正式名【Portrait.Of.Piratesワンピース“KABUKI EDITION” モンキー・D・ルフィ】
メーカー【プレミアムバンダイ】
最近のワンピースのPOPシリーズはすべて受注生産なのではないでしょうか。価格も1万円から2万円の間がざらで、カイドウなど定価が44000円でビックリしました。おナミ、ルフィ太郎、ゾロ十郎とワノ国キャラが次々と姿を現しています。今回の歌舞伎ルフィはこのワノ国と相性抜群ですね。
左右と後ろの状態はこのようになっています。台座にもこだわりが感じられますね。漆塗りのような黒に金色の縁取り、サイズ感も飾るのにマッチしている気がします。二本の刀のバランスがどこから見ても非常に良いですね。
顔は当然のように魅力的になっています。この歌舞伎の赤いペインティングって何なんでしょうかね、これだけでカッコよく見えます。目は彫り込んでいるわけではありませんが髪の毛は前から風をうけているような仕上がりで普段のルフィより若干正面重視の髪型。左右も美しくまとまったって感じです。手の造形はリアルな人間の手ではなくイラスト的な仕上がりなっているのがすばらしいです。赤い模様はなぜかナルトを連想させます。足のクオリティも最高級で爪はもちろんのこと、可能な限りの造り込みで小指の踏ん張りには原型師のダイナミックな見得切りの意図が垣間見えますね。歌舞伎の見得とは演目の見せ場でポーズを静止し、首や目を回したりしてその場面をお客様に印象づける効果です。同時に音をだして更なる効果を得るのが「見得切り」です。刀も素晴らしいこだわりのある造りです。刀の造形そのものが美しい美術品のようであり、塗装が細部まで墨入れしてあります。
麦わら帽子も問題ないですね。脇の下の袖を止めている部分は服のしわをうまく仕上げていて気持ちがいい感じがします。膝は布が引っ張られている感がものすごくリアルだし服の重みも伝わってきます。演目の飾り立て札も裏側はプラスティック丸出しって気がするのに表側は木目調が細かく表現されていて本物の木のようです。筆と墨のようなフォントもいいですね。
いつもどおり残念な箇所は塗装ですね。しめ縄の白とムラサキの重なる部分が粗い。もったいないです。しめ縄の比率が全体で大きな割合を占めている為ここが弱いとガッカリ。しかも顔の近くにあるので赤いペイントと比較しがちに・・開発に関わる方、どうにか低コストでうまく見せる塗装方法を生み出して欲しいです。もう一つ大きく残念なのが着物の質感です。テカリが質感を大きく損ねています。このフィギュアを最初に写真でみた時、ヌメットした光の反射が強烈に目に入り違和感がありました。車輪のようなプリントが質感消失に拍車をかけてしまっています。ここは改善できるような気がするので頑張ってほしいところです。見えない場所のふんどしらしきものは、しっかり作りこまれています。
大きさ比較と、外箱、すべてのパーツはこのようになっています。
見得切り写真。カッコイイですね。値段が高騰して当然のルフィです。
【評価】★★★★★5
海外製品の粗悪な模造品が出回っていますので購入の際にはご注意ください。
今の販売価格のリンクを赤と黒別に下記に貼っておきます。
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