2015年秋、レクサスGSのマイナーチェンジに合わせ投入されたハイパフォーマンスな4ドアセダン。
主要なパーツをRCFと共有し、実用的な4ドアセダンに希少な5L・V8エンジン、BBS製鍛造ホイール、Brembo製ブレーキ、後輪を電子制御するTVDなど高額かつ高性能なパーツを投入したモデルですが、残念ながら発売以降、1度もマイナーチェンジを迎えることなく、ベースモデルのGS(GS300/GS300h/GS350/GS450h)とともに、2020年6月頃に受注停止、8月には生産停止の模様です。
2019年10月にはドアミラー、ピラー、ホイールやブレーキキャリパーの塗装や高剛性パーツの追加、ブラック×アクセントホワイトインテリアなど、小変更を施しましたが、結果的にこれが最後の仕様変更となりそうです。
現在、レクサスインターナショナルギャラリー青山に、GSFの2020年モデルが展示されています。
全国的にも、2019年10月に仕様変更した2020年モデルを展示また試乗車としている店舗はごく少数と思われますので希少な1台と思います。
【YouTube動画】
■LEXUS GSF 2020最終モデル(4K)
カラーは有償オプションのヒートブルーコントラストレイヤリング。
RCFではよく見るカラーですが、GSFでは希少なカラーと思います・・・しかしさすがに塗装が美しい!
注目はやはりブレーキキャリパー! RCFのマイナーチェンジで採用された新色オレンジが採用されていてとても素敵です。
私もこのカラーで塗り直したいぐらい。
ハイパフォーマンスカーは、ドアミラーの配色を変更することが多いですよね。メルセデスやBMWだったらカーボン、アウディだったらマットアルミニウムなど・・・レクサスGSFは「ダークグレー」を採用しましたが、その後追従採用するモデルはなく、結局一般的なブラック塗装に落ち着きました。
ビラーガーニッシュも一般的なブラック塗装に変更されました。
全く違和感がありません。ドアミラーカバーだけでなく根元の部分もしっかりブラックに変更されています。
フロントまわりがさり気なく変更されていないかなと思ったのですが特に変更はなし。
グリルフレームは漆黒めっきに変更しても良さそうですが・・・
リヤ部分も変更はないようです。カーボンリヤスポイラーは固定式ですが、GSFの特徴とも言えます。
4本出しマフラー、クリアテールランプにも変更はありません。
インテリアは新パターンの「ブラック×アクセントホワイト」
ホワイトの部分が減って、ブラック主体になり、ステッチは、シートの端っこやヘッドレスト部分をホワイトにしたもの。
汚れが目立ちにくく、適度なホワイトの配置でこれはかなりかっこいいと思いました。
GSクラスはインテリアがしっかり作り込まれているのが魅力。
デザイン的には古さが目立ちますが、新型クラウン、レクサスESシリーズなどより確実に質感が高いです。
個人的にはセンターアークレストにもホワイトアクセントがあれば・・でもかなりいい感じのインテリアカラーと思います。
後席もしっかり4人が乗れますし、センターアームレストにはマルチメディア等のコントロールパネルも装備。スポーティさと快適性を両立したレクサスでは希少なモデルとなります。
個人的に残念なのはインテリア部分がGS発売時の2012年(GSFは2015年)当時からほとんど進化していないこと。
たとえば、ルームランプなどは未だに物理的なボタンスイッチですし、内装のデザインなどは現在のレクサスモデルと比べると世代が古いという印象が拭えません。ただし、ルームミラー下部にLEDが仕込まれているなどクラス相応の装備は整っています。
GSFには先進的な「カラーヘッドアップディスプレイ」が装着できますが、そのサイズは現行レクサス車では最小サイズなので、こういったところもアップデートしてほしかったところですが、それが叶うことはありませんでした。
今回、久しぶりにGSFに乗りましたが、スポーティなシートに座り、小径・太めのステアリングを握るだけで気分が高まりました。
GSF 2020年モデルと一緒にRCF 2020年モデルも展示されていますので、違いを比較してみるのも面白いと思います。
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