : マイケル死す 2020/11/25
我々の細胞はmRNAの核膜搬出時に厳しい品質管理をおこなっています。
99%以上のRNAが合格できずに分解されます。
そして、ひとたび、この合格を得るとCAPとPolyAが結合し環状化して安定となり
多量のリボソームが結合して「タンパクの大量生産」が起きます。
なぜ、厳しい品質管理が必要か?というと
壊れたmRNAは壊れたタンパクを作るからです。
壊れたタンパクは「折りたたみ異常」を起こし、
アミロイド凝集体を作ります。
運が悪いとアミロイドがアミロイドを作り
細胞間を「感染」します(アミロイドのプリオン化)。
我々の細胞内にプリオンが発生するなどは
極めて稀な現象と思われてきました。
しかし、最近は「日常的に起きている普遍的現象。
細胞の老化の本質」という説もあります
(狂牛病、輸入牛肉が感染神経細胞から汚染され、
それが原因で、人間の脳にもウイルスではなく、
それによって作られたプリオンによって脳が
海綿状に壊れていく病気が報道されました。
以後、解体のマニュアル厳格化、
2歳以下の若い牛のみがアメリカからの輸入対象となりました)。
研究が途上の分野です。
人工的に作られたmRNAは、
当然「核膜搬出時の厳しい品質管理」を受けていませんし、
相当数の「分解されたmRNA」が細胞質に入ることになります。
これは生理的には起きえない現象です。
A2 抗原を作る遺伝子自体をヒトの体に注入して、
10年以上でどのような影響が出てくるのか全く解明されていません。
大豆の遺伝子組み換えが問題になるのは、
農薬に対して耐性をもった大豆を食べ続けた場合、
腸内細菌叢にヒトに有害とならないかが解明されていないからです。
具体的には多剤耐性菌の悪玉細菌が繁殖してこないかは究明されていません。