RCFパフォーマンスパッケージの納期はすでに実質的に来年(2020年)となっています。
https://lexus.jp/news/rcf_info/
生産数が少ないせいもあると思いますが、その価格も含めなかなかのハードルですが、現在のレクサスではスポーツ性能に特化した数少ないモデルとして存在感が感じられます。
RC F”Performance Package"は全国的に配備数が少なく、当方調べの全国のLEXUS 新型RC F配備状況は以下の通り。(HPで調査)
レクサス人気車種は増税後納車が一般的に&RCF配備状況(2019/5/21時点)
http://www.namaxchang.com/article/465753584.html
まずはざっと内外装をチェックしてみました!
▼LEXUS RCF PerformancePackage 内外装チェック
さて、RCFの第一印象ですが、グラファイトブラックのボディカラーということもあり、フロント部分についてはノーマル仕様とはそれほどの違いを感じません。
しかし、リヤ部分の違いは一目瞭然!
とはいえ大型のGTウイングやカーボンリヤディフューザーは下品な感じもなく、レクサスらしくうまくまとまっていると感じました。
インテリアは黒と赤(フレアレッド)基調ですが、カーペットがレッドなので眩しい(笑)
これは特別感ありますね〜!!フロアマットも赤色にするとスゴイことになりそうです。
そして特別装備のレッドカーボンはクオリティ高いですね。これは・・・いい!
さて、エンジン始動音ですが、LC500の爆音になれるとちょっと物足りなさはありますが、やはりV8エンジンの鳴動はいいですね。
アイドリングストップ機構はありませんが、前期RCFと同様、停止時はエンジン回転数が500〜600rpmまで落ちるので、振動もほとんどなく燃費にも寄与しますので、V8エンジンの場合はいちいちエンジンが停止し、再始動するよりこちらのほうが良いように思います。
なお、LC500にお乗りの方が試乗される際は、Dレンジ語に足踏み式パーキングブレーキを解除するのをお忘れなく・・・
約1時間ほどのぷち試乗でしたが、足回りの減衰力可変機能(AVS)がついていない前期RCFに比べると、「ノーマル」・「スポーツS」モードにおいて、不快感や極端に足回りが硬い印象はありませんし、ちゃんとサスペンションが路面に追従して動いている間隔があるので好印象。しかし、「スポーツS」+」だと、細かな凹凸を拾うだけでボディがゆさゆさ揺れますので、街乗りでは「ノーマル」モードがおすすめですね。
なお、ブレーキホールド機能がないので都内の一般道の交通量が多い場所での渋滞ではちょっと疲れるかなぁ・・・しょうがないですけど。
走行フィーリングですが、前期RCFで不満に感じていた初期加速のもっさり感やトルク感の乏しさは払拭されており、といってもちょっとアクセルを踏んだだけで飛び出すのではなく、ちょうどよい塩梅になっていると思いました。
ロードノイズがひどいですが・・・ほんの一瞬の簡単な走行動画です。
▼LEXUS RCF "Performance Package"加速&シフトダウン
なお、チタンマフラーですが、街なかではあまり違いはわからず、高速道路でないと体感は難しそうです。
ダウンシフトブリッピングの際の音質は良くなっているように思いましたが、
シートに関しては、座り心地は雰囲気も通常のRCFと同じですが、メイン部分がほとんどアルカンターラなので、お尻が滑りづらいです。
なお、既報のとおりシートヒーター、シートベンチレーション機能が軽量化で省かれていますが、これからの季節ではちょっと気になるかもしれませんね。
ステアリングの電動テレスコ&チルト機能がないのもやむを得ませんが、いろんな人が乗る試乗車においては調整が少々不便ですね。もっとも、この車を購入する方はセカンドカー、サードカーを所有されると思うので、問題ないのだとは思います。
なお、リヤシートに荷物を置くことも考慮してか、パワーシートは省略されていません。
パワーシートを省略してしまうと、後席に荷物をおいた際のアクセスが大変なので、快適性も確保するレクサス車では正解なのでしょう。
なお、リヤシート中央のトレイは通常のRCと同じような簡易な形状のものに置き換わっていますが、後席自体はレッドのアルカンターラ部分が多いので見た目が鮮やかで新鮮でした。
さて、RCF”Performance Package"で不満に思ったのはトランスミッション。
通常のATモード(Dモード)の変速(主にシフトダウン)は相変わらず遅く、LC500のようなクイックにポンポンと連続でシフトダウンが決まりません。
もちろん、「M」モードですとガツン!と変速ショックを伴い素早い変速が行われますが、Dモードですと、前期RCFとかわらず、ワンテンポ遅れてシフトダウンする印象です。当方はほとんどDモードで運転するイージースタイルなので、LC500の10速ATの方が好みです。
一方、とても良かったのが。、採用の「カーボンセラミックブレーキ」!
踏んだだけ制動力が発生するイメージで、いわゆるカックンブレーキになりにくく、イメージ通りの場所で車を停止させることができます。
強く踏んだ際は強力にストップしますし、超低速でゆるーくブレーキを踏んでいてもしっかりと速度の調整ができます。
しかも当方が試乗した範囲では、いっさい鳴くことがなく、低速度でブレーキを軽く踏みながら、従来のRCFやLCではブレーキノイズが発生するようなシチュエーションでも快適に速度をコントールすることができてとても好印象でした。
ブレーキローター周りをみると、「made in Germany」そして、ブレンボの刻印が!
今までのレクサスでは製造元のネーミングは極力見えないようにしていましたが、あえて見せるようにしたのか?
もう一つのスペシャルんウェポン、「BBS製 軽量鍛造ホイール」はマットブラックの質感も高く、またリム部分は綺麗にシルバーで切削加工されているので綺麗に保つのは至難の技かもしれません・・・
なお、”Performance Package”においても、リヤのフェンダーアーチモールの形状は変更されていますね。
なお、見た目のインパクトが大きいCFRP製のGTウイングですが、これが意外に運転中はほとんど気になりません。
後方視界もバッチリですし、標準でブラインドスポットモニター(BSM)がついているので安心できますね。
しかし、このCFRP製の大型GTウイングの仕上がりは相当いいです。画像やイメージCGでは伝わらないクオリティでした。
レクサスのスポーツ路線はいったんこのRCFで収束し、GRスープラを始めとする「GR/GRMN」に移行しそうな雰囲気はありますが、レクサスのスポーツイメージを強力にPRするRCF”Performance Package"が市場にどのように受け入れられるか楽しみですね。そして、数年後に発売が噂される「LC F」につながっていけば・・・
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