カー雑誌「GENROQ」web版でのレポートは、CG編集長の渡辺慎太郎氏。
最近少なくなってきたインテリジェンス感あふれる記事は大変読み応えあります。なお、今回のレポートでも「IS300」の評価が高いようです。
https://genroq.jp/2020/08/13/87343/
<以下引用>
「従来型のISに乗った経験がある人が新型を試したら、おそらく「なんとなく全体的によくなったかな」という第一印象を持たれるだろう」
「新型は「自分の足の形状に寸分違わずピッタリ合った靴を、きちんと靴紐を締めて履いている」ような感覚である。
上記レポートでは、以下の点が判明します。
■(F SPORT)車両重量が従来比「+10kg」
→ホイールを19インチに変更し、ボディ剛性強化パーツを盛り込んでこの重量増にとどめたのは、凄いですね。
https://genroq.jp/2020/08/13/87343/gqw_lexus_is_shintaro_081225/
■(IS300h)ハイブリッドバッテリーは「ニッケル水素」
→パワートレーンは変更されていないので引き続きニッケル水素を。
しかし、「ES300h」がリチウムイオン化で重量も、燃費も効率化されたので、ISも「もし換装されていたら・・・」と感じますね。
https://lexus.jp/models/is/features/hybrid_drive/
■全高は5mm高くなっているが、ヘッドライト、Cピラー、トランク上部の付近は43mm、15mm、31mm低くなっている
→ボディサイズが全般的に大きくなっていますが、すべてスタイルの変更にあてられ、全体的「ワイド&ロー感」が強調。
昨今の居住性を重視したSUVやミニバンなどとは真逆の進化です。
https://genroq.jp/2020/08/13/87343/gqw_lexus_is_shintaro_081230/
レポートの最後の締めくくりは以下のフレーズ。
<以下引用>
洗練や熟成や成熟という言葉が新型ISには相応しいものの、前述のように従来型から劇的に様変わりしたわけではない。一方で、新型ISに試乗していろんな場面で改善の痕跡を見つけられたとしたら、相当の運転スキルと解析能力をお持ちだとお見受けする。しいていえば新型ISは“玄人好み”のコンパクトスポーツセダンかもしれない。
なるほど・・・
現時点でのさまざまなメディアのレポートや、リーフレットを見る限り、新型ISにはみんなが「おおっ!」と点はありません。
マイナーチェンジの記者発表をしても一般的な全国紙やTVメディアに取り上げられることはないでしょう。
「安全装備」はようやくこのクラスの標準レベルに到達したのみで抜きん出たものはありません。
「燃費」や「環境性能」も従来モデルと比べても進化は見られず、カタログ見栄えのある変化はわずか。
「自動運転技術」や「電動化技術」は(求められていないでしょうが)進化なし。
「華美なイルミネーション」はまったく見当たらず。
「快適装備」もほとんど変更なし。 (UXにも装備されている”レクサスクライメイトコンシェルジュ”が非搭載なのは残念)
ボディサイズ拡大にもかかわらず、「居住性」には変化なし。
「乗り心地」の良さ「静粛性」の強化など高級セダンの指標である「わかりやすい進化」も見受けられない。
限られたコストで徹底的に手が入れられたのは「外観のデザインとボディ構造・足回りなど目に見えない部分」が中心。
当初、「廃止されるGSユーザーをも視野に入れた快適性向上のためのマイナーチェンジ」と予想する声が多かったですが(私自身もそう考えました)、結果的には従来の「IS」の路線から変わらずマニアックとも思える改良となったのは意味驚きでもあります。
レクサスでは「指名買い」ではなく、セールスマンのコンサルティングを受けて自分にあった車を選択される方も多いと聞きます。
しかし、新型「IS」は今の時代のムーブメントに迎合した改良ではなく、「ISの方向性はかくあるべき」とこだわって開発された方向性やデザインに共感された方が「指名買い」する1台であり、レクサス車でも特徴のあるクルマとなりそうな予感がします。
https://genroq.jp/2020/08/13/87343/gqw_lexus_is_shintaro_081220/
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