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2019年07月08日
うつ病
最終的には、心の働きの脳内メカニス?ムについて述べていきます。
ニュートン別冊 ゼロからわかる心理学 知れば知るほど面白い!心と行動の科学 から
監修 横田正夫 2019年3月5日発行 ニュートンプレス
心理学と治療
うつ病
ありのままの気持ちを受け入れる治療
うつ病になると、気分の落ち込み、悲壮感が心の状態を占め、
そこから罪の意識、卑下、絶望感、将来への悲観、自殺願望
などといったネガティブな思考が生まれてきます。
何かをする気力がなくなったり、何にも関心を示さなくなったりします。
うつ病の治療法としては、認知行動療法がよく使われていました。
しかし、認知行動療法のように、自分の認知の歪みを認め、
変えていくという作業は、
うつ病患者にとっては大変な負担となります。
このため、最近では、新しい認知行動療法が注目されています。
それは、「マインドフルネス」という方法を取り入れたものです。
マインドフルネスは、仏教や禅の流れを受けたもので、
「この瞬間に感じている思考や感情をそのまま受け入れ、
気づくことに気持ちを集中させ、
それらを一定の距離を保って眺められるようにする」
方法のことです。
このように、自分の感情や思考を否定せず、
あるがままに受け止めながら、
日常生活を送っていけるよう
少しずつ行動を変えていくという治療方法が取られつつあります。
こういう生活を続けることで、
認知の歪みも自然と解消されていくというのです。
うつ病の発症につながる様々な誘因と症状を描きました。
子供時代のうつや老年期特有のうつなど、
ライフステージにおける様々な出来事がうつ病発症のきっかけとなります。
子供のうつ
いじめらえたり、学校生活がうまくいかなかったりすることで、
引きこもりや不登校になるケースがあります。
また、過度な受験戦争に夜”燃え尽き症候群”からうつ病を発症することもあります。
働き盛りのうつ
リストラや就職・転職の失敗による環境の変化だけでなく、
昇進という、一見ポジティブに思える環境の変化であっても、
仕事内容や人間関係が変わることに適応できず、
うつ病を発症するケースがあります。
最悪の場合、うつ病による自殺や過労死も起こりうるため、
2015年12月より、従業員50人以上の事業所では
「ストレスチェック」
を実施することが義務化されました。
女性のうつ
結婚や妊娠、出産といった、一見幸せな環境の変化であっても、
家事や嫁・姑問題といった
家庭内の持続的な葛藤がストレスとなって
うつ病を発症することがあります。
また、身体にとっての大きな負担である出産に加え、
子育てに対する過度な責任を感じてしまうことで、
うつ病を発症するケース(産後うつ)や、
仕事も家事も完璧にこなそうとするあまり、
頑張りすぎてうつ病を発症してしまうケースもあります。
老年期のうつ
退職や配偶者の病気や死亡がきっかけとなって、
うつ病を発症することがあります。
また、子供が自立することで生きがいを失ってしまうことが、
うつ病発症の引き金となることもあります。
認知症や脳卒中も、うつ病の発症に関わっていることが知られています。
精神に現れる症状の例
うつ病になると、
憂うつな気分が続き、何に対しても興味や関心が無くなります。
また、悲哀感や劣等感、罪悪感などを抱いたり、
思考力や集中力、決断力、判断力が低下したりすることで、
日常生活に支障をきたすようになります。
身体に現れる症状の例
うつ病になると、
食欲低下(もしくは食欲亢進)、不眠(もしくは過眠)、頭痛、肩こり、腰痛、腹痛、
便秘、嘔吐、動悸、めまい、全身の倦怠感などがおき、疲れやすくなります。
ニュートン別冊 ゼロからわかる心理学 知れば知るほど面白い!心と行動の科学 から
監修 横田正夫 2019年3月5日発行 ニュートンプレス
心理学と治療
うつ病
ありのままの気持ちを受け入れる治療
うつ病になると、気分の落ち込み、悲壮感が心の状態を占め、
そこから罪の意識、卑下、絶望感、将来への悲観、自殺願望
などといったネガティブな思考が生まれてきます。
何かをする気力がなくなったり、何にも関心を示さなくなったりします。
うつ病の治療法としては、認知行動療法がよく使われていました。
しかし、認知行動療法のように、自分の認知の歪みを認め、
変えていくという作業は、
うつ病患者にとっては大変な負担となります。
このため、最近では、新しい認知行動療法が注目されています。
それは、「マインドフルネス」という方法を取り入れたものです。
マインドフルネスは、仏教や禅の流れを受けたもので、
「この瞬間に感じている思考や感情をそのまま受け入れ、
気づくことに気持ちを集中させ、
それらを一定の距離を保って眺められるようにする」
方法のことです。
このように、自分の感情や思考を否定せず、
あるがままに受け止めながら、
日常生活を送っていけるよう
少しずつ行動を変えていくという治療方法が取られつつあります。
こういう生活を続けることで、
認知の歪みも自然と解消されていくというのです。
うつ病の発症につながる様々な誘因と症状を描きました。
子供時代のうつや老年期特有のうつなど、
ライフステージにおける様々な出来事がうつ病発症のきっかけとなります。
子供のうつ
いじめらえたり、学校生活がうまくいかなかったりすることで、
引きこもりや不登校になるケースがあります。
また、過度な受験戦争に夜”燃え尽き症候群”からうつ病を発症することもあります。
働き盛りのうつ
リストラや就職・転職の失敗による環境の変化だけでなく、
昇進という、一見ポジティブに思える環境の変化であっても、
仕事内容や人間関係が変わることに適応できず、
うつ病を発症するケースがあります。
最悪の場合、うつ病による自殺や過労死も起こりうるため、
2015年12月より、従業員50人以上の事業所では
「ストレスチェック」
を実施することが義務化されました。
女性のうつ
結婚や妊娠、出産といった、一見幸せな環境の変化であっても、
家事や嫁・姑問題といった
家庭内の持続的な葛藤がストレスとなって
うつ病を発症することがあります。
また、身体にとっての大きな負担である出産に加え、
子育てに対する過度な責任を感じてしまうことで、
うつ病を発症するケース(産後うつ)や、
仕事も家事も完璧にこなそうとするあまり、
頑張りすぎてうつ病を発症してしまうケースもあります。
老年期のうつ
退職や配偶者の病気や死亡がきっかけとなって、
うつ病を発症することがあります。
また、子供が自立することで生きがいを失ってしまうことが、
うつ病発症の引き金となることもあります。
認知症や脳卒中も、うつ病の発症に関わっていることが知られています。
精神に現れる症状の例
うつ病になると、
憂うつな気分が続き、何に対しても興味や関心が無くなります。
また、悲哀感や劣等感、罪悪感などを抱いたり、
思考力や集中力、決断力、判断力が低下したりすることで、
日常生活に支障をきたすようになります。
身体に現れる症状の例
うつ病になると、
食欲低下(もしくは食欲亢進)、不眠(もしくは過眠)、頭痛、肩こり、腰痛、腹痛、
便秘、嘔吐、動悸、めまい、全身の倦怠感などがおき、疲れやすくなります。